無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

さよならくちびる

2019-06-05 | 2019日本語映画


「さよならくちびる」 塩田明彦監督 ☓☓☓☓☓PP 配給ギャガ

 自分が何をしたらいいのかわからず不安定な気持ちの3人の男女が音楽と仲間の存在を通して成長していくロードムービーです。
 ハル(門脇麦)はバイト先でふてくされた顔のレオ(小松菜奈)の目に「歌いたい」という気持ちを発見し、ふたりでユニットを組みます。ローディー(スカウト兼マネージャー兼アシスタント兼補助演奏など何でもする人)のシマ(成田凌)にスカウトされ、インディーズ系の業界で注目を集めます。しかしハル、レオ、シマそれぞれの気持ちが交錯し、とうとう解散ツアーとなるのでした。
 塩田監督のオリジナル脚本ですが、音楽を「あいみょん」が担当していて、ダブル主演のふたりが予想以上の歌を聞かせてくれます。微妙な存在のシマ役の成田も好演しています。
 ただ、タバコは大きな問題があります。
・いきなり門脇(所属事務所ユマニテ)、小松(所属事務所スターダストプロモーション)が喫煙し、その後も数え切れないほどの喫煙回数でした。この作品に出演しただけでタバコ指数が跳ね上がり、疾病の発生率が高くなったのではないでしょうか。急性のニコチン依存症になっているのでは?本当に二人と周囲のスタッフの健康被害が心配です。
 ・また、禁煙マークが貼ってある車内(確認はできませんでしたが、多分レンタカー?)でふたりとも喫煙。
・ライブハウスでも喫煙する客がいる場所もあり、ライブに行くと病気になりそうです。
・相変わらずライブハウスの廊下が喫煙所となっていて入れ替わりみんなが喫煙していました。
 以上を鑑みますと、明らかなタバコ会社の宣伝映画です。こういう作品に「芸術文化振興財団」の○百万円が支出されるのはいかがなものでしょう。税金でタバコの宣伝をしているようなものですね。
タバコ会社は「たばこ事業法」という悪法に守られているものの芸術家がそれでいいのでしょうか。
 唯一評価できるのは、終盤でレオがタバコを吸わないシマにタバコを渡しますが、シマはそのタバコを握りつぶしたことです。流されないところがいいですね。


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