資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

読後感想~紫式部のライバル、清少納言のおかし、わろしの枕草子

2024年01月28日 | 読書感想

 

 昨年秋、三重県の榊原温泉に行った際に知ったこと、榊原温泉(さかきばらおんせん、ななくりの湯)は、枕草子に出ていた3つの温泉のひとつだ、というので、その枕草子を取り寄せて読んでみた。結論から言うとアマゾンで買った文庫は、この七栗の湯の段は、記載されていなかった。

 枕草子は、原本はすでになく、写本が存在し、その写本によって、内容が少しずつ違う、私が買った文庫は、記載されていない方だった。しょうがないな。

 じゃあと、有名な第一段をじっくり読む。「春は曙、やうやうしろくなりゆく・・」と続く。四百字くらいの随筆だが、春夏秋冬が入っていて、光が入る、月光、闇、蛍、夕日、雪明かり、炭火、昼光などが見事だ。

 そして「いとおかし」「あはれなり」などは知っていたが、冬に昼間暖かくなって、炭が白くなり、間が抜けた表現で、これを最後に「わろし」と表現している。この「わろし」は知らなかった。これ使おうかな。

 さて全体を辛抱強く読む。枕の草子は二百数十の段からなっているが、それは、①第一段のように現象から感想を書いている段、②一つのテーマについて該当する単語を並べている段、③中宮の出来事を日記風に書いている段、の構成になってる。

 この②一つのテーマというのは、例えば、第二十六段「胸のどきどきするもの」、としてスズメの子を飼う、赤ん坊を遊ばせているところの前を通る、などが次々に出て来る。これ、数を思いつくだけでも大した観察力だ。

 そして日記風は、中宮定子は当時の天皇の后、后にはサロンができていて、このサロンに清少納言が入っていた。ちなみに、次の后顕子のサロンに入っていたのが、紫式部。紫式部は、清少納言の悪口を書いている。今ならエックス(旧ツイッター」で悪口をまき散らしたというところか。

 なんか、紫式部のイメージ悪くなったね。いつの世にも嫉妬して、人の悪口を言いふらす人、いるんだな。

コメント
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