「リボルバー」原田マハ著。
本屋さんで引き寄せられて即買い。
原田マハ氏の本は初めて。
ゴッホとゴーギャンの複雑な関係。。
ゴッホの自死の謎。。
予期せぬ展開が面白く、早く先が知りたくて遅読のわたしには珍しく三夜で読み終えた。
ちなみにわたしの至福の読書時間はほとんどが眠る前のふとんの中。
(または遠出の電車内と待ち時間の長い病院の待合室)
夜な夜なわたしは眠る前に本のドアを開けて旅に出る。
今回もゴッホとゴーギャンがほんの短い期間共に暮らしたアルルの太陽を浴び
ゴッホ終焉の地オーヴェル・シェル・オワーズの麦畑で風に吹かれてきた。
本の中で語られる絵画の数々を脳裏に映し出しつつ読む。
不思議な疑似体験。
十数年前、小林秀雄の「ゴッホの手紙」(昭和27年発行)に古本市で出逢い熟読して以来、ゴッホの人柄には特別な思い入れがある。
そして小林秀雄の文章に魅せられて潜り込むこととなったのも、このゴッホとテオの書簡本「ゴッホの手紙」がきっかけだった。
モームの「月と六ペンス」を読んだことでゴーギャンはキライになってしまったのだけれど。。
この「リボルバー」のように史実に基づくフィクション、
そういうジャンルってオモシロイものなんだなぁ。
少し前に読んだビュッシの「黒い睡蓮」も、モネの暮らした村の史実に基づくミステリーだったっけ。
「ゴッホの手紙」再読しよう。
それにしても、ゴッホの「ひまわり」をじっくりとまた観たくなっちゃったなぁ。
損保ジャパン美術館にあるひまわりをまた観に行こうかな、とHPを調べたら、秋にゴッホの企画展があるみたい。(しばらく行かないうちに名前も変わった?)
それまで楽しみに待つとしよう!