見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2016年1月:行ったもの拾遺(東京)

2016-02-02 22:05:59 | 行ったもの(美術館・見仏)
出光美術館 『文字の力・書のチカラIII 書の流儀』(2016年1月9日~2月14日)

 多彩な書の世界を紹介するということで、冒頭から、奈良時代の大般若経(魚養経)、明恵上人の消息、徳川家康の日課念仏(南無阿弥陀仏がびっしり)など、ちょっと変わった作品を並べている。頼山陽、山内容堂、木戸孝允など近世近代の書跡、中世近世の禅僧の墨蹟とたどって、古筆にさかのぼる。これまでの展覧会なら、だいたい入ってすぐに出ていた「高野切」(第一種)が奥のほうに展示されているのが珍しかった。

川崎市民ミュージアム 『江口寿史展 KING OF POP』(2015年12月5日~2016年1月31日)

 江口寿史がデビューした頃、私の愛読雑誌は(弟の買っていた)「少年ジャンプ」だった。今でも「すすめ!!パイレーツ」の原稿を見ると、知っているギャグなのに笑ってしまう。その後、少年マンガを読まなくなって、江口寿史にも興味を持たなくなっていたのだが、80~90年代、広告や雑誌・書籍の表紙、CDジャケット、映像作品のキャラクターデザインなど、多彩な作品を生み出していたことを初めて知った。おんなのこの色っぽくて、かわいいこと。男子に都合よく造形された、最近のセクハラ女子キャラとは、一線を画している。欲しかった「ツクモリノーキ」(パイレーツの親会社)TシャツをGET!

畠山記念館 冬季展『春に想う-梅・椿・桜・桃-』(2016年1月16日~3月13日)

 茶道具が見たくなったので、久しぶりに畠山記念館へ。寒い日だったが、まず展示室でお抹茶をいただきながらゆっくりする。呉春の『朝日梅図』が季節を感じさせ、全体におめでたい意匠の陶器や茶道具が多かった。茶事の流れに沿って、必要な器を並べたところでは、乾山の銹絵染付絵替わり四方向付や絵替わり蒔絵の煮物椀(昭和時代)が美しかった。
コメント
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