一時はアベノミクスが経済救済の救世主の様に熱望され、今すぐにでも経済不況から脱出可能
の夢を抱かせました。
確かに安倍首相が放った三本の矢は速効で結果が出て来た。
まず大胆な日銀の金融緩和がまんまと当たり即株高・円安が実現した。
続いて放った財政出動も効果抜群でした。
処が第3の矢の民間企業を巻き込んでの経済戦略となると様子がオカシクなって来た。
政府が笛を吹いても企業は一向に踊って呉れません。
手を替え品を替え色々の政策を打ったが企業も生死がかかって居るので迂闊に政府の誘いには
乗れません。
税制優遇で設備投資や雇用促進・給与倍増等々の政策を次々と行った。
成長戦略のため可能性のあるものは次々と政策を断行した。
女性戦力の活用、外国観光客倍増計画・特区活用の限定区域規制緩和等々・・・
確かにアベノミクス効果は挙がって来たが、これは特定の人たちのもの国民全てのものでない事が
段々判ってきてアベノミクス効果に疑問がわいて来た。
今回読売新聞が行った世論調査によると、アベノミクスを評価しないと回答した人が57%も居た。
半分を上回る人達がアベノミクス効果の疑問を持って居ると言う事です。
其れは実に84%もの人が景気回復を実感していないと回答した事で明かです。
ただ政府が異例の旗振りした春闘で大手企業ではベアが獲得出来て労働者の所得がアップしたのも
事実です。
しかし其れを上回る物価上昇で折角の所得のアップも帳消しです。
政府は物価上昇で長引くデフレ脱却を目指す政策を取っています。
物価の上昇は政府の願いでもあります。
ただ是には所得倍増が絶対条件ですが、これが軽んじられ物価上昇のみを目指すのは本末転倒
ですね。
カネがなければ誰だって買い物は控えるものですよ。