「セーラー服と機関銃-卒業―」 前田弘二監督 ☓☓☓
1981年に薬師丸ひろ子の機関銃乱射後の「か・い・か・ん」のひとことで脚光を浴びた名作の続編(一応?)です。
高校3年生の星泉(橋本環奈)は組員4名の弱小ヤクザ「目高組」の元組長でしたが、今は商店街の一角で「めだかカフェ」の店長となっていました。友人が怪しいモデル倶楽部に誘われたことがきっかけとなり、再び裏の世界に引きずり込まれるのでした。
前半は、子分の若頭(武田鉄矢)祐次(大野拓朗)晴雄(宇野祥平)とのやり取りが笑えて「ヤクザコメディ」かと思いました。後半は、未成年にも広がる薬物や、街全体を食い物にしようと警察や市長をも巻き込んでいきます。いわゆる「ヤクザ」とは違う巨大な企てをたくらむ組織を織り込み社会的な匂いもしてきて、コメディなのかシリアスなのか最後まで中途半端でした。コメディなら、見るからにおもちゃの機関銃でも許せますが、一方では殺したり殺されたりは結構リアルで、笑っていいのか笑っている場合ではないのか困ってしまいました。これが角川の40周年記念作品です。
タバコは、敵から味方に変わる月永(長谷川博己)が喫煙者、組長の伊武雅刀などが喫煙しました。(☓☓☓)目高組のメンバーは喫煙しませんでした。