無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

言の葉の庭(ことのはのにわ)

2013-06-13 | 2015以前の映画評


「言の葉の庭(ことのはのにわ)」 新海誠監督 □
 
 雨の日、新宿御苑風の公園で出合った高校生とわけありの女性の姿を描いたアニメーション作品です。
 将来靴職人になりたい高一のタカオは雨の日には学校をさぼって公園の東屋で靴のデッサンをしていましたが、昼間からビールを飲んでいる女性と出会います。雨の日にはいつも同じ場所で過ごしているうちに親しくなり恋心を抱くようになります。実は女性はユキノといいタカオの近くにいた人でした。ユキノが誰かわかったとき、二人に別れが訪れるのでした。
 雨の日の水滴や水たまりに映る影などの微妙な表現が大変美しいアニメです。靴職人に「人生を歩みだす」ということをかけていて、人生を歩くには自分を大切に思う周囲の人の存在が必要だと伝えています。安易なハッピーエンドでないところも現実的でいいです。タカオは料理が得意というのも好感が持てました。
 タバコはユキノの別れた夫がベランダで電話をしながら喫煙し、後姿なのでタバコは描かれませんが煙が流れていきました。タカオのバイト先の飲食店での休憩時には、仲間の男性従業員の手にタバコがありました。どちらも一瞬でしたので(□)とします。ただ、ビールに関しては最後のクレジットで「新宿御苑はアルコールの持ち込みは禁止です。」と注意をしていましたが、ベランダ喫煙についてもぜひ「ベランダ喫煙は周囲の住人から訴えられると罰金刑となります。やめましょう。」(罰金刑の判決も出ています)と注意喚起してほしかったです。

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イノセント・ガーデン

2013-06-13 | 2015以前の映画評


「イノセント・ガーデン」 パク チャヌク監督 米 ○

 インディア(ミア ワシコウスカ)が18歳の誕生日を迎えた日、贈り物に謎めいた鍵が届きます。そして、その日大好きな父親が交通事故死してしまいます。美しく知性的な母親(ニコール キッドマン)には心を開いていなかったインディアは孤独になります。父親の葬儀の日、インディアの前には今まで行方不明だった叔父のチャーリーが突然現れます。その後、屋敷に同居することになったチャーリーですが、彼が現れてから次々と人がいなくなっていきます。不信感を感じながらもインディアはチャーリーに魅かれてゆくのでした。そしてあるとき、あの鍵が秘密を暴くのですが・・・。
 「どこかで聞いたことが(見たことが)ある」ようなストーリーに思えますが、主役のミア ワシコウスカの射すくめるような目と靴をはじめとする小道具の巧みな使い方で、ミステリアスで官能的な作品となりました。
 タバコはなし。無煙です。

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