無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

恋は雨上がりのように

2018-06-07 | 2018日本語映画評


「恋は雨上がりのように」 永井聡監督 ☓☓☓ 東宝

 人気コミックが原作です。
 陸上の選手だった橘あきら(小松菜奈)はアキレス腱の怪我で陸上を諦めファミレスのバイトに励んでいました。実は45歳の店長近藤(大泉洋)に片思いをしていたのです。男子のバイト仲間にも言い寄られていましたが橘は店長一筋で、思い余って告白してしまいます。魅力的な女子高生に告白された45歳のバツイチの男性はどう解決するのでしょうか。
 面白いストーリーです。周囲の関係者をいちいち登場させない脚本がスッキリしています。「文学青年」という懐かしいキャラクターも活きています。山本舞香が演じた挑戦者もすごみがあって魅力的でした。
 おじさんたちに無駄な期待をさせず、さわやかなラストも好感が持てます。
 タバコは、文学青年=タバコのイメージが払拭されていないのか、大泉と近藤の学生時代の仲間で小説家役の戸次重幸が喫煙しました。特に居酒屋では二人だけが喫煙していて周囲の人に迷惑をかけていました。(☓)また、部屋の中は禁煙で窓を開けて吸うというのは近所には迷惑で大変な受動喫煙被害をばらまいています。同様にファミレスの事務所内でも窓を開けて喫煙していましたが事務所のドアが開閉するたびにホールにもタバコ煙が漏れ出しお客様に被害を出しています。(☓)
 予告編でも大泉が喫煙する場面がありました。(☓)
 タバコ以外でもひとこと。ファミレスの調理担当者が頭に何もかぶらず髪の毛が丸出しだったのは大変不快でした。前髪が伸びているとかの問題ではないと思います。


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50回目のファーストキス

2018-06-06 | 2018日本語映画評


「50回目のファーストキス」 福田雄一監督 ◯ ソニーピクチャーズ 無煙映画賞候補

 2004年ハリウッドで制作された作品の日本版リメイクです。オリジナル版同様ハワイが舞台です。
 モテモテのツアーガイド大輔(山田孝之)はある日、地元で暮らす瑠衣(長澤まさみ)と出会い一目惚れします。ふたりは意気投合しますが、瑠衣は交通事故の後遺症でその日の記憶が1晩で消えてしまうのでした。父親(佐藤二朗)は交際を認めませんが、大輔は様々な工夫をしてふたりの記憶をつなげるのでした。
 大輔には天文学を研究するという別の顔があり、恋との葛藤も描かれます。内容は深刻ですが大輔の親友役のムロツヨシや瑠衣の奇妙な弟(太賀)が笑わせてくれます。山田と長澤も魅力全開です。楽しいセリフも多く、カップルのデートムービーにはもってこいの作品です。
 タバコは、なし。無煙です。


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デッドプール 2

2018-06-06 | 2018外国語映画評


「デッドプール 2」 R15+ デビッド リンチ監督 米 ☓NTS

 異色のヒーロー「デッドプール」の続編です。
 人体実験で不死身の肉体と身体能力を与えられたものの、醜い体となりマスクとスーツが離せなくなった主人公デッドプール(ライアン レイノルズ)が今作でも映画関連のおしゃべりを連発しながら「いい人間」になろうと戦います。
 ウェイド(=デッドプール)は恋人のヴァネッサ(モリーナ バッカリン)とラブラブの日々を過ごしていましたが、そこへ未来からやってきた改造人間のケーブル(ジョシュ ブローリン)が現れます。ケーブルは特殊能力を持った子どもラッセルを殺すためにやってきたのです。「いい人間」になりたいウェイドは子どもを守るために仲間を募集し、新規に「Xメン」ならぬ「Xフォース」を結成するのでした。
 「ああだこうだ」と常にべらべらしゃべっているウェイドのセリフが楽しい上に声が魅力的です。特に映画ネタが多く映画ファンには嬉しいですね。
 アニメキャラの忽那汐里も好演していました。
 タバコは、冒頭でたばこがを吸う場面がありその火が引火して爆発するという設定なのですが「吸おうとして引火」でもよかったのではないでしょうか。その他にも喫煙する場面があり次回作では禁煙してほしいものです。
  

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ゲティ家の身代金

2018-06-01 | 2018外国語映画評


「ゲティ家の身代金」 R15+ リドリー スコット監督 米 ☓☓

 1973年に実際に起きた大富豪の孫息子誘拐事件を映画化しました。
 世界でもダントツの富豪の孫がイタリアでテロリストに誘拐され身代金が要求されます。大富豪の祖父(クリストファー プラマー)は「ここで要求に応じると14人の孫が順に誘拐される。」と守銭奴ぶりを発揮し、身代金の要求には一切応じません。母親のアビゲイル(ミシェル ウィリアムズ)はなんとか救い出したいと警察やゲティ家の相談役で元CIAのチェイス(マイケル ウォールバーグ)とともにあれこれ力をつくすのですが・・・。
 予想ができず、飽きさせない展開で面白い作品です。60年代のヒット曲など厳選された音楽が緊張をいっときほぐしてくれます。衝撃のラストが守銭奴への戒めとなりました。
 取材するパパラッチの強引さや闇の世界に君臨するイタリアマフィアの存在感など当時から現在まで続く問題も提示しています。
 また、ゲティ役がケビン スペイシーから急遽プラマーに変わり9日間で撮り直したという神業にも驚かされます。80歳過ぎても大活躍の監督に拍手!
 タバコは、母親や周囲で結構喫煙シーンが多い作品でした。(☓☓)


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