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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

宮崎合宿~2日目練習2~

2013-03-18 | 陸上競技
いやー、書くのも大変です(笑)。

午前中の練習が終わってからtakasu先生と話をしました。練習の中で感じていた「差」について質問をしていると「午後の練習を変更してその部分の練習をやりましょうか」という流れになりました。予定していた練習があったのですがその練習計画を急遽変更して我々のための練習に切り替えてくださするとのこと。めちゃくちゃありがたい話です。申し訳ないなと思いながらもお言葉に甘えて「前側で」という動きの部分を指導してもらいました。

この中での指導、全くと言っていいほど我が師匠と同じでした!!色々やるのではなく「シンプルに考える」ということをかなり強調されていました。ここは絶対に忘れてはいけないことですね。私自身気が付くとどこかの部分に力を入れすぎて練習のバランスが悪くなってしまいます。基本的な部分を継続してやっていく。この部分はすごく大切になります。イメージ的に脚の回転を「後ろ」ではなく「前」にしたいと思っていました。そのために膝の引き出しと重心の移動を重視していました。膝を引き出すだけではなく股関節から大きく動かすという感じですね。この部分はかなり改善されていると感じていました。他校と一緒に練習をしても走れるようになってきているなと。

が、今回の練習の中で「後ろ回転」の選手の動きが目立ちました。女子エースでさえも身体の前側での動きが不十分です。これが60m以降の動きが不十分になる。これを見据えて基本的な動きの確認をしっかりとやっておかないといけません。これまで全くやっていない動きであればこれから間に合わないと思いますが、基本的にはやっています。これをもう一度確認をする必要があると考えています。足運びの方法を原点に戻ってしっかりとやる必要があると思いますね。

師匠がいつも言われるのですが「ゆっくり動かして確認をする」という部分をtakasu先生も繰り返し言われていました。速く動かすとごまかせる。ごまかした動きをやるといつまでたっても動きの改善はできない。こればかりに時間を取るのは不可能です。選手にも話をしましたが負荷が高いわけでも場所が必要なわけでもありません。自分でやろうと思えばいくらでもできるのです。それをやるかやらないかは選手次第だと思います。私自身、師匠から教わってきたことの「再確認」という位置付けで話を聞いていました。私自身「新しいこと」という感覚ではなく「確認」です。これはすごく貴重だと思います。

選手と同じですね。いつも同じ指導者から指導を受ける。同じ内容を他の指導者から聞くと「あーあれはこういう意味だったのか」という理解が進み、自分の中にスーッと入ってくる。そんな感覚でした。選手がどのように感じたのかは分かりませんが、意識的にはかなり入ったのではないかと思います。その後、マイクロハードルを使っての練習でした。ここで意識したことが動きにつながるといいのですがすぐにはできません。マイクロハードルを避けるように回転が後ろになっている者もいました。また、リズムが大きく変わってしまっている者も。初めてやる練習ではないですが上手くいかない部分もありました。それはそれで大事なことだと思います。上手くいくように努力することが大事です。

この感じを繰り返していくと随分違ってくると思いますね。1からの練習ではなくある程度のベースがあっての練習です。時間を作ってこの部分の改善を図りたいと思います。できれば改善したいというのではなく「絶対に変える」という気持ちで取り組めば変わると思います。前側でという感覚をつかみかけている選手もいました。無駄な動きが最小限になればもっともっと進みます。午前中の100mが最低レベルの記録と考えれば戦える水準までは来ています。この合宿での経験をいかに練習の中で出していくかですね。

この練習の様子を見ながら私自身すごく感じるものがありました。指導者として学ぶことが多いですね。こういう機会は本当に貴重です。単純に「合宿に参加させてもらう」というだけでなく「今までの取り組みの確認」という意味でも大きい。何も考えずに「指導を受けたい」で終わるのではなく、今まで師匠から学んだことの確認ができる。これは本当に大きい。ぜひ、師匠とtakasu先生に話をしてもらいたいなーと強く感じました。

最後にリレーを。2人ずつでつなぐ形です。miyashoの選手と一緒に走らせてもらいましたがまだまだ勝負できないですね。バトンパスの部分も大きいと思いますし、走力的にもまだまだ「差」があります。冬期が順調に進んでいます。それでも現時点での力の「差」はある。そこを私も選手も認識しないといけないと思います。すぐに「力」が付くわけではありません。地道な練習だけが「力」を生みます。

