昨年8月陛下が心情を発表されてから御意に沿う様に政府・国民が動いた。
しかし憲法で天皇は国民の象徴で国民の総意に基づくと定めてあるので例え陛下
のお考えでもそう簡単には解決出来ません。
野党はこの際皇室典範を根本的に換え生前皇位継承を恒久化する事を提案。
是に対し政府は陛下の意に沿って一代限り特例法で認めるべきとしました。
直ちに天皇陛下の生前退位に関する有識者会議が設立され討議に入りました。
今回その最終報告が阿倍首相に提出されました。
最終報告は政府の意に沿ったものです。
まず特例法による一代限りの退位とする。
皇族減少対策の必要性に言及し、政府に議論の深化を促す。
ただ女性宮家創設等には一切触れず。
皇族の根本的解決は極力避けた気配がみえますね。
これで一代限りの退位が有力になった。
なお陛下の退位後の呼称は上皇で皇后様は上皇后を提言。
陛下は退位後象徴としての行為は基本的には新天皇に移譲。
摂政・臨時代行の就任資格は認めない。
新天皇の次の皇位継承者は秋篠宮殿下で宮号はそのまま。
呼称は皇嗣殿下と皇族費は3倍増額を提言。
提言は上皇の葬儀にまで言及し、天皇の葬儀と同様な儀式「大喪の礼」を行う。
陛下の退位後はまず担当部署が上皇職となり新天皇は侍従職に変更。
秋篠宮皇嗣殿下は皇嗣職に変更となる。
上皇・新天皇友内廷費は現状の3億2400万円と変わらず。
秋篠宮皇嗣殿下の皇族費は現状の3倍3050万円となる。
退位後のお住まいは上皇様等は現在の東宮御所。
新天皇は現在の皇居御所。
秋篠宮皇嗣殿下は現在の宮廷改修し隣接の赤坂東邸活用。
皇位の継承に伴って色々面倒な手続きがあるのですね。
上皇の葬儀にまで及ぶとは意外でしたね。