(ガス主任国家試験受験に関係のない方、今日の記事は、飛ばしてください)
年末から正月にかけて、せっせと作った資料、改訂作業その2、はガス技術科目の製造分野。ガス製造所の製造フローシート。製造所にはいろいろな製造設備があるが、漫然と覚えると頭がすっきりしない。設備の機能と一緒に覚えるとしっかり刷り込まれる。
製造設備は、LNG船→アンローディングアーム→LNGタンク→気化器→熱量調整→付臭→市内へ と進む。途中、リターンガスブロワー、LNGポンプ、BOG圧縮機が挿入されている。
まず、アンローディングアーム、海に浮かんでいるLNG船から陸上の設備に、LNGを輸送する装置だ。ふだんは上に上挙げてあって、キリンのようだ。
リターンガスブロワー、LNG船を空(から)にする訳にはいかない。空気が入ってしまうと、ガスと着火源が揃うと危険になるからだ。そこで低圧のガスをLNG船に逆流してやる。
そして、BOG圧縮機。LNG貯槽は、̠̠マイナス百度以下の低温だから、外からしょっちゅう熱が入ってくる。熱が入ってくれば、LNGは気化して、ガスになる。そのガスをもったいないので、気化器の後に入れてこちらも都市ガスとそて利用する。
LNGポンプ。LNGを汲み上げて、気化器に中に入れて、液体のLNGに水のシャワーを掛けて(温めて)、気体のガスにする。そのときにLNGを汲み上げる設備だ。
そして熱量調整、気化したガスはお客様に届けるのに約束の熱量がきちんとあるか、なければ別のガスを入れて熱量を調整しないといけない。その設備のことだ。
最後は付臭。都市ガスには臭いはついていない。法律でどのくらいか規定されれていて、その量を入れて、もしガスが漏れた時でも容易に検知できるようにする。
こんな風に製造設備には各々役割がある。その役割を知っていると、この設備をどこに置くべきかがわかるのである。