車を運転中に心不全等発生し大きな事故を起こすケースが多発して居ます。
今回の梅田での大動脈乖離による車暴走でも多くの死傷者をだしました。
是が深夜観光バスとなると被害も大きくなります。
4年前の関越自動車道での深夜観光バス事故・今年に入って軽井沢スキーツアー観光バスの転落事故。
その後も同じ様な観光バスの事故が起きています。
一つには観光バスの過酷な競争によるバス運転手の過重労働も大きな要因ですが、事故を引き起こした
運転手の健康問題も一つの重大要因です。
事故はバスに限らずトラック輸送の運転手も同じで長期深夜運転で体調を崩し大きな事故を引き起こした
ケースも沢山あるそうです。
其処で国交省は、バス・トラック運転手を対象に人間ドック受診を推奨して来た。
処が8割以上の業者が実施して居ない事が判明したと言う。
これは人間ドックの費用が高い事・受診させる期間運転手を遊ばせる事になり、厳しい競争の業界での
生き残りは更に厳しくなって来る事。
其れよりもこれはお上の願いであって義務ではあるが、罰則がないのが一番の欠点ですね。
現在運転手の健康問題が原因の運転手死亡事故は年間30~40件あるそうです。
当然それにより巻き込まれる乗客数は膨大な数になる可能性がありますね。
厚労省の2013年国民生活基礎調査によると20歳以上の個人人間ドック受診率は、男性67%で女性
58%だそうです。
この人間ドックは殆ど職場で強制的受診させられるものや、住民健診で希望者のみ受診できる人達です。
是が運送業者となると運転手の受診率は大きく下回るとの事です。
理由は先に述べた様に料金が高い事と貴重な時間が使われる事です。
14年の運転手健康マニュアルでは義務とされて居る、定期健診・人間ドック・脳磁気共鳴画像装置MRI
検査・睡眠時無呼吸症候群検査を受ける様にされて居ます。
が実体としては人間ドックを実施して居るのは全体14%位との事。
業態別ではバス会社が22%・トラック16%・タクシー5%でましてや競争の激しい観光バスは果たして幾ら
位なんでしょうね。
規模別では従業員数が多いバス会社程受診率は高くなるそうです。
無呼吸症候群検査はバス会社72%・トラック42%・タクシー16%だそうです。
脳MRI検査は、バス・トラック・タクシーとも20%以下。
因みに壁となって居る費用は無呼吸症候群検査は5千円程度。
人間ドック・脳MRI検査は2万円~3万円以上懸かるとの事です。