長瀞の帰りに、かんぽの宿「寄居」に泊まる。寄居の丘の上にある。秩父の山々を見渡せる温泉だ。さっそく温泉に入る。ここの「温泉分析書」は興味深い。結果は、「アルカリ性単純泉」だが、まず温泉成分の総量、温泉になるにはお湯1リットル当たり1gの温泉成分が必要だが、0.86g、ちょっと足りない。
もう一つの指標、泉温は25.2℃。温泉は温度が25℃以上だ。よく見ると調査時の気温は30℃のとき。おやおや、私が推定するに、泉温が25℃までなかったとすると、どうするか、いくらかでも泉温の高い時を狙って、夏場に測定する。わずか0.2℃上回っている。温泉じゃなく、「沸かし湯」というのと「温泉」では集客がだいぶ違うのではないだろうか。
入浴してみると、温泉だとすぐわかる。微かに硫黄臭があり、少し濁っている。そしてアルカリ性のため、肌はツルツルだ。いわゆる「美人の湯」。肌感覚だといい温泉だと思う。温泉は最上階の6階にあり、秩父の山々がよく見える。露天風呂もありなかなかの雰囲気だ。
帰りに、売店でお土産を買う。渋沢栄一翁のお菓子と、のぼうの城の漬物を購入。お土産も埼玉県らしく工夫してるね。