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「そらのレストラン」 深川栄洋監督 ◯ 東京テアトル
大泉洋を主演にした「パン」「ワイン」に続く北海道食品シリーズ3作目。今回はチーズ作りのお話です。
海が見える牧場を父親から継いだ亘理(大泉洋)は吹雪の日に訪ねてきたこと絵(本上まなみ)と結婚して10年、子どもも授かり、牧場とチーズ作りに励みます。野菜、羊、漁師それぞれ食材に関係する仲間に囲まれ学生気分で仕事をしていました。そんな折、札幌から有名シェフが訪ねてきて彼らの食材を使い料理をすることになります。一方、亘理のチーズ作りの師匠だった大谷(小日向文世)が倒れてしまうのでした。
大自然の厳しさと美しさの中での青年たちの姿がトラブルは有りながらも幸せそうに描かれています。今は牧羊をしている神戸(岡田将生)が実は都会で孤立していたという告白や、アレルギーに苦しんだ原因が食べ物に含まれる化学物質だったことから農薬を使わない農業を始めた青年など、今までの「しあわせのパン」と「ぶどうのなみだ」よりも奥が深くなりました。
映画の帰りにはチーズを買いたくなる作品です。
照明が優れていて陰影が主人公の感情を巧みに表現していました。
タバコは、なし。無煙です。農薬を使わないなどというセリフがある作品で喫煙していたらおかしいですよね。タバコにはたくさんの化学物質が含まれていますから。