月曜日、自分の担当もありましたが、やはり女子のリレーが気になっていました。全国の舞台、山口県の代表としてうちの選手2人がバトンをつなぐ。少年Aと少年Bならあり得るのかもしれませんが同じチームの少年Aが2人でバトンをつなぐというのあまりないと思います。
本当であればインターハイで引退すると言っていた小さなエース、少し話をして国体まで続けることになりました。山口県代表として選ばれる可能性がありました。そこで辞めてしまうというのはもったいない。本人は大学に進学して競技をやるつもりは全くありませんでした。「華やかに終わりたい」というのが本人の望み。インターハイに3種目出場した時点で競技としては一番輝けていると感じたのかもしれません。当然ですね。それでも「もう少し一緒にやりたい」という気持ちが私にありました。本人がもうやらないと言えば引き止めることはしないようにと考えていましたが、なんとなく本人もそのやってみようかなという感じだったので話をして続ける方向に。
そして迎えた国体。小さなエースと大きなエースがバトンをつなぐ。国体最終から2ヶ月間、この2人がバトンをつなぐ姿を見続けてきました。誇らしい反面、絶対につながないといけない。小さなエースの最後の走りを途中で終わらせることだけは避けなければいけません。せっかく国体まで競技を続けてくれたのに中途半端な形で終わるのだけは絶対に避けたい。
レース前、リレーメンバーとコーチ陣で歩いているときに小さなエースが「リレー前に声かけしよう」と言い出しました。2走は大きなエース、普段からやっています。しかし、3走以降は他校の選手と社会人選手。本人がやりたい!と言っていたので周りも賛同してくれました。やったことないからわからない、という成年選手にやり方を教えていました。最後のレース、本当に楽しそうでした。緊張する部分もあったでしょうが全国の舞台を楽しむという姿がありました。他校の選手と成年選手、小さなエースがこの国体で最後というのを知っていたのかは分かりません。それでもこのメンバーでリレーを組むのは国体が最初で最後。その雰囲気を楽しんでくれている姿を客観的に見て幸せに思いました。
普段とは違う形でレースの準備が始まりました。服を着たまま一本走ってその後、1走はスタブロ前で紹介を受ける。普段はユニフォームで走ってから声かけをしますから「どうするんだろう」と見ていたら、スタブロ前で「まきの、行きまーす!!」とめちゃくちゃ大きな声で呼びかけていました。大きなエースも最大の声で応え、3走も4走も声を出してくれました。泣きそうでした(笑)。全国の舞台、それも県代表として参加している国体で声かけが見れるとは。うちの小さなエースの発案にみんなが賛同してくれたことに心から感謝したい。
レース自体は小さなエースが最高の走りをしてくれました。他のチームと遜色ない、きちんと全国で戦えている走り。独特の高速ピッチでコーナーを駆け抜けて行きました。他のレースでも良い走りをしてくれていましたが、人生最後のレースで本当に最高の走りをしてくれたと思います。バトンは大きなエースへ。スムーズにバトンが渡りました。が、ここの区間日本トップ選手が複数走っていました。内側から日本記録保持者が走ってきて一気に抜かれる。ついていけません。それでもしっかりと走る。冷静さを失いやすいレースの中で自分の走りをしてくれたと思います。3走にもきちんとバトンをつなぐことができました。3走と4走はこの日初めてバトンをやりましたがこちらもしっかりとバトンを渡してくれました。レースを見ながら涙が出ました。この舞台でうちの選手がバトンをつなぐ。ここだけでも純粋に嬉しい。さらに他の選手も全力でバトンをフィニッシュラインに運んでいる。最高でした。
結果は47秒29。46秒台に入れませんでしたが今できる走りはできたのではないかと思います。46秒中盤まで行かなければ準決勝には進めません。今は完全に力不足ですね。まだまだ全国では戦えないというのがはっきりと突き付けられました。大きなエース、かなり悔しかったようで「来年も絶対代表になってリレーを走る」と言っていました。大学に進んで競技をします。もっと強く速くなってもらいたい。その可能性はあります。
小さなエース、「楽しかった」と言っていました。これだけで十分だと思います。「まだ引退って気がしない」と言っていましたがそれが素直なところでしょう。しばらくしてなんとなく引退を受け入れていくのかなと。良い表情をしていたのでそれだけで私自身は幸せな気持ちになりました。ここまで本当に良くやってくれたと思います。この子の存在があったからリレーでインターハイに届いたのです。一生忘れられないと思います。この子がうちの学校を選んでくれて、うちで競技をしてくれたこと、保護者がサポートしてくれてここまで来れたこと。全てのことに心から感謝しています。選手だけでは競技はできません。保護者が愚痴を聞いてくれたり治療に積極的に連れて行ってくれたという話も聞いています。多くの人に支えられて最高の舞台に立つことができた。それを近くで見ることができた。本当に幸せです。
良いレースを見ることができました。小さなエース、大きなエース、リレーを走ってくれた2人の選手、支えてくれたコーチ陣、近くで応援を続けてくれた保護者、様々な場面でこの子達に話しかけてくれた多くの指導者、中学時代指導してくれた先生方。全ての人に心から感謝したいと思います。本当に有難うございました。言葉では書きつくせません。一生忘れられない国体となりました。感謝。
