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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

シェル・コレクター

2016-03-01 | 2016日本語映画評


「シェル・コレクター」 PG12 坪田義史監督 日米合作 △

 離島で孤独に暮らす盲目の貝類学者に訪れた奇妙な体験を不思議な映像で描きました。
 美しい貝に魅せられ日々貝拾いをしている学者(リリー・フランキー)は海岸に流れ着いたいづみ(寺島しのぶ)を助けます。彼女は奇病を患っていましたが、イモガイの毒で治ってしまいます。それがうわさとなり同じ奇病の人が押し寄せます。その中には息子の光(池松壮亮)もいました。学者の静かな生活は一変してしまうのでした。
 海の中や緑の美しい映像に対して軍用機など環境を破壊する戦争の映像などが特殊に加工され対照的に描かれます。奇病も実はその環境破壊の影響なのかもしれません。また、それを治すのが貝という生命が持つ毒だとするならば、私たちは戦争などしている暇はないのではないでしょうか。「基地があるから戦争がある」というセリフもありました。
 タバコは、冒頭でボートの配達人が喫煙しました。(△)
 


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俳優 亀岡拓次

2016-03-01 | 2016日本語映画評


「俳優 亀岡拓次」 横浜聡子監督 ☓☓☓☓☓・・・モクモク賞候補

 声がかかればどんな役でも引き受けるベテラン脇役俳優の夢と現実を描きました。
 37歳独身の亀岡(安田顕)はさまざまな映画監督の作品に脇役として重宝に使われていました。乞われればどこの現場にも出かけ、どんな役でもいやがらず淡々と演じていました。長野へロケで出かけた際居酒屋のあづみ(麻生久美子)と出会い一目惚れしてしまいます。酔いつぶれて夢を見ていざ長野へと出かけますが・・・。
 「すんません」が口癖で気弱な性格に救われて地味に生きている、だけの物語でした。名脇役らしい場面がもっと楽しめるのかと思いましたが、軽く流されありふれた恋物語に落ちてしまい残念です。
 逆のパターンで、唐沢寿明が名スタントを演じた「イン・ザ・ヒーロー」は、映画製作の裏話が映画ファンには興味深く楽しめましたが、今作ではそういう面白さもなく、監督のスタイルの違いなども全然伝わって来ませんでした。「予告編」の面白さにだまされました。安田顕は「ビリギャル」のいやみだけど約束はしっかり守る教師役のような「主役を引き立てる役」に徹した方がいいのでは。
 タバコは、主役の安田が「すんません」とそばにいる人から常にもらいタバコをしていました。吸わなかったのが麻生久美子ぐらいでその他の主要な配役はほとんどが喫煙していました。もちろんタバコをくわえるだけ、の人も数人いましたが、明らかな「タバコ宣伝映画」でした。
WHOの勧告がニュースになり、妙に勘違いした映画製作者が、「権力に挑戦」とばかりにタバコ宣伝に乗せられそうです。日本ではタバコ宣伝そのものが権力への迎合なのですが。 


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