kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

指導について考える

2013-03-10 | 陸上競技
これも読み飛ばしてもらって構いません。毎回こういうことを書くというのは私自身面白くないんですけどね。批判を受けるの覚悟で書いてはいますし、書いても感覚が違う人には絶対に伝わらないというのが分かっているのですが、頭の中の整理とメッセージを含めて書いておきます。

前の記事に指導について少し触れました。これはいつも選手には話をしています。普段の指導と選手への関わり方をこのblogで全て書くことはできないと思います。言葉だけで微妙なニュアンスを感じ取ってもらうのは不可能だと思います。こういう場で指導方法について触れるのは誤解を生み、色々と批判を受けるのは分かってはいるのですがそれを避けてしまったら本当に伝えたいことが分かってもらえないというのもあるので、ひたすら書いています。

「厳しい指導」という意味。ここについて色々と感じることがありました。何をもって厳しいのか。判断は難しいと思います。基本的に「技術的なこと」に関して厳しく言い続けても効果はないのではないかと思います。このことに関してしつこく言い続けると選手は拒否反応を示すのではないかと。やろうと思ってもできないことがある。そこに関して「何故できないのか?」と注意をし続けても「できないからできない」のです。やろうとせずにできないのとやろうとしてもできないというのでは意味が全く違う。こういう部分が気になってくると選手の全ての行動が気になります。こうなると一日の練習の中で何度も何度も注意をするようになる。一人の行動が気になるところ他の者の行動が気になる。

これが悪循環を生むことになります。なにやる。怒られる。言われたことをやる。また怒られる。この繰り返しにより人は無気力になります。「上手くなるため」「強くなるため」に練習をしているはずなのに指導者に「怒られないため」の行動を取るようになります。ここの意味が分かってもらえるかどうかは怪しいですが、行動の「目的」が完全に変わってしまうのです。

「怒られないための練習」というのは指導者の顔色を伺いながらやる練習です。このblogを読んでいる人にも経験があるのではないでしょうか。その場を上手く保つために練習内容云々ではなく、失敗をしないようにするという練習になります。ここに何の意味があるのか?指導している側はここに気づかなくなります。「指導をした」という部分に特化して見てみると間違いなく「指導した」ことになります。なにをやっても許される、放置された部活動と比べると「厳しさ」があります。ルールの遵守などの部分から考えるとまったく指導されないチームよりは引き締まった感じがあります。ここを評価する人も多々いるのだと思います。

指導がされないチームに関しては問題外だと考えています。これは私が思うだけです。何をやっても許されるチームが良いという人もいるかもしれないので。しかし、本当に大切な部分を抑えた指導ができないと選手の「心」が離れていきます。本当に大切なのは選手と指導者の距離感だったり、関係だと思っています。互いの信頼関係がないとチームとしての活動はできないと。

「今日も部活がある」「面倒だな」と口にする選手を見かけます。高校生の部活動なら当たり前の姿なのかもしれません。指導者の陰口を叩く、指導者が居る時と居ない時では態度が全く違う。これで本当に練習をする意味があるのでしょうか?嫌ならやらなければ良いのにと私は思ってしまいます。冷たいのかもしれませんが。好き勝手にやる趣味の運動であれば「やりたい時にやりたいだけやる」というのが当然です。この感覚と部活動は全く違います。この感覚で部活をやる生徒が多いというのも事実です。ここは前の記事の通り。私が関わる所ではないと思っています。酷い部活動があったところで私にどうこうできるわけではないですから。

しかし、指導者側が一方的に怒り続ける状態。これは上述の部活動の在り方とは違って何かしらの問題があります。怒る場面や厳しく指導する場面だけを見る。その指導者が結果を出していたら「怒る指導が良い」と感じてその部分だけを真似する。実際はその裏にかなり選手との関係を作るために時間と労力をかけている。大切な部分が抜け落ちた指導をすると「心」が離れていってしまいます。そうなると取り返しがつかなくなる。

なにが言いたいのか上手くまとまりませんが、すごく大切な部分だと思います。何度も書いていますが「分からない人には分からない」と思います。それはそれで仕方ない内容です。私は自制の意味も込めて書いています。感情だけで競技の指導をしないようにしたいと思っています。

許されない事は何か?ここはすごく大切だと思います。自分で考えながら人と関わっていきたいと思います。分かりにくい内容ですみません。
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一日練習~走練習とトレーニング~

2013-03-10 | 陸上競技
練習について書こうと思っていたのにも関わらず結局全くそこに触れる事ができませんでした(笑)。相変わらずですね~。思う事がありすぎて上手くまとめられないというのが最大の問題点かもしれません。