本当であればインターハイで引退すると言っていた小さなエース、少し話をして国体まで続けることになりました。山口県代表として選ばれる可能性がありました。そこで辞めてしまうというのはもったいない。本人は大学に進学して競技をやるつもりは全くありませんでした。「華やかに終わりたい」というのが本人の望み。インターハイに3種目出場した時点で競技としては一番輝けていると感じたのかもしれません。当然ですね。それでも「もう少し一緒にやりたい」という気持ちが私にありました。本人がもうやらないと言えば引き止めることはしないようにと考えていましたが、なんとなく本人もそのやってみようかなという感じだったので話をして続ける方向に。
そして迎えた国体。小さなエースと大きなエースがバトンをつなぐ。国体最終から2ヶ月間、この2人がバトンをつなぐ姿を見続けてきました。誇らしい反面、絶対につながないといけない。小さなエースの最後の走りを途中で終わらせることだけは避けなければいけません。せっかく国体まで競技を続けてくれたのに中途半端な形で終わるのだけは絶対に避けたい。
レース前、リレーメンバーとコーチ陣で歩いているときに小さなエースが「リレー前に声かけしよう」と言い出しました。2走は大きなエース、普段からやっています。しかし、3走以降は他校の選手と社会人選手。本人がやりたい!と言っていたので周りも賛同してくれました。やったことないからわからない、という成年選手にやり方を教えていました。最後のレース、本当に楽しそうでした。緊張する部分もあったでしょうが全国の舞台を楽しむという姿がありました。他校の選手と成年選手、小さなエースがこの国体で最後というのを知っていたのかは分かりません。それでもこのメンバーでリレーを組むのは国体が最初で最後。その雰囲気を楽しんでくれている姿を客観的に見て幸せに思いました。
普段とは違う形でレースの準備が始まりました。服を着たまま一本走ってその後、1走はスタブロ前で紹介を受ける。普段はユニフォームで走ってから声かけをしますから「どうするんだろう」と見ていたら、スタブロ前で「まきの、行きまーす!!」とめちゃくちゃ大きな声で呼びかけていました。大きなエースも最大の声で応え、3走も4走も声を出してくれました。泣きそうでした(笑)。全国の舞台、それも県代表として参加している国体で声かけが見れるとは。うちの小さなエースの発案にみんなが賛同してくれたことに心から感謝したい。
レース自体は小さなエースが最高の走りをしてくれました。他のチームと遜色ない、きちんと全国で戦えている走り。独特の高速ピッチでコーナーを駆け抜けて行きました。他のレースでも良い走りをしてくれていましたが、人生最後のレースで本当に最高の走りをしてくれたと思います。バトンは大きなエースへ。スムーズにバトンが渡りました。が、ここの区間日本トップ選手が複数走っていました。内側から日本記録保持者が走ってきて一気に抜かれる。ついていけません。それでもしっかりと走る。冷静さを失いやすいレースの中で自分の走りをしてくれたと思います。3走にもきちんとバトンをつなぐことができました。3走と4走はこの日初めてバトンをやりましたがこちらもしっかりとバトンを渡してくれました。レースを見ながら涙が出ました。この舞台でうちの選手がバトンをつなぐ。ここだけでも純粋に嬉しい。さらに他の選手も全力でバトンをフィニッシュラインに運んでいる。最高でした。
結果は47秒29。46秒台に入れませんでしたが今できる走りはできたのではないかと思います。46秒中盤まで行かなければ準決勝には進めません。今は完全に力不足ですね。まだまだ全国では戦えないというのがはっきりと突き付けられました。大きなエース、かなり悔しかったようで「来年も絶対代表になってリレーを走る」と言っていました。大学に進んで競技をします。もっと強く速くなってもらいたい。その可能性はあります。
小さなエース、「楽しかった」と言っていました。これだけで十分だと思います。「まだ引退って気がしない」と言っていましたがそれが素直なところでしょう。しばらくしてなんとなく引退を受け入れていくのかなと。良い表情をしていたのでそれだけで私自身は幸せな気持ちになりました。ここまで本当に良くやってくれたと思います。この子の存在があったからリレーでインターハイに届いたのです。一生忘れられないと思います。この子がうちの学校を選んでくれて、うちで競技をしてくれたこと、保護者がサポートしてくれてここまで来れたこと。全てのことに心から感謝しています。選手だけでは競技はできません。保護者が愚痴を聞いてくれたり治療に積極的に連れて行ってくれたという話も聞いています。多くの人に支えられて最高の舞台に立つことができた。それを近くで見ることができた。本当に幸せです。
良いレースを見ることができました。小さなエース、大きなエース、リレーを走ってくれた2人の選手、支えてくれたコーチ陣、近くで応援を続けてくれた保護者、様々な場面でこの子達に話しかけてくれた多くの指導者、中学時代指導してくれた先生方。全ての人に心から感謝したいと思います。本当に有難うございました。言葉では書きつくせません。一生忘れられない国体となりました。感謝。