草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

犯罪者は罰しても「2ちゃんねる」を標的にするなかれ!

2012年03月09日 | マスコミ評

 「2ちゃんねる」という掲示板を知ったのは、小谷野敦の『すばらしき愚民社会』によってであった。今から5年位前のことである。そこで子供っぽいのをからかうのに、「厨房」というレッテル貼りをするのが面白かった。「中学生の坊や」を縮めた言い方で、誤変換が隠語となったのである。その2ちゃんねるの元管理人が、麻薬特例法幇助の疑いで警察の事情聴取を受けた。覚せい剤購入を勧める書き込みを削除しなかったために、昨年11月から警察が乗り出してきたのだ。ここぞとばかり、テレビや新聞が書き立てている。「2ちゃんねる」を始めとするネット言論は、福島第一原発の事故について真実を暴こうとした。おかげで被曝を免れた人もいたのである。自分の意見を述べるのが下手な日本人が、実名を知られずに議論をする場をつくったというのは、それなりに意義があったと思う。一言書き込んで、とんずらも可能なのである。口角泡を飛ばすのではなく、少しばかりちょっかいを出すのであれば、エネルギーも消耗しないし、他人から恨まれない。しかし、その一方では、真面目さに欠けるというので、眉をひそめる人たちもいる。法に触れる書き込みは、厳しく罰せられるべきだろうが、イソップ寓話で「王様の耳はロバの耳」と井戸の奥に向かって、床屋が叫んでしまったように、人の口に戸は立てられないのであり、国家権力の乱用だけは慎むべきだろう。

 
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核攻撃への備えあれば原発事故対応も違っていたはずだ!

2012年03月09日 | 安全保障

 原発の安全神話が批判されているが、国の安全保障についても、これまでなおざりにしてきたのが日本人である。原発事故は核攻撃を受けたのと同じで、あらかじめ備えができていれば、こんなぶざまな結果にはならなかったに違いない。屋内に避難するにせよ、コンクリートか木造かでは、放射線量がまったく違ってくる。それすらも、多くの日本人は知らなかったのである。さらに、核攻撃に備えて、線量計や安定ヨウ素剤を準備するのも怠ってきた。10年以上も前から日本列島は、北朝鮮の弾道ミサイルの射程圏内に入っている。核弾頭を装備した弾道ミサイルを撃ち込まれれば、同じように死の灰にさらされるのである。戦争放棄の憲法9条を押し戴いていれば、平和が維持できるというのは、一種の信仰でしかない。軍事評論家の江畑謙介がこぼしていたように、海上自衛隊の艦船には、放射性物質のフォールアウトによって艦が汚染された場合に、それを洗い落とす装置が付いているが、核戦争を想定しているというので、それにすらマスコミはいちゃもんを付けたのである。福島第一原発の事故をきっかけにして、早急に行う必要があるのは、安全保障上の総点検であり、地下鉄や公共施設には必ずシェルターを併設するというのも、大事なことではなかろうか。それは核攻撃だけでなく、原発事故でも役立つわけだから。

 
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米テレビ局まで使って菅を英雄に祭り上げる情報操作を嗤う!

2012年03月08日 | 災害

 米テレビ局が製作した福島第一原発の舞台裏を描いた番組を、ネットの産経ニュースが絶賛していたのには嗤った。菅直人前首相や枝野幸男経産相が登場し、ぺらぺら喋っているのには、あいた口がふさがらなかった。菅はあの当時のことに関しては、あまりにも混乱していて、思い出せないと言い訳していたではないか。ところがその番組では、自分たちがどこまで頑張ったかを、胸を張って語っているのである。菅が昨年3月12日早朝、福島第一原発に乗り込んだ理由についても、東京電力がベントに手間取っていたからだとして、混乱しかもたらさなかった菅の身勝手な行動を正当化している。また、東電が事故発生から5日目に、福島第一原発から全員を撤退させる方針だったと決め付け、菅がそれを押しとどめたということで、英雄に祭り上げている。これは明らかに菅サイドを中心に取材した内容であり、原発事故関連の政府機関が議事録を作成しなかったのを逆手にとって、自分たちの自己保身を考えたのだろう。だからこそ、その記事でも、わざわざ「欧米のメディアなども、先の報告書を受けて、政府と東電の対応こそが、真の災害だったという認識を改めて確認しているが」という一文を加えざるを得なかったのである。船橋洋一元朝日新聞主筆は、アメリカのメディアに色々な働きかけをしたようだが、もし伝えられるように、スピーディを隠蔽し、今なお福島県東部に人々を住まわせている民主党政権をかばっているとすれば、とんでもない人間である。

 
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「話し合い解散」を否定し自ら墓穴を掘った野田首相を嗤う!

