神戸連続児童殺傷事件等、重大少年事件の記録が永久保存の特別
保存とされず廃棄されていた問題で、最高裁が調査報告書を公表
しました。
最高裁が廃棄を促すような不適切な指導した事が原因と認めて
謝罪し保存への意識を高める必要性を強調した。
最高裁は内規で史料的価値の高い事件の記録は特別保存する様に
規定したが、その後記録保存スペース確保のため、特別保存記録
膨大化防止策を発した。
そのため各裁判所等で特別保存記録に対する判断で差異が出た。
特に問題となった神戸連続事件記録に対しては、神戸家裁所長
の認識がなかったと言う。
全国裁判所が保存する記録は1年当たり推計で25トンにも
及ぶと言う。
保管場所は確保出来ず別の裁判所や民間業者に保管を委託する
ケースもあって、最高裁の指導は渡りに舟だったのでしょう。
裁判記録には本人や家族のプライバシーに関するものがあるので
早期廃棄を望むものもあって難しい問題がある様だ。
凶悪事件の増大で益々裁判記録の保管場所確保は難しくなって
来ますので早期電子化等の対策を検討すべきと思われる。