この日の練習で「少しの差」についてすごく感じました。練習で意識することは8割くらいは同じだと思っています。しかし、最後の詰めの部分が足りない。そこに私自身の指導の「甘さ」があるのだと。それが結果的に「差」となって現れる。実はこの最後の1~2割の部分がすごく大事なのだと思います。最後の「少し」が占めるウエイトが「少し」ではない。表現的に難しいのですが「少し」という部分が動きや感覚をまとめる作業としてはすごく大切なんだと思います。ここを詰めていきたいと思いました。

あー長いですね(笑)。お許しを。
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宮崎合宿~2日目 練習~

2013-03-18 | 陸上競技
練習について書いておかないと(笑)。忘れてしまいますからね。

午前中の練習は前の記事にも書いたようにアップでリレー。その後すぐに各専門に分かれての練習。流れるように練習が進んでいきます。基本的に短短の練習をじっくりとみることに。他の専門も見たいなという気持ちはあったのですが自分自身の中で「ベース」となる部分を固めておきたいと考えていたのでこの機会を逃さずにですね。選手に刺激をという部分もこの合宿時の大きなところですが、私自身も勉強させてもらいたいという気持ちが強くありました。技術的な部分はもちろんですが選手との関わり方も参考になる部分があります。「学ぶ」機会を大切にしないといけないと思っていますから。

この日の練習、前半はマイクロハードルを使った練習でした。この中でうちの選手とmiyashoの選手の動きの違いを探る。単純に見ているだけではなくその動きの理由をしっかりと見つけていかないといけません。マイクロハードルを超えるときに動きが変わってしまう選手が数人いました。アクセントを置くためにマイクロハードルが置いてあるのです。そこは「特別」ではなく「意識する」ためにあるものだと思います。ここで意識しすぎて動きが変わってしまったら実際の走りにはつながりません。ももあげのような動きではなく走りの中でのコントロールです。同じ足の連続と交互に超えていく練習がありました。「特別な練習」ではなくどこの学校でもやっている練習です。これはtakasu先生も言われていました。「この練習をやったら速くなるという特別な練習はない」と。大事なのは「何を意識してやるか」ですね。

うちの選手の特徴として「回転が後ろになってしまう」部分(これは以前に比べるとかなり改善されたのですが)、接地時に踵から着いてしまうという部分がありました。踵から着く。本当はもっと重心が移動できているはずなのに移動しきらないから踵からの接地になるのではないかと思います。「速く動かす」ことがメインになりすぎて越えたらすぐ着くという感じでしょうか。これが普段の走りにも出てきます。接地の感覚がかなり違うなと。また、足首が返ってしまったり乗り切らない動きが多々ありました。かなりの本数をやってもらったので「違い」を認識することができました。1本でも確認できるほどの違いがありますが、繰り返し繰り返し見ていくことでそれが顕著になります。意識する部分は私も何度も言い続けてきましたがなかなか浸透しません。それでもうちの選手も「何とかしよう」という姿が見られました。こういう変化が大事ですね。

その後スタート練習へ。基本的な動きの確認をしてもらいました。我々だけを個別に指導してくださるという形でした。本当にありがたいことだと思います。スタートに関しては師匠から色々と教わっていますが、やはり細かい部分や理解しきれていない部分があります。普段の合宿では専門練習の時間が確保できません。口頭で話を聞くだけではなく実際に自分のところの選手に指導してもらえる機会というのはなかなかありません。じっくり時間をかけて話を聞いたり動きの部分を指導してもらうことで選手自身も大きな収穫があります。微妙な言葉のニュアンスがあるので本当に細かいところまで正確に理解できているかは私自身も分かりませんが(笑)。

かなりの時間を基本的なスタートの部分に割き、その後30mと60m。この段階でなんとか勝負できているなという手応えがありました。お互いに本数をこなしていますがmiyashoの選手たちに大きく離されず走れていました。その後ほとんど休息を取らずに100m。SDから100mを走りました。今シーズン初めての100mです。県外でそれも「強豪校の選手」と走りという機会は大きな刺激となります。選手はかなり緊張していましたが(笑)。それもありでしょう。2本走りましたが上位3人は12秒5、13秒0、13秒2とこの時点ではまずまずの走りかなという感じでした。手動計時とはいえ昨シーズンのベストタイムを更新しています。

