
「シェル・コレクター」 PG12 坪田義史監督 日米合作 △
離島で孤独に暮らす盲目の貝類学者に訪れた奇妙な体験を不思議な映像で描きました。
美しい貝に魅せられ日々貝拾いをしている学者(リリー・フランキー)は海岸に流れ着いたいづみ(寺島しのぶ)を助けます。彼女は奇病を患っていましたが、イモガイの毒で治ってしまいます。それがうわさとなり同じ奇病の人が押し寄せます。その中には息子の光(池松壮亮)もいました。学者の静かな生活は一変してしまうのでした。
海の中や緑の美しい映像に対して軍用機など環境を破壊する戦争の映像などが特殊に加工され対照的に描かれます。奇病も実はその環境破壊の影響なのかもしれません。また、それを治すのが貝という生命が持つ毒だとするならば、私たちは戦争などしている暇はないのではないでしょうか。「基地があるから戦争がある」というセリフもありました。
タバコは、冒頭でボートの配達人が喫煙しました。(△)