こんにちは、令和5年度に実施する国立市議会子ども議会実行委員会委員長を務めることとなった石井伸之です。
本日は国立市議会において通算3回目となる子ども議会を実施しました。
記念すべき第一回の国立市議会子ども議会は、関文夫議長、斎藤やすよし副議長の時代に実施されました。
2000年記念ということから、平成12年10月28日に実施されました。
そこから19年後となる令和元年(2019年)11月24日に私が議長を務めさせていただいている時に、国立市各商店会の方々が加盟している国立活性化協議会のイベント「くにジョブ」に国立市議会として参加して欲しいとの話をいただきました。
話をお聞きしてこれは国立市議会子ども議会を実施する最高の機会と考え、会派代表者会議に諮り、有志議員で実行委員会を立ち上げて実施することとなりました。
詳しくは令和元年11月24日の私の日記をご覧下さい。
新型コロナウイルス感染症によって、この4年間中止されていましたが、髙柳議長となって国立市議会子ども議会が実施されることとなりました。
大変恐縮ですが実行委員の皆さんよりご推挙をいただき、私が国立市議会子ども議会実行委員長を務めることとなりました。
議会事務局次長を中心に事務的な準備をいただきます。
そして、いよいよ当日を迎えました。
12名の子ども議員の皆様に出席いただき、市長から提出された議案について審議します。
市長からの提出議案は・・・・・・
「週休3日制の実施について」です。
質疑に入ると子ども議員の皆さんより自由闊達な質疑が飛び出します。
主な質疑の内容としては以下の通りです。
「休み以外の日は7時間授業になるのか」
「国分寺市はどうなのか」
「両親が共働きの時はどうするのか」
「宿題が多くなるのか」
「長期休みは減るのか」
「祝日の対応はどうなるのか」
「合唱団などのクラブ活動はどうるなのか」
「陽の長い夏の時期は週休3日としても良いが、冬の時期は週休2日としてはどうか」
「習い事へ行く時間が無くなるのではないか」
「先生の給料が減るのではないか」
「友達と会う時間が減るので寂しい」
「週休3日を実施している学校はあるのか」
「土日の休み以外にどの曜日が休みとなるのか」
「中学校・高校は週休3日となるのか」
「図書館の開館時間を延長するのか」
というように、様々な角度からの質疑に驚くばかりです。
質疑の後に議案の可否を決める投票を行い、採決となります。
採決の結果、賛成9票、反対3票によって、週休三日制導入の議案は可決となりました。
勿論この結果は、子ども議会の中での結果ですので、現実社会に反映されるものではありません。
それでも子ども議員の皆様による質疑と採決の結果は、一つの結果として貴重な意見です。
当初は否決されるのではないと思いましたが、潮目が変わったのは市長の答弁からだったように感じます。
とある子ども議員の方より、市長へ週休3日制における考え方を聞くという質疑の場面がありました。
その際に市長より、欧米諸国に比べて日本は休暇が少なく自分の時間が持てないことから、週休3日制を導入する中で少しでも自分の時間を作れるように仕事の効率化などを実施して欲しいといった答弁がありました。
確かに仕事の効率を考えると、休みなく働き続けるよりも適度なリフレッシュを挟んだ中で仕事に対する新たな知恵や工夫を発揮できる環境が重要です。
私自身、現場監督として竣工間際になると3カ月休み無しで働くという事が当たり前となっていました。
疲労困憊の中でも仕事に対するモチベーションを失わない粘り強さや根性という部分は養われたかと思います。
ただ、自分の心がヤスリにかけられるような、精神的な疲労困憊の度合いは混迷を深めて行ったように感じました。
物事を開明的な方向に進めるには、心と体の休養が必要不可欠です。
週休3日制への変更を求める議案の中で、深い議論があったことは子ども議会実行委員長として非常に嬉しく思います。
映画にもなった「イチケイのカラス」の中で主人公の入間みちおが「考えて考えて考えて考えて・・・・」結論を出すといった部分を思い出します。
「思案六法」思いを巡らすことを大切にする中で、議員活動に邁進したいと考えています。