資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格は2年前倒しで達成、今年は百名山完登が目標、徒然なるままに書いていきます。

不死身の特攻兵

2018年05月05日 | おもしろ資格とその活用
不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社

 戦史検定の参考書、太平洋戦争通史が頭に残っているところ、文化放送で鴻上尚史さんの書籍が話題になっていた。さっそく、エキナカの書店で購入、標記の書籍、「不死身の特攻兵」だ。

 内容の詳細は読んでいただくとして、印象に残ったことを書く。主人公の佐々木さんは陸軍の特攻隊、万朶隊(ばんだたい)だ。なかなか相手の戦艦が見つからず、揚陸用舟艇修理艦を爆撃し、離陸したのと別の基地に戻った。ところが、戦果の発表は、体当たりで戦艦を撃沈と発表された。マスコミはもっと勇ましい文章を載せてて煽った。そして特攻の大本営発表は、天皇陛下にも報告された。佐々木さんの地元は大騒ぎ。軍神となって、弔問が相次いだ。村議会は万歳三唱をして顕彰する委員会を立ち上げた。

 ところが本人が基地に帰ってきた。天皇への報告は修正できないそうだ。天皇にウソの報告をしたとなれば、司令官の責任問題となる。だから、次はアメリカ艦に突っ込んで来いという指令になる。佐々木さんは爆弾を落として帰ってくる。これは司令官にとっては厄介な存在だったろうとは、想像がつく。結局、佐々木さんは二度死んでることになったそうだ。

 さて、このマスコミ、なぜこんな記事を書くか。軍の発表もそうだが、何といっても「読者がそれを望んでいる」からだそうだ。読者が喜ぶと新聞が売れる。戦争は売れる、と新聞社は知った。だから大げさに書くのである。煽るのである。ちなみに戦争に反対した新聞もあったが、売れないで潰れてしまった。

 これ、今と似てないだろうか。モリカケ問題、何もないのに疑惑だけで、毎日大騒ぎする。新聞とテレビ、いわゆるオールドマスコミに野党だ。ネットの世界では、全く問題にされていない。モリトモの隣の土地、財務省はもっと安く売ってることや、愛媛県の元知事の重要な発言など、とっくに知ってた。オールドマスコミは、自分に都合の悪いことは記事にしない。これ、ほんとに報道機関の姿勢だろうか、そんなはずはない。

 オールドマスコミは、世論調査で、安倍政権は支持率が30%に下がったとか言ってるが、ネットの調査では80%以上ある。ネット住民は、毎日電車の中で記事を比較して読んで知ってるのだ。オールドマスコミは、70代以上のネットを見ない世代をだましてるだけだ。

 オールドマスコミはもううんざりだね。その思考は、戦前と何も変わってない。しかし今は多様な通信手段があって、受け手は騙されない。ここが昔と違う。あと、鴻上尚史さん、この方、ちょっと私と関係があるが、これは次の記事で書きますね。