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諫早干拓長期開門大筋了承か

2010-04-28 08:59:24 | Weblog
長崎県にとって関心事、諫早干拓事業長期開門が政府与党の「諫早湾干拓事業検討委員会」
で大筋が了承されました。

結果は懸念された通り漁業への影響を調べる長期開門の調査をを求める座長報告案を
大筋で認めると言う事です。

まず佐賀県側の強固な漁業者の意見を取り入れた事。民主党が掲げるコンクリートから人へ
と言った格好な公共事業潰しの標的に挙がった事、環境保全問題でも槍玉に挙がった事や
参院選の好材料になった事等が深く関わり大勢は開門調査に大きく傾いたものと思われる。

此処では長崎県の主張する地域防災面の効果や、農作物生産や農業育成は小さく霞んで
問題にもされない。

また環境問題を声高に叫ぶ人もその地域に生活してないのだから、直接利害が無くて、
みんなの共感を得る事が出来ます。

エコーや地球温暖化問題、自然保全の環境問題は人類の大きなテーマーとして取り上げられ
脚光を浴びていますが、反面そのため生活を脅かされて居る人達も居る事を考えた事
があるのでしょうか?

確かに諫早湾干拓は有明海の赤潮発生等に深く関わって居る事は否定出来ないが、果たして
それだけが原因か?

我々が垂れ流す汚水は影響してないのか?
あの広大な熊本新港埋め立ては全然関係ないのか?
福岡筑後川の大規模井関工事はどうなのだ?
佐賀県は全然埋め立て工事はやってないのか?
有明海沿岸の各自治体が無計画にやっている海岸埋め立てはどうなのだ?
肝心の海苔養殖業者の過密養殖が海水を汚染させてないと言い切れるのか?

果たして環境影響評価で科学的データーが出て来るのか?

アセスメント調査のため開門されると当然農業に被害が出て来る事が予想されます。
また長期開門となれば水害や台風等で甚大な被害も予想されます。

其れを反対する漁業者や國は完全に責任持って補償する覚悟はあるのですか?

漁業者は漁業被害を諫早干拓のせいにすれば一番簡単です。
国営事業ですので補償金もがっぽり取れるでしょう。
確かにあれだけの干拓事業を行ったのですから影響がないと言う方がオカシイ。
ただ全てを諫早干拓のせいにされたら堪ったものではない。

自分たちが勝手に海苔養殖を広げて赤潮発生の要因を作ってないと明言出来るか?

有明海は一握りの漁業者だけのものですか?

漁業者に被害さえ出ないと他県で喩え水害で人が死んでも構わないのですか?

この様な単純な問いかけに明白に回答できるなら民主党が試験開門に踏み切ってもやむを
えません。

ただ「二兎を追えば一兎もしかず」の喩え通りどちらも損する事態になりかねない大変危険
な賭けである事は明白です。

完全な農業補償と完全な防災が出来て、納得行ける科学的データーが取れる自信があったら
反対はしません。

安易な参院選対策取引の道具に、もて遊ぶ様な政権だったら、世間が許しません。
その点は呉々もお含みおきの程を。




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