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「事故物件 怖い間取り」 中田秀夫監督 ○
自殺や殺人、不審死などがあった部屋は「事故物件」と言われ敬遠されています。あえてそこに住むことを「売り」にしている芸人松原タニシの原作をJホラーの巨匠中田監督が映画化しました。
売れない芸人ヤマメ(亀梨和也)はコンビの中山(瀬戸康史)から「もうやめよう」と言われ途方にくれますが、そんな折テレビのプロヂューサーから「事故物件に住んでなんか撮ってこい。」と言われます。不動産屋には「事故物件」担当の職員(江口のりこ)がいてあれこれ相談に乗ってくれます。一方ヤマメのファン梓(奈緒)はメイク助手としてテレビ局で働くようになりヤマメとも親しくなるのですが、梓には心霊を感じる力があるのでした。はたしてお宝映像は撮れるのでしょうか。
「事故物件」になった事件の裏側をもっと掘り下げれば社会的な側面も織り込まれ単なるホラー映画ではない広がりが出せたのではないかと思われ、大変もったいない作品です。本当に怖いのは死ななければならなかった原因こそ怖いのではないでしょうか。
タバコは、なし。無煙です。お笑い界の控室などでも喫煙者はいないし灰皿もなく大変良くできました。(○)