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「僕達急行 A列車で行こう」 森田芳光監督 □
鉄道ファンの小町(松山ケンイチ)と小玉(瑛太)はひょんなことから出会います。鉄道の話をしていれば幸せというふたりですが小町が転勤で博多に行ってしまいます。鉄工所を経営する父親の勧めでお見合いをした小玉ですが、断られてしまい気分転換に小町の元を訪れます。ふたりは鉄道ファンの筑後(ピエール瀧)と出会い意気投合します。実は筑後は小町の仕事上の相手だったのです。趣味が縁となって小町だけでなく鉄工所の跡継ぎの小玉にも仕事が回ってくることになるのでした。
登場人物の名前がすべて列車の名前(たとえば、コマチ、コダマ、アズサ、ホクト、アマギなど)にするなど森田監督ならではの遊び心もたっぷりです。趣味を持つことが人生を豊かにするということを観客に伝えました。タバコはもちろん酒も飲まなかった森田監督(61歳)ですが、この作品が最後になってしまい大変残念です。これからもより一層映画界を煙害から守るために声を上げていきたいと思います。
タバコは、ほとんど無煙だったのに、社長の接待に使うクラブで他の席の客がタバコを持っていたのが残念です。こういうちょっとしたシーンでのタバコにも気を使っていただきたいものです。