「五月蠅」と書くと、「うるさい」と読みますが、「六月蠅」は「騒がしい」と読むのかもしれません。
午前中に本を読んでいたのですが、網戸を少し開けたら、珍しく大きな蠅が机のランプにたかりました。
あまりに騒がしいので、ノートの端で叩いたら簡単に読んでいた本の上に転げ落ちました。
蠅とはいえ殺生は可哀そうなので、机の上にあったシャーレの中につまんで拾いました。
双翅目はあまり詳しくないのですが、たぶんオオクロイエバエだと思います。
久しぶりに、机の上の双眼実態顕微鏡を出してきて、クレンメルにシャーレを固定して光源を頼りにオオクロイエバエを観察しました。
もう、顕微鏡の視界の中は「怪物」です。
蠅は、実物は肉眼では、小さいのですが、20倍~30倍の顕微鏡で観察すると、もう顕微鏡の視野いっぱいの巨大な怪物です。
昔々見た、「蠅男」という、ホラー映画を思い出しました。
科学者が、実験中に装置に蠅が紛れ込んだために、科学者が蠅男になってしまうというものでした。
確かに、こんな怪物がいろいろなウイルスや病原菌を付けたまま、人間の飲食物にたかるのは怖い気がします。
へんなポスターよりも、顕微鏡写真を拡大したほうが、怖い気がしますが、いかがなものでしょうか?