硫黄岳の帰りは、本沢温泉で荷物をパッキングし、稲子の湯に下る。紅葉がいっそう美しくなってる。
下山途中、一人が膝が痛いとガイドさんに訴えて来た。かなり痛くなってきたそうで、我慢できないという。ガイドさんは、キネシオテープの講師、プロだ。止まって、キネシオを貼ってストレッチなどを丁寧にする。(私も実は、キネシオの初級資格を持ってはいるが、だいぶ忘れている)
ガイドさんが皆は先に行けと言う。ガイドさんの後を歩いていた私が、先頭でリードしてくれという。ツアー登山で先頭を歩くのは、実は初めただ。ちょっといい気分。30分ほども歩いたろうか、先にキネシオやストレッチをしていた、ガイドさんと膝が痛いはずの一人が追い付いてきた。聞くと痛くないという。まさに魔法のテープだな。
そして、今回の終点、稲子の湯に到着。650円払って、さっそく入浴。
このお湯の泉質は、特異だ。溶存物質に二酸化炭素が1207mg/ℓ も入ってる。二酸化炭素は、肌に泡ができ、この泡は肌に入り、血管を広げてくれる効果がある。そうかと浴槽に入ると、泡が付かない。
分析表をよく見ると、含硫黄ー二酸化炭素ー単純冷鉱泉(低調性弱酸性冷鉱泉)となっていて、泉温は8.1℃、加温してると書いてある。加温すると、二酸化炭素が飛んでしまう。もったいないが、しようがない。
この二酸化炭素泉、人工の湯でも多く作られている。私の入ったのは、西武秩父駅の祭りの湯かな。温まって、町営バスの最終便に乗り、JR小海線、長野新幹線と乗り継いで帰宅。新幹線は座れなかったほど、混んでたよ。