こんにちは、国立市議会議員の石井伸之です。
本日も昨日に引き続いて、平成24年第一回定例会(三月議会)最終本会議が開かれました。
本日最初の議案が平成24年度予算案ということから、予算特別委員長として4日間に渡る審議内容を報告しました。
予算特別委員会は議長を除く全員構成ということから、それほど細かな報告は必要無いというのが慣例となっており、10分程度の報告にまとめたところです。
その後は、2人以上の会派10分、一人会派は5分という時間配分の中で平成24年度予算案に対する会派代表討論を行います。
3月議会を一通り傍聴していたインターン生も感じていたように、各会派で予算に対する思いが異なり、様々な角度から意見表明がされておりました。
結果的に賛成多数で平成24年度一般会計予算案と各特別別会計予算案は全て可決しました。
他市の事を引き合いに出して申し訳ありませんが、東久留米市では圧倒的多数で否決され、先行きが見えないようです。
佐藤市長が初めて議会に提案する予算が無事可決し、佐藤市長を支える議員の一人としてもホッとしました。
本日行った予算特別委員会委員長報告をアップします。目を通していただければ嬉しく思います。
平成24年度予算特別委員会委員長報告
委員の皆様、出席説明員の皆様におかれましては、4日間の慎重審議と丁寧な答弁をいただき誠にありがとうございました。
今回の予算特別委員会は、以前より多くの議員が指摘していた、残り時間を表示するタイマーを設置していただき、スムーズな委員会運営を行うことができました。
これは、議会事務局局長及び次長を始めとする議会事務局職員と電算室で勤務する職員が連携を図り、極力予算をかけない形で実現したものでございます。
今後とも、議会運営の改善に向けて前向きな意見が出てくると思いますので、そういった声に対して真摯に向き合い、より良い議事運営環境を整備していただくように要望させていただきます。
さて、去る3月9日及び3月12日~3月14日まで、4日間の日程で行われた平成24年度国立市一般会計予算案及び各特別会計予算案に対する予算特別委員会での審査の経過と結果について御報告いたします。
初日の冒頭、平成23年3月11日に発生した、東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りして、黙祷をささげた後に、 予算特別委員会へと入りました。
まずは、平成24年度から平成27年度までの実施計画についての審査において、委員より臨時財政対策債や減税補てん債といった赤字地方債残高が73億円にも及ぶが、これをゼロにする目標を問う、との質疑に対して、当局より平成27年度借入ゼロを目標とし、以降20年がかりで残高を減らしていく、との答弁がありました。
他の委員より、国立駅周辺まちづくりにおいて153億円という巨費を投じるのであれば、それに見合う値上げをするのか、との質疑に対して、当局より、一定程度費用負担はあるが、なるべく市の支出額減少に向けて計画を立てるので、153億円という市の負担額は大幅に違うと考えている。との答弁がありました。
他に、ひとり親の家庭医療費助成システムについて、三中グラウンド照明について、一本松公会堂改修工事について、ストックマネジメントについて、人口推計について、さくら通り改修工事について、財政調整基金の残額について、給食センター改修について、 長期収支試算について、木造住宅耐震化促進事業について、赤字財政からの脱却について、コミュニティについて、赤字繰り出し金について、基本計画の修正について、今後四年間の財政収支見込みについて、景気動向予測についての質疑がありました。
続いて、本会議で副市長の行った提案説明に対する総括質疑と一般会計予算案歳入全般についての審査では、委員より固定資産税が1億5000万円ほど減収となる理由を問う、との質疑に対して、当局より、平成24年度は評価替えがあり減収となるとの答弁がありました。
他の委員より、くにたち未来基金拡大に向けての手法を問う、との質疑に対して、当局より庁内で60件を超えるアイデアが出ているので、これを整理して新たなメニューを設定してPRしていく、との答弁がありました。
他の委員より、地方交付税が平成23年度に比べて、2億5000万円増の4億8000万円となる理由は何か、との質疑に対して、当局より国の地方財政計画では、平成23年度に比べて平成24年度は5000億円増えていることから推計して算出した。との答弁がありました。
他に、学童保育所本人負担金について、財政調整基金の見通しについて、市町村総合交付金について、緊急雇用創出事業臨時特例交付金について、個人市民税収納率について、たばこ税について、 財産売り払い収入について、東京都の新しい公共支援事業について、新・元気を出せ商店街事業補助金について、広告料収入について、自動販売機入札について、南口公共施設駐輪場収入について、コンビニ収納について、特定扶養控除廃止による増収について、補助金や交付金といった依存財源の見通しについて、目標人口8万人への見通しについて、法人市民税について、職員のマネジメント力育成についての質疑がありました。
二日目となり、一般会計予算案歳出部分について、当局から説明を受けた後、歳出款1議会費から款7商工費までの質疑に入りました。
