小学校では、毎日「音読」の宿題がある。
子どもが読むのを聞いて、音読カードに親が確認サインをする。
このところ、この音読でわたしは泣かされている。
三年生の教科書に載っている、あまんきみこさん作 「ちいちゃんのかげおくり」
おとうさんが出征、家族は空襲にあい、ひとりぼっちになる「ちいちゃん」
そして、元気なころ家族で「かげおくり」をした空にとうとうちいちゃんも上っていく・・・。
このかなしい、けなげなお話、涙なしには聞けないよ。
このお話、六年前の長男の時も三年前の次男の時にも
鼻をすすりながら聴いたもの。それなのにまた今回も聴くたび泣けてくる。
あまんきみこさんの物語には、どれもなんかこうギュッと
こころを鷲づかみにされてしまう静かなパワーがあるのだなあ。
それにしても、わたしはちょっと涙もろすぎるのかな。
ニュースを見ていても、ドキュメンタリーやドラマを見ていてもしょっちゅう涙があふれる。
次男坊はそんなわたしを面白がって、感動のニュースや悲しいシーンになると
すかさず振り返って、わたしの顔を確認する。
娘はわたしに似ているのか、同じシーンですぐ涙目になり、
一緒にティッシュ箱に手が伸びる。
悲しいニュースは減って、感動のニュースばかりで涙する世の中になるといいね。