無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

万引き家族

2018-06-14 | 2018日本語映画評


「万引き家族」 PG12 是枝裕和監督 ☓☓ ギャガ

 カンヌ映画祭でパルムドールを受賞し話題になった作品です。原作脚本編集すべて是枝監督です。
 東京のビルの谷間にぽつんとある古びた小さな家に祖母(樹木希林)の年金を頼って夫婦(リリー フランキー、安藤サクラ)、妹(松岡茉優)、息子祥太(城桧吏 じょうかいり)が住んでいました。彼らの仕事は不安定なため生活費を万引きで補っているのでした。そんな一家がある幼児(佐々木みゆ)を拾い家族にします。貧しく反社会的な行動をとりながらも一家は幸せに暮らしていました。しかし、実は「ゆり」だけでなくひとりひとりにそれぞれ秘密があったのでした。
 「家族とは」を考えさせる作品です。万引きや拾い子はもちろん罪ですが、そうしなければ生きていけないような社会のひずみ、虐待で殺されるより拾われたほうが幸せな子どもがいることも今の社会の真実です。秀でた脚本と出演者の名演に支えられいろいろ考えさせられる秀作となりました。
 タバコは、建設現場へ向かうワゴン車の中で喫煙していました。労働者の健康のために車内禁煙は基本的なルールです。(☓)リリー フランキーが喫煙。安藤サクラが働くクリーニング会社の同僚が喫煙(☓)。貧しいものほど喫煙率が高い現実を表現したのでしょうか。子役の前で喫煙する場面がなかったのはよかったのですが・・・。
 

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