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「ステップ」 飯塚健(いいずかけん)監督 ○ ☆
幼い娘を残し妻に先立たれた父親が子育てに奮闘する重松清原作の小説を映画化しました。
会社員の健一(山田孝之)は妻を亡くし2歳の娘美紀を一人で育てることを決意します。会社の理解もあり妻の両親も何かと気を使ってくれますが、男手のみの子育てには時折限界を感じることもありました。それでも日々成長する娘と二人三脚で問題を解決しているうちに10年が過ぎていたのでした。
会社の上司や仲間が協力的で保育園の職員も親切で、基本的に悪役のいない作品です。シングルマザーのドラマではあまり感じないのですが、シングルファーザーだとなぜか「あはれ」を感じてしまうのはジェンダー的に役割分担の固定化に縛られてしまっているのかもしれません。(すいません。筆者の勉強不足ですが・・・。)
山田孝之が「怒らない」「子どもにあたらない」理想的な父親を演じました。「ウシジマくん」もいいけどこういう普通の人の役もいいですね。10年後のちょっと歳をとったメイクが大変自然でよかったです。(☆)
タバコは、なし。無煙です。