資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

読後感想~日本って素晴らしいね、万葉集

2022年10月08日 | 読書感想

 

 7月に、奈良・宇陀松山城を訪問したときに、柿本人麻呂(ひんがしののにかぎろいの・・)が出て来た。

 また先日登った筑波山は、幾つも万葉集に歌われている、筑波山の源流に男女川(おなのがわ)があり、恋の歌が歌われている。なら、その有名な、万葉集とやらを読んでみようか、と買った本である。

 万葉集は全二十巻、四千五百首が収納されている。もちろん原書などは読めないから、有名な百四十首が入っている、万葉集の入門書だ。

 多いのは相聞(れんあい)と挽歌(死を悼む歌)だ。相聞も挽歌も、聞いたことはあるが意味は解らなかった。「狼の挽歌」なんてあったね。

 あかねさす紫野行き標野行き(額田大王)・・ 春過ぎて夏来たるらし(持統天皇)・・ 東の野にかぎろひの(柿本人麻呂)・・ 田子ノ浦ゆうち出でて(山部赤人)・・ あおによし奈良の都は(小野老)・・ 防人に行くは誰か(防人の妻)・・ など思い浮かぶ。ほかに、梅花の宴の一部から「令和」ができたのは有名だ。

 解説に書かれているが、万葉集は、年代別では、第1期は、新羅出兵、白村江の戦、近江遷都、壬申の乱の時代、読み手は天智天皇、額田の大王など。第2期は、柿本人麻呂の時代、天武・持統天皇の奈良遷都まで、安定した時代だ。

 第3期は、山部赤人・山上憶良の時代、九州大宰府の歌も多い。最後の第4期は、大伴家持、大仏開眼だ。こういえば、多少時代との関連がわかる。

 読み人は、天皇から一般庶民まで、女性も多い。この時代、女性が歌を詠むなんて、世界史的に見ても、信じられないことだそうだ。そして人の死と恋愛のテーマが多い。これって、素晴しいじゃないか、日本。

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