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パヴァロッティ 太陽のテノール

2020-09-12 | 2020映画評


「パヴァロッティ 太陽のテノール」 ロン・ハワード監督 英米合作 △ ☆

世界各国で活躍したテノール歌手パヴァロッティの生涯を描いたドキュメンタリーです。監督は「アポロ13」などでおなじみのロン・ハワードです。
子どもの頃から歌が好きで地元モデナでテノール歌手のコンサートを聞き声楽家を目指しました。国際コンクールでの優勝やオペラデビューなどテノール歌手としての側面を描きつつ、その間に結婚し、3人の娘が生まれ、その後離婚し再婚するというプライベートな側面も様々な人のインタビューや過去のフィルムなどで紹介します。成功を収めた後にはチャリティ活動やロック歌手とのコラボなど多才な活動を描いています。もちろん様々な劇場での「ラ・ボエーム」「トスカ」「トゥーランドット」などからの名曲もふんだんに取り入れられています。

パヴァロッティの名前を知っている程度のオペラ初心者にも十分楽しめる内容です。12歳のときに破傷風で生きるか死ぬかの数日を過ごしてから人生を楽観的にそして前向きに捉えるようになったというパヴァロッティは公演の直前以外は常に笑顔で周囲を楽しませます。パスタが大好きなせいか体つきも本当に太陽のようなおおらかさがあります。ダイアナ妃にしてもボノにしても一度会うとすっかり彼の魅力の虜になってしまう不思議な存在です。特に白血病になったホセ・カレーラスとのエピソードには感動させられます。彼の復帰後のホセとプラシド ドミンゴと3人での競演はすばらしい場面でした。(☆)

タバコは、英国のバンドU2の時代の映像で若き日のボノがタバコを持っていました。古いフィルムなのでおまけの△です。


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