が、手放しには喜べないのです。女子エース、60mまでは12秒1の選手とほぼ同じでした。しかし、ここからの40mで大きく引き離されたのです。後半が武器になると考えていたのですが今の段階では「前半型の選手」ということになります。焦ってしまって身体が前に突っ込んでしまうことと足の動きがこちらが思っている通りにはいきません。60m以降の走りも練習してきたつもりでしたが「何か」が足りないのです。これは一人ではなく他の者も同様。大きな課題が浮き彫りになりました。今のままでは間違いなく「勝負」することはできません。もうワンランク上がらないといけない。そのためにはこの部分の動きを改善していく必要があります。

あーまた長くなっています。今後の記録として残しておかないといけないのでちょっと長くなることをお許しください(笑)
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宮崎合宿~2日目~

2013-03-18 | 陸上競技
土曜日、宮崎での合宿2日目でした。この日は朝からかなり天候に恵まれていました。気温自体はそれほど高くないのですが日差しが強い。日向と日陰の体感温度の差が激しいですね。寒いという感じは一切ありません。半袖でも十分練習ができるくらいの暖かさ。かなり良い感じです。

練習は学校のグランドではなく競技場で行うことになっていました。学校から5キロの辺りに一つ、10キロくらい離れたところにもう一つあります。今回は「県営総合運動公園」での練習でした。話を聞くと関東・関西の大学生や実業団も3月は宮崎に来るとのことでした。この暖かい気候の中で練習をしたいというのがあると思います。この日も某有名大学の選手が合宿をされていました。この日が最終日とのことでしたがかなりの人数が参加していました。

また、とにかく施設がすごい。敷地の中に野球場が2つありました。「陸上競技場」がメインとなる競技場が1つ、サブトラックが1つ。サブはタータンが数レーンあって土のグランド。タータンの部分がかなりあるので全く問題なしですね。その隣には「投擲練習場」もありました。これもめちゃくちゃ広い。どれだけ充実した施設なのか・・・。維持管理費はかなりのものだと思いますが(笑)。更に聞いてみるともう少し奥に「サッカー場」があるとのこと。基本的には通常の陸上競技場と同じ。8レーンタータンだそうです。「サッカー場」として位置づけられているとのことですが当然のように陸上の大会も開催できます。九州地区の冬のブロック合宿は宮崎で固定しようという話にもなっているようです。様々な面で充実していますからそういう話になるのでしょうね。運営する側は大変だと思いますが。

この日の午前中練習は「専門練習」となっていました。最初は全体でリレー形式でアップ。ジョグはほとんどしないですぐに走り出すという感じでした。もちろんスピードを抑えてのウインドスプリントという感じですが、うちの選手の数名はついていくだけで一生懸命です。「慣れ」という部分も多々ありますが普段と違う練習形式でやっていくというのはそれだけでストレスになります。それも良い練習となりますね。

実はこの日一日の練習の一番の課題は「物応じしない」という部分でした。全国で活躍をしている強豪校との練習ということで間違いなく「身構え」てしまいます。他県で練習をする。これだけではなく「存在感を示す」という部分で今までの一歩下がってしまう部分から抜け出したいと考えていました。そのためこの日の練習は全員同じTシャツで練習をするように指示を出していました。それも学校で作成したオリジナルTシャツです。ものすごい派手(笑)。選手たちも普段は絶対に着ません。「恥ずかしい」という気持ちが強くあるのだと思います。これが「一歩引いてしまう」部分です。こういうTシャツを着ると注目を浴びる。それだけで普段の自分とは違う行動になりがちです。県外で強豪校と一緒に練習をするというだけでも「緊張感」があると思いますが、それで終わらずに「注目を浴びる」という普段とは違う「緊張感」の中でどれだけ「自分」を保てるか。この場でしか試せないと思いました。

あまりの暑さに全員がTシャツで練習。派手なシャツが揃うとかなり目立ちます。宮崎の先生方も「いいですね」と褒めていただきました。後で「Tシャツの理由」を聞かれました。上述のことを説明させてもらい納得をされていました。この「取り組み」が何を生み出すかは、分かる人にはすごく分かる内容だと思います。「無意味」と考える人もいるかもしれませんが、こういう場だからこそ「チーム」を意識して取り組む必要性も出てきます。「一人ではない」という想いが多くのことを生み出します。注目を集めることで「自分自身」の行動に意識を置ける。すごく重要なことだと思いますね。

あー長くなりましたね。短い記事に抑えるようにしようと思っているのですが・・・(笑)。練習内容にまで到達できず(笑)。また書きます。
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