2012年03月07日 | 政局

 野田ごときの言うことを信用したわけではないが、もしかするという思いがあっただけに、これで自民党も、ようやく戦闘モードに突入するはずだ。時事ドットコムによれば、野田佳彦主首相は、今日の内閣記者会との会見で、「解散を何かの道具にして、やり遂げようとは考えていない」と明言した。消費税増税の法案を通すために、「話し合い解散」をすることはない、と言い切ったようなもので、それを期待していた読売新聞などのマスコミは、ガッカリしたというのが本音だろう。自民党の一部にも、そうであれば協力もやぶさかではない、という声があった。今の段階でそうした発言が出てきたことは、自民党にとっては、雨降って地固まることになるだろう。民主党政権のやることは、万事が万事そうなのである。党内もまとめ切れないのに、思わせぶりなアドバルーンは、どんどん揚げる。そして、マスコミにかたっぱしからリークして、相手が乗ってきたかのような情報操作をするのだ。しかし、前言を翻したのは野田であり、「ジミンガー」という言い訳は、今後は通用しないのである。保守主義者というのは、地域の共同体を重視する立場であり、そこで大事なのは、イデオロギーとしての主義主張よりも、嘘を吐かず、誠実に他者と接するというルールである。そのルールを平気で踏みにじる野田という政治家を、どうして保守主義者の私が支持できよう。

 
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若い人材を締め出す国家公務員採用大幅削減を嗤う!

2012年03月07日 | 社会風刺

 やることが姑息なのが民主党政権である。2013年度の国家公務員の新規採用を5000人程度にするのだという。国家公務員の人件費を2割減らす民主党のマニフェストが実現できないので、それで目くらましをするつもりなのだろう。政権交代前の2009年度比で、新規採用は4割も減ることになる。4年制大学を出ても就職できない若者が多いのに、そこに追い打ちをかける仕打ちではなかろうか。政策企画を担うべき若い人が入庁しなければ、官僚組織の動脈硬化はさらに進むだけだ。それでいて、停年を延長しようというのだから、民主党政権のやっていることは支離滅裂であり、あくまでも、つじつま合わせでしかないのである。ここ10年ほどの日本の政治は、次々とポピュリズムの政治家や政党が主導権を握ったために、大混乱が生じている。日本の官僚が完璧なわけはないが、大衆迎合政治に一定程度歯止めがかかったのも、紛れもない事実である。日本が国家として今後も存続していくためには、官僚組織が磐石でなければならない。エリートとしての使命感を持ち、日の丸を背負う覚悟が求められるのが官僚である。サヨクが中心の民主党政権が目指すのは国家解体であり、そのためには、官僚組織が目の上のたんこぶなのだろう。その意味では、国家公務員の新規採用大幅削減というのは、彼らにとっては喜ばしいことでもあるのだ。

 
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ペコペコマンになった野田岡田 川柳10句

2012年03月06日 | 川柳

ペコペコをすれば谷垣お人よし

強面がペコペコをして抱きついて

首ふりのベコも嗤いしペコペコを

尻尾切り小沢と菅を蹴落として

野田岡田反小沢です心から

敵の敵頼もしきかな自民党

松下と連合明日は右(みぎ)左(ひだり)

野田傀儡裏に読売控えてる

どうせ今生きのびようと明日なし

本心は原発のこと罪ありや

   
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エリートとモッブの連合軍が破壊に狂奔するのが今の日本だ!

2012年03月06日 | 思想家

 一回だけやらせてみれば、という悪魔のささやきに促されて、民主党に投票した結果が、今のざまなのである。民主党の有力な支持母体である連合の幹部までもが、「自民党政権の方がましだった」と酷評するほどに、民主党政権はデタラメで嘘吐きだ。昨日、民主党は国会議員の歳費を年間300万円削減する方針を、役員会で了承した。何度国民を騙せば気が済むのだろう。それよりも、マニフェストに掲げていた企業団体からの献金の禁止を、即刻実行に移すべきだろう。さらに、政党交付金を減らせばいいのであって、パフォーマンスで国民の関心を集めようというのは、いつもの手口なのである。しかし、そんな政党を権力の座に就けたのが、マスコミや学者といったエリートであったことを、私たちはしっかり認識すべきだろう。ハンナ・アレントが『全体主義の起源』(大久保和郎訳)で述べているように、「人為的な安泰と、見せかけだけの文化と、看板だけになり下がった価値の偽りの世界が廃墟と化すのを見たいという切望以外には、ほとんど何の願いも抱いていなかった」ために、エリートはモッブ化した大衆とで組んで、ナチズムなどの全体主義運動に加担したのである。先の総選挙でも、エリートとモッブの連合軍が、破壊のための破壊を選択したのだ。何も生み出さないのが破壊であり、一日も早く日本の政治を正常運転に戻すべきだろう。エリートとモッブの連合軍が破壊に狂奔するさまは、あまりにも異常である。


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「福島去る医療従事者」の本音を記事にした毎日の一面トップ!