久々にじっくり練習に付き合う事ができる一日でした。昼から顧問会議があるのでその時間帯だけは抜けますが、基本的にはずっとついておけるという感じでした。午前中は走練習をする予定でしたからすこし早めに始めました。8時半練習開始です。かなり天候的には暖かかったですね。温かいを通り越して暑いのレベルだったでしょうか。

サーキットから始める予定としていました。始める前に今後の取り組みについてすこし話をしておきました。前日の練習でかなり走れていました。しかし、ここで満足してしまったら先に進みません。これを最低レベルとしてもワンランク上の取り組みをしなければいけないと思います。県総体で入賞が目標なら今のままでも十分可能性があるでしょう。しかし、その上を目指すのであれば今からの数週間でどれだけ集中して取り組めるかだと考えています。「強化期間」としての位置づけをして冬期練習並みの負荷をかけていきたいと考えています。ここで私にやらされているというのでは強くはなれません。取り組みの姿勢を決めるのは「心」の部分ですからね。

あーまた練習の話からズレてきてますね(笑)。サーキットをやってから基本的な動き。いつも通りです。その後グランドでフレキをやる。この辺りでちょっと色々とありました。本当に考えないといけない部分だと思っています。詳しくは書きませんが「部活動」の在り方について考えないといけないと思います。うちの部が全ての面で正しいとは思いませんが、指導は徹底しているつもりです。それでもできない事が多くある。この辺りで止めておかないと書きすぎます(笑)。まー気にしないでください。

練習場所の確保をしてからフレキ、マーク走を実施。前日走れていたのもあったのでマークの位置を少し伸ばしました。その前の段階でドリルでスティックを選手が自主的に伸ばしていました。重心の移動がきちんと出来始めるとこの辺りの変化が生まれます。思い出してみると昨年は何度かマーク走の距離を縮めた事があります。移動ができなくなっていたのでしょうね。冷静になって考えるとわかる事でも熱くなりすぎていると見失ってしまう事が多くあります。反省しないといけないですね。

マーク走が終わってから短いタイヤ引きとバトン走。ほとんどの者が前日と同じかそれ以上の感じで走れていました。1年生が一人前日のは動きと比べると鈍い感じがありました。脚の回転が前になりません。元々膝を締めるタイミングが早いので回転が後ろになりやすい。この日はそこの部分が強く感じられました。何度か確認をしましたがその部分に意識は全くおいていないということ。難しいですね。

バトン走終了後はスタート練習。終了後は跳躍とスプリントに分かれて練習を行いました。跳躍選手、スプリントと幅跳びどちらも狙うことになるのできちんと練習をしていかなければいけません。長い距離を走るわけではないのでスタートまではしっかりとやって専門練習としました。前日かなり走れていたのでこの日は割り切って跳躍を。

スプリントはタイヤ引きを。距離を伸ばしました。タイヤを少し軽くして最後までしっかりと走るようにしました。ここで最後までスピードが維持できる者はその後の走りが抜群に良くなります。女子はここでかなりの差がつきました。前述の回転が後ろになってしまう選手はここでついていけなくなりました。前日の走りからすると物足りないですね。ここで質の高い練習をもう一度できるようにならないといけません。良い時と悪い時の差が多いいというのはまだ力が本物ではないということです。ここで変われないとシーズンに間に合わなくなります。悪い時にどう走るかというのが大切だと思っています。前日のように良い時は誰でも気持ちよく走れます。悪い時に気持ちを切らさずに我慢して走れるかというのが今後につながるかどうかを決めますね。

タイヤを引いて短い距離、その後120mを数本やって午前中は終わり。安定しない者もいますが大半はこれまでと比べるとかなり走れるようになって来た気がします。全体でしっかりと走ってもらいたいですね。終了は13時前。暑い中かなりやりました。

午後は14時から16時半までトレーニング。かなりへばっていましたが最後までやり遂げることが出来ました。トータルで7時間でしょうか。普通の学校の倍は出来たのではないかと思います。今はしっかりと鍛え直す時期だと思っています。動きが崩れまくるのは良くないと思いますが、ある程度の所までは我慢してやっておかなければいけない。そう考えています。

私自身、練習の間に会議も挟んでいますから流石に疲れましたね。長い一日でした。
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一日練習~練習前までに感じたこと~

2013-03-10 | 陸上競技
土曜日、この日は予定通り一日練習としていました。この冬期、土曜日はほとんど一日練習としていました。週3回のトレーニングを実施するためです。


