朝5時、宿にガイドさんが迎えに来てくれた。斜里岳はいい天気だ、すそ野が広く優美な山容だ。登山口の山小屋清岳荘はもう閉まっている。6時に登山開始。
登山道は、清岳荘から、下二股、上二股を経由して、馬の背、山頂へ。下山は、上二股から尾根に出て熊見峠を経由し、下二股に降り、そこから登山口までは、登りと同じ。コースタイムは7時間。しばらくは林道を歩き、これが終わって山道へ。
と思ったらすぐ、渓谷の中を歩く。登山道は、渓谷に沿ってあるが、ところどころ、渡渉する。最初はなるべく、靴に水が入らないようにと、高い石に足を置く。
しかし、ガイドさんは、水に出ている石を踏むんじゃなくて、浅い場所は水の中に足を置くように、その方が安定し、結果、転倒のリスクが小さくなる、どっちにしても靴は濡れるから、とアドバイス。それはわかるが最初はどうしても水に出ている石を踏む。
下りで、下二股から登山口まで、渡渉回数を数えていたら、なんと19回、もう渓谷の中を歩いている感覚だ。そして、下二股に到着。ここで小休止。見上ると、斜里岳山頂が見える、ようし。
(真ん中のポコッと出ているのが斜里岳山頂だそうだ)
そして、下二股から上二股までは、同じ渓谷だが、いくつも滝が登場する。滝に名前がついているんだが、忘れてしまった。そして滝の横の岩を歩く、結構急な斜面で、登り辛い。油断すると滑落しそうな箇所もあり、緊張して登る。
上二股までで一段落。ここでも小休止。この先も渓谷登りなんだが、源流に近く川も浅くなり、歩きやすくなる。そして、渓谷と別れ、急登に差し掛かる。後ろからツアー客が集団で登って来る。我々が追い抜いてきたツアーだ。馬の背ではガスが出てきて、山頂は見えなくなった、残念。
上二股から1時間で山頂だ。山頂は、ガスガス。でも風がないため、ゆっくりと昼食。テルモスに入れて来たお湯でコーヒを飲む、うまいな。
下りは、同じ道を下二股へ。そしてここから尾根に出て、「熊見峠」を目指す。名前が語るように、熊は結構いるそうだ。熊見峠の手前で、左脚がつってしまった。羅臼岳でもつったから二度目だ。コムレケアを飲んで、少し休憩して、再開、その後は調子よく再発しなかった。
それにしても熊見峠から下二股までの下りは、長い。下二股から登山口までは、またまた渡渉、この山は気が抜けない。そして15時少し前に登山口へ。所要9時間弱、休憩時間が1時間半で、歩行時間はコースタイムに近い、ガイドさんからはいいペースでした、と褒められる。
ホテルまで車で送ってもらって、露天風呂の温泉でゆっくり、そして衣類を全部洗濯、乾燥機にかける。ビジネスホテルは、洗濯機・乾燥機があるから助かる。もう一泊して、翌日は能取湖のサンゴ草をみて帰宅する予定だ。明日に続く・・