イランの核兵器開発疑惑で米欧と国連が科したイラン制裁を、米・英・仏・ロ・中・獨6ケ国と
イランとの話し合いで、核問題が解決したとして制裁解除した。
これで米国・EUはイランの海外資産凍結とイラン産原油の禁輸等の経済制裁を解除する。
イラン制裁解除については13年度から始まり暫定的合意に達し少しずつ進展していた。
是までの最終合意でイランが遠心分離器・保有する濃縮ウランの削減、重水炉の炉心解体
を履行した事を、IAEAが確認した事で制裁解除となった。
何しろイランは資源大国で先進国に取ってはノドから手が出る様な國です。
天然ガス確認埋蔵量世界一・原油確認埋蔵量も天然ガス生産量も世界4位です。
原油生産量は世界三位ですが我が国の原油依存度は六位の貴重な輸入先です。
今回の制裁解除で米国は海外資産約12兆円を凍結解除する事になる。
日本にとっても今後イランとおおっぴらな経済活動が出来良いチャンス到来です。
ただ原油禁輸解除等は今でも原油だぶつきがあるのに余計原油安を呼びそうです。
これはオイルマネーが新興国から引き上げにも繋がり世界経済に大きく関わって居る。
またイランとの国交回復で今度はアラブ諸国との関係悪化が懸念事項となる。
あちら立てればこちら立たずですね。