2012年03月05日 | マスコミ評

 毎日新聞など読んだことがない私だが、今朝の一面トップ記事が原発事故関係であったので、コンビニでついつい買ってしまった。「福島去る医療従事者」という大見出しで、放射線被曝を恐れて、福島市を離れることになった放射線技師を取り上げていた。仕事上の知識では、健康には影響がないはずであるのに、小さな子供がいる家族にとっては、少しでも不安があると、住み続けるのは困難なのである。「やっぱり危ないんじゃない?」と妻から不安を漏らされると、夫は「放射線技師が逃げたら周囲への影響が大きいんだ」と返答するしかなかった。そして、夫婦の話し合いは何時間にも及んだという。しかし、いくら夫が妻を説得しようとしても、「微量な被曝でがんになるという証拠はない。だが、ならないという確証もない」わけだから、まず妻子だけを昨年8月に米沢市に移し、自分も、4月から東北地方の別な病院に移ることになった。細野豪志原発事故担当相は「年間20ミリシーベルト以下であれば安全だ」と言っているが、医療関係者すらも、それに疑問を感じているのだ。武谷三男は『科学入門』のなかで、科学的と称する議論において、「安全も証明されないが、危険も証明されない」という言い方を、痛烈に批判している。「危険が証明されたのなら初めからお話にならない」からだ。福島県東部の人口流出は歯止めがかからなくなっている。不安の解消は難しいのだから、もはや避難を優先させるしか、残された選択肢はないのである。

 
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70年前後に新右翼のラジカリズムをリードした『ジャスコ』!

2012年03月05日 | 思想家

 政治家の離合集散にいちいち目くじらを立てるのも大人気ないので、ここは原点に戻って、保守民族派の思想を考えてみたい。70年前後の頃に、私が愛読していたのは、雑誌では『現代の眼』であり、『論争ジャーナル』であった。それ以外に機関紙としては、日本学生会議の『ジャスコ』と中核派の『前進』は、できるだけ目を通すようにしていた。片方は新右翼のラジカルな主張が述べられており、もう片方も攘夷的な沖縄奪還論を繰り広げていた。あの当時、新左翼に共感するのは普通であるが、あえて新右翼に注目したのは、ストレートな攘夷であったからだ。松本健一も「70年当時の新右翼の動向は、大学闘争を担った新左翼の昂揚と見合う程度にラジカルであった」(『思想としての右翼』)とコメントしている。もちろん、70年安保騒動の主役であった新左翼と少数派の新右翼を、松本が同列に見たのではない。あくまでも、新右翼の「理念創出のエネルギー」(同)を評価したのである。『ジャスコ』紙上での激しい論調は、ヤルタポツダム体制の解体を訴え、日米安保条約も否定したのだった。独立国家としての主権を奪われている日本の現状を、彼らは打破しようとしたのである。だからといって、今の段階でアメリカとの同盟関係を破棄するべきではないが、国家として日本が身構えるにあたっては、それなりの覚悟が求められるのであり、攘夷のパトスがみなぎっていたのが『ジャスコ』なのである。

  
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消費税増税の民主党と今手を組めば自民党は消滅する!

2012年03月04日 | 政局

 やっぱり、やっぱりそうなのか。今の民主党の主流派である松下政経塾出身者は、前々から自民党との大連立を策していたのだろう。小沢一郎の思いのままにされるよりは、その方がましだと判断したのだろう。民主党の衆議院の議席を大幅に減らそうとも、私利私欲しか頭にはなく、自分たちの生き残りしか考えていないのだ。ここまでくれば、小沢はピエロである。菅直人前首相のときに、自民党と組んで、内閣不信任案を通しておけば、立場は逆になったはずだ。狼少年を繰り返して、結局は主導権をとれなかったのだから、あまりにも情けない。民主党のこれまでの首相とは違って、野田佳彦首相が低姿勢だったのは、それなりの理由があったのだ。しかし、まだ骰子(さい)は投げられたわけではない。自民党はもう一度立ち止まって考えるべきだ。消費税増税の法案に賛成するのを条件にして、話し合い解散に追い込むとしても、その後の大連立については、二の足を踏む自民党議員が多いと思うからだ。さらに、支持率が回復しつつある自民党が、そこまでやる必要があるのだろうか。デフレ下での消費税増税に賛成して、今後の日本の経済に責任を持てるのだろうか。政権に近づきたいという気持ちは分るが、一緒に組むことになれば、アメリカ様の言うなりで、TPPにも反対できなくなってしまう。それで本当に自民党はいいのだろうか。

 
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