昨年は週2回しっかりとやっていたつもりでしたが結果的に足りなかった気がしています。私の性格的なことをご存知の方はわかると思いますが、私がトレーニングをやるというとかなりの量をやります。そのため時間が足りなくなってしまいます。昨年の事を踏まえて精選したメニューを絞りました。やりたい事、やったらいい事はたくさんあるのですが全てやるのは不可能です。一回の負荷の問題ではなく頻度の問題が大きくあるのではないかと感じました。一回の負荷をこれ以上増やすのは不可能ですから(笑)。

そのため、土曜日は一日練習として午前中走練習、午後はトレーニングとしました。選手は良くやってくれているなと感じています。午後の練習が終わる頃にはヘロヘロなんですけどね。とにかくこの日程でやって行くことで目指すレベルに到達できると思ってやってきました。

練習云々の前に少し別の話をしてますね。別の話ついでにもう少し書かせてください(笑)。

うちの陸上競技部のやっていることは間違いなく「特殊」なんだろうなーと感じることがここ最近多くあります。私からすれば当たり前のことだと思っても「そこまで求めない」という指導者の方が多いんだろうなと感じることが多くあります。例えば練習開始時間を守る。こんなもの当たり前すぎて議論する話ではないだろうという感覚なのですが、周りを見ていると練習開始時間になっても全員が集まっていないという光景を見かけます。これに関してどう指導するのかなーと思っていますが特に何もない。私の感覚からすると大激怒の話だと思うのですが。

あとは「練習をほとんど見ない」というのも私からするとちょっと考えられないですね。生徒が好き勝手に練習をする。練習計画というのは「いつ練習をやる」ということだけではないと思います。どのような目的があってそれに向けてどのような取り組みをするのか?ここが明確でないのに練習をして何か意味があるのか?サークルのように身体を動かしたいから集まってやろうというのは何か違うと思います。取り組みに関する指導がベースにあってその上に技術的な指導がある。これを専門的にできるから高校の部活動の指導なんだと勝手に思っています。

一般的に考えると「部活には専門の人が付くのが当たり前」というのがあるのかもしれません。人数的に考えてそれは不可能です。部活動で採用されているわけではありませんから、専門外の人が顧問になる事も多々あります。専門だからといって選手に対して一生懸命に関わるというわけではないのは簡単に想像できると思います。「そんなに本気になってやらなくてもいい」「試合に出れればいい」という感覚の指導者もいると思います。だから生徒指導に関わるような事はしない。チームを作るという感じはない。今まで「見るのが当たり前」「生徒の成長を促すのが当たり前」と思っていたのですがひょっとしたらこちらの方が少数派なのかなーと思いますね。そこまでエネルギーを費やすという人は実際かなり少ないと思います。

だから「そんなにやる必要ない」と言われる事が多くあります。うちの選手と他の生徒では「感覚の差」がかなりあると感じます。この部分の話をしてもらはっきりいってナンセンスなのはわかっています。が、競技に対して真剣になれない者と真剣になれる者との感覚の差は著しいと思います。この「差」はどんな事があっても絶対に埋められないものだと思っています。だから「言っても仕方ない」という流れになってしまう。これは教育に携わる者としては不適切な発言になるのかもしれません。

しかし、全ての生徒に一人の教員ができる事というのは限られています。まずは私を慕って集まってくれる(自意識過剰かもしれませんが)選手を大切にする事が必要になると思います。理想論で言えば「全ての生徒」に対して「平等に」指導する事が求められるのかもしれません。が、時間を守らない、好き勝手にやるという状況があり、自分とは直接関係がない所までこちらがわざわざ出て行って何かを話すというのは違うのかなと思っています。

あくまで一般論だと思ってください。誰がという話ではなく。他校の選手がどうであれ基本的には私が指導する事はないよね!?という感覚でいます。試合に行って漫画を読んでいたりゲームをしたりする。これがうちの選手だったらかなりし指導をしますが、他校の選手であれば指導はしません。これも「教育に関わる者であれば…」と言われるのでしょうか?自分の関わる所にまずは責任を持つ必要があると考えています。

まずはうちの選手をきちんと育てないといけないと思います。色々感じる事があってそこを強く感じました。感覚の「差」を埋めるために他の者にどれだけ働きかけてもムダです。残念ですが。関わる時間が少なすぎます。その場でひとこと言ったくらいで劇的に変わるのであればもっと早い段階で変わっているはずです。「楽しい」という感覚の差は埋められないと思いますね。

何の話か分からなくなってきました(笑)。練習について書こうと思ったのですが何となく話がそれてしまいました。まー読み飛ばしてください。練習はまた別に書きます。多分(笑)。

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