こんにちは、国立市議会福祉保険委員会委員長の石井伸之です。
本日は9月議会福祉保険委員会が行われました。
委員長として、式次第通りに進むよう、スムーズな議事の進行に務めます。
各委員の発言が、議題に添っているかどうか、繰り返しになっていないかどうか、出席説明委員の答弁が質疑に沿ったものとなっているかどうか、等々、発言の一言一句に対して非常に気を使います。
午前10時から始まった福祉保険委員会は午後4時前に終了となりました。
特に冒頭の「陳情第8号 国立市に特別養護老人ホーム増設を求める陳情」では、審査に3時間近くもの時間を要しました。
表題だけ見ると、特別養護老人ホームを増設は、前向きに検討すべき案件かと思います。
それと、国立市に特別養護老人ホームが建設されれば、国立市民が入れるかと思いますが、制度としてそうなりません。
逆に、認知症対応型共同生活介護事業所(高齢者グループホーム)は国立市民でなければ入所できません。
高齢者グループホームは「あおやぎの家」「ウエルケア国立」「やがわ荘」などの合計6施設です。
特別養護老人ホーム入所の流れとしては以下の通りです。
①市内を含めて、周辺各市の要介護認定を受けた希望者(または介護されている家族)が、特別養護老人ホームに対して入所の希望を出します。
②要介護度が重度であり、在宅でケアできないなど様々な理由から優先順位を付けて入所の判定を行います。
ざっくりと、この2段階で入所が決定します。
現状としては、要介護認定3でも入所が難しく、要介護4がようやく入所できるところだそうです。
要介護4とは以下の通りです。
要介護4ともなるとかなり重度の要介護状態です。
行動能力がかなり低下しているため、歩行や入浴、排泄、清潔・整容、衣服の脱ぎ着といった作業に全介助が必要となります。
また、食事の際の見守りといったものも必要となります。
認知症の進行も深刻な状態です。
尿意や便意がわからなくなってしまいます。
また、毎日の日課や生年月日、自分の名前を忘れてしまっている人も多いです。
ついさっきまで何をしていたのかもわからなくなり、物忘れもひどくなります。
昼夜逆転で夜中に徘徊するといった行動もみられます。大声を出したり奇声をあげたりなどの問題行動もみられますし、火の管理も非常に危険です。一時も目が離せない状態だとも言っていいでしょう。
要介護度4の状況を聞くだけで、切なくなります。
しかし、国立市に特別養護老人ホームを建設することは、セーフティネットとして重要であることは理解しつつも、国立市の財政を圧迫する原因ともなります。
国立市だけで特別養護老人ホームを増やすのではなく、三多摩地域全体で徐々に増やして行くべきではないでしょうか?
また、住み慣れた自宅で最後の時を迎えたいという方が、内閣府のアンケートでも半数を超えていることから、その意思を極力反映させるべきです。
国立市では現在地域包括ケアの中で、在宅介護に重点を置いています。
介護をされる家族の負担を最大限考慮する中で、特別養護老人ホームへの完全入所ではなく、デイケアやショートスティなどの活用も重要です。
しかし、認知症など、どうしても家庭での介護が出来ない時は、最後の砦(セーフティネット)として、特別養護老人ホームへ入所すべきと考えております。
結果的に本陳情は不採択となりました。
それでも、国立市の介護施策に大きな一石を投じる陳情であった事は間違いありません。
その後は、議会応接室で視察の打ち合わせと1月27日と28日に行う市民の意見を聞く会における福祉保険委員会のテーマを決めました。
前々回は「しょうがいしゃ」前回は「子ども」そうくれば今回は「高齢者」に決まりです。
私の提案に対して、全委員異議無く決定致しました。
福祉保険委員会では、国立市の将来を考え、高齢となっても住みやすい街となるよう、皆様のご意見をお待ちしております。
本日は9月議会福祉保険委員会が行われました。
委員長として、式次第通りに進むよう、スムーズな議事の進行に務めます。
各委員の発言が、議題に添っているかどうか、繰り返しになっていないかどうか、出席説明委員の答弁が質疑に沿ったものとなっているかどうか、等々、発言の一言一句に対して非常に気を使います。
午前10時から始まった福祉保険委員会は午後4時前に終了となりました。
特に冒頭の「陳情第8号 国立市に特別養護老人ホーム増設を求める陳情」では、審査に3時間近くもの時間を要しました。
表題だけ見ると、特別養護老人ホームを増設は、前向きに検討すべき案件かと思います。
それと、国立市に特別養護老人ホームが建設されれば、国立市民が入れるかと思いますが、制度としてそうなりません。
逆に、認知症対応型共同生活介護事業所(高齢者グループホーム)は国立市民でなければ入所できません。
高齢者グループホームは「あおやぎの家」「ウエルケア国立」「やがわ荘」などの合計6施設です。
特別養護老人ホーム入所の流れとしては以下の通りです。
①市内を含めて、周辺各市の要介護認定を受けた希望者(または介護されている家族)が、特別養護老人ホームに対して入所の希望を出します。
②要介護度が重度であり、在宅でケアできないなど様々な理由から優先順位を付けて入所の判定を行います。
ざっくりと、この2段階で入所が決定します。
現状としては、要介護認定3でも入所が難しく、要介護4がようやく入所できるところだそうです。
要介護4とは以下の通りです。
要介護4ともなるとかなり重度の要介護状態です。
行動能力がかなり低下しているため、歩行や入浴、排泄、清潔・整容、衣服の脱ぎ着といった作業に全介助が必要となります。
また、食事の際の見守りといったものも必要となります。
認知症の進行も深刻な状態です。
尿意や便意がわからなくなってしまいます。
また、毎日の日課や生年月日、自分の名前を忘れてしまっている人も多いです。
ついさっきまで何をしていたのかもわからなくなり、物忘れもひどくなります。
昼夜逆転で夜中に徘徊するといった行動もみられます。大声を出したり奇声をあげたりなどの問題行動もみられますし、火の管理も非常に危険です。一時も目が離せない状態だとも言っていいでしょう。
要介護度4の状況を聞くだけで、切なくなります。
しかし、国立市に特別養護老人ホームを建設することは、セーフティネットとして重要であることは理解しつつも、国立市の財政を圧迫する原因ともなります。
国立市だけで特別養護老人ホームを増やすのではなく、三多摩地域全体で徐々に増やして行くべきではないでしょうか?
また、住み慣れた自宅で最後の時を迎えたいという方が、内閣府のアンケートでも半数を超えていることから、その意思を極力反映させるべきです。
国立市では現在地域包括ケアの中で、在宅介護に重点を置いています。
介護をされる家族の負担を最大限考慮する中で、特別養護老人ホームへの完全入所ではなく、デイケアやショートスティなどの活用も重要です。
しかし、認知症など、どうしても家庭での介護が出来ない時は、最後の砦(セーフティネット)として、特別養護老人ホームへ入所すべきと考えております。
結果的に本陳情は不採択となりました。
それでも、国立市の介護施策に大きな一石を投じる陳情であった事は間違いありません。
その後は、議会応接室で視察の打ち合わせと1月27日と28日に行う市民の意見を聞く会における福祉保険委員会のテーマを決めました。
前々回は「しょうがいしゃ」前回は「子ども」そうくれば今回は「高齢者」に決まりです。
私の提案に対して、全委員異議無く決定致しました。
福祉保険委員会では、国立市の将来を考え、高齢となっても住みやすい街となるよう、皆様のご意見をお待ちしております。