kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

短い距離で

2013-03-15 | 陸上競技
木曜日、この日も午前中授業。練習は学校終了後すぐに。翌日から合宿に出るのでこの日は早めに練習開始して時間を作ることにしました。

また卒業生が来てくれていました。こうやって刺激をもらえるというのは本当にありがたいですね。話を聞くと「筋肉痛で身体が重い」ということでした。前日はもっとひどくて歩くのままならなかったとのこと。前日の走練習のダメージが大きかったとのこと。実は卒業生は「体力的な不安」があると判断して3本のうち1本ずつ減らしていました。それでも「筋肉痛」が来たとのこと。確かにスピード的には高いものがありました。ここ最近量を走っていないと言っていたのでその影響もあったのかなと。

他の者もハムストリングに張りがあるという話でした。様子を見ながらやるしかありません。とはいえ「肉離れ」につながるほどのダメージではないと判断。スピード的にはまずまずでした。前日のトレーニングのダメージもあり激しい筋肉痛が残っていたようです。その状態でこれくらいの走りができるのであれば合格点だと思っています。本人たちは感覚的にいまいちだと感じるかもしれませんが。

先週の水曜日からかなりの負荷をかけています。身体が悲鳴を上げても仕方ない部分だと。この部分は自分たちでケアをする必要があります。通常通りの生活ではダメージが残ってしまいます。ここを自覚して取り組むことができなければ取り返しがつかないことになります。自分の身体を管理できるのは基本的に自分自身です。「練習をすればいい」というだけではなく「練習」に見合った休息やケアも必要です。家に帰ってすぐに寝るというのでは身体のダメージは蓄積するばかりです。

この日の練習から少し考えないといけないなと思うことがありました。これは前の記事に書いた通りです。これまでは「量」を追うことが多かった部分があります。しかし、高い「質」を保ったまま「量」を追うというのはある意味危険な部分があるのかなと。考えすぎなのかもしれませんが細心の注意を払わないといけない気がしています。春先に故障する選手が多く出る。これはどこにでもあり得ることです。筋力バランスが悪いというのも大きな原因だと思いますが、高いスピードで量を追うと身体が耐えられないというのもあるのではないかと。

高いスピードが出るということは「筋肉の出力が高い」ということ。この状態で「量」を追うとその大きなダメージに筋肉自体が損傷を起こしてしまう可能性があるのかなと。これは何の根拠もありません(笑)。考えすぎだという気もしますが。「9割のスピードで本数を走る」というのはうちの練習には全くといっていいほどありません。基本的に全て全力(笑)。火曜日は休息を長めに取りました。筋力的な部分と心肺的な部分を回復させてから走ることで「質」を保とうと考えたからです。実際に高いスピードを保つことができました。狙いとしては問題なかったと思います。その分ダメージが大きかったのかなと。

もう一つ考えられるのが「スピードに慣れていない」ということ。暖かくなり普段より身体が動くのでいつもよりスピードが出やすい。この状態で何本も走る。冬期はなんだかんだ言っても筋温が上がりません。筋力の出力が上がりきらない。その状況から暖かくなったことで自然と筋温が上がり出力が上がる。結果、スピードが出る。その負荷に身体が慣れていない可能性がある。これは何度か繰り返していく中で身体が順応していくはずです。

非常に難しい部分ですね。指導し始めて「短短」がチーム内にここまで多くなったことはありません(笑)。そのため私自身ノウハウがない。例年と比べてスピードレベルが上がっていると感じていますから特にその部分が分かりにく。今までと同じスピードレベルであれば「まー大丈夫だろう」と考えておけばよいのですが今回はこちらも慎重になります。

感じ的には良いのは間違いないと思います。これをもうワンランク上げたい。そのために何をするか。しっかりと見極めていきたいと思います。
コメント
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