委員より、公立保育園と私立幼稚園における児童一人当たり市負担額を問う、との質疑に対して、当局より、公立保育園では月額 14万1,486円、私立幼稚園では5,445円、との答弁がありました。
他の委員より、財政改革審議会の内容を問う、との質疑に対して、当局より市財政全体の観点から歳入増及び歳出削減について議論する、との答弁がありました。
他に、生活保護について、企業誘致について、行政評価について、職員表彰制度について、心身障害者緊急入所事業について、放射能測定について、がん検診受診率が低いことについて、高齢者救急 医療情報キットについて、保育園待機児対策について、福祉有償 運送について、都市農業保全について、メール配信システム維持 管理事務に係る経費について、青少年育成事業について、高齢者 食事サービスの課題について、特別養護老人ホーム建設費補助事業に係る経費について、非核宣言自治体協議会からの撤退について、外国人登録人数について、臨時職員と嘱託職員の時給改善について、ゲートボールの普及育成に係る事業について、長寿慶祝事業についての質疑がありました。
三日目となり引き続き、一般会計歳出部分、款8土木費から款13予備費までの審査に入りました。
委員より、都市計画道路3・4・10号線を建設しなければならない理由は何か、との質疑に対して、当局より、この道路は昭和 36年に都市計画決定をした後に待望久しい道路であり、中央線高架化工事と合わせてタイミングよく実施する、との答弁がありました。
他の委員より、都市計画道路3・4・10号線の総事業費、一般財源投入額、起債額を問う、との質疑に対して、当局より、3・4・10号線南工区総事業費は35億円と見込み、一般財源からは3億3700万円、起債額は9億2500万円の見込みである、との答弁がありました。
他の委員より、災害対策用備蓄品等調達事業について、平成23年度236万円に比べて、平成24年度565万円となった理由を問う、との質疑に対して、当局より、避難所として体育館を使用する際のマット550枚、避難所運営委員や市の委員を避難者と見分けるビブというチョッキを購入していく、との答弁がありました。
他の委員より、武道必修化に向け、指導者として警察OBを招くことはどうか、との質疑に対して、当局より、大変ありがたい話なので、前向きに仕組み作りを考え、進めていきたい、との答弁がありました。
他に、放射能教育について、コミュニティバスの運行について、図書購入費について、自転車交通安全教育実施委託料について、 国立駅周辺まちづくり基本設計及び実施計画について、南部地域 整備事業について、国民体育大会について、校庭芝生化について、城山公園水路調査委託料について、自転車対策事業について、 南部の農業について、コンビニへのAED設置について、桜守りと連携した桜並木の保持について、学校指導等嘱託員報酬について、旧国立駅保存について、さくら通りと甲州街道の上下片側一車線化について、特定緊急輸送道路.沿道建築物耐震化促進推進事業について、消防団の報酬アップについて、小学校エアコン設置についての質疑がありました。
以上で質疑を終わり、直ちに採決に入りました。採決の結果、第21号議案平成24年度国立市一般会計予算案について、賛成多数で可決すべきものと決しました。
四日目は国民健康保険特別会計予算案から後期高齢者医療特別会計予算案までの各特別会計予算案4件について、当局から説明を受けた後、歳入歳出一括して質疑に入りました。
委員より、国民健康保険について一般会計からの繰入金が平成 23年度に比べて約1億5000万円増加した理由を問う、との質疑に対して、当局より、医療費の伸び、後期高齢者支援金の増額、介護納付金の増額、特定健診委託料の増加等が原因である。との答弁がありました。
同委員より、コンピューターシステムがブラックボックス化しているが、介護保険事務経費システム改修費用3600万の減額に向けて改善手法を問う、との質疑に対して、当局よりシステムコンサルタント委託料を活用し、専門家に見積もり内容が適正かどうか 検討する。との答弁がありました。
他の委員より、介護保険の基準月額が第四期に比べて、第五期は900円値上がりして5100円となった要因を問う、との質疑に対して、当局より、高齢者の人口増に伴い、要介護認定者数が増加し、介護給付費が伸びているため、との答弁がありました。
他に、国民健康保険における事務嘱託員報酬について、保養所利用助成金について、健康優良表彰ポイントを国立カードへ付け替えることについて、国民皆保険を守る姿勢について、ジェネリック薬品について、保険給付費削減について、国保の値上げについて、下水道における繰り上げ償還について、緊急地震対策工事費について、マンホールトイレについて、介護保険における将来像について、後期高齢者医療制度における保険料上限額についての質疑がありました。
以上で質疑を終わり、直ちに採決に入りました。
採決の結果、第22号議案平成24年度国立市国民健康保険特別会計予算案、第23号議案平成24年度国立市下水道事業特別会計予算案、第24号議案平成24年度国立市介護保険特別会計予算案、第25号議案平成24年度国立市後期高齢者医療特別会計予算案は賛成多数で可決すべきものと決しました。
以上で報告を終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。