予定していた奈良まほろば検定が、防災イベントとブッキング、しようがない飛鳥・藤原まるごと博物館検定一本に絞ることにした。会場検定だが、東京を早朝出発すれば何とか試験時間に間に合う。という訳で学習を継続。その中で感じたことを書いていく。初回は、皇統の継続だ。
古代は女性天皇が多かった。奈良時代は、八代六名の女性天皇がいた。飛鳥時代に限れば、五代四名だ。男性天皇と同じくらいの数だ。推古、皇極・斉明、持統、元明と続く。皇極と斉明は重祚(一旦退位して再び天皇になる)だ。
このうち、3名は天皇になる前は皇后だったし、1名は子の天皇が逝去した後、次の子がまだ幼いためピンチヒッターとして天皇になっている。
ただし、その女性天皇が、別の豪族の男性などとは結婚していないし、子も設けてはいない。まあ、ある程度年齢も行っているから子を産むのは難しかったんだろう。最後まで独身だった。つまり、血の繋がりである皇統は、男性天皇の血を継続しているということだ。愛子様のような若い独身の女性皇族が天皇になってはいない。
現在、愛子様のような女性皇族が、天皇になる女性天皇論が一部で出ている。しかし、古代から現代までず~っと、皇統は男性だ。これは男性でないとY染色体が続ないからというのが、最新科学の成果だそうだが、古代はどうだったんだろうか。まさか当時、染色体のことなどわかろうはずがない。
このテキストを読んで、その理由がようやくわかった。まず、初めは血が繋がっていれば、誰でもよかった、男子だけというルールもなかった。当時は、皇后は皇族の出身、つまり近親婚だった。だから血が繋がっている皇后も即位する資格を持っていた。
次に、飛鳥時代の半ば、天智天皇が「父系による直系継承」を「不改常典」というもので定めた、とある。これで男系が続いているようだ。
とにかく、世界史で最長である、日本の天皇の皇統は千数百年間守られてきたのである。これって、誇らしいことだ。歴史を学習して、68歳になる今、感じてることである。