kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

県体1日目

2014-10-29 | 陸上競技
県体1日目、これまでの取り組みが顕著に出た1日となりました。1か月前、県新人で失敗してそれからどのような取り組みをしてきたのか。この数週間の取り組みが出ます。ある選手は私に注意を受けて「先生の言っていることが正しいのか、自分たちのやっていることが正しいのか分からない」と書いていました。「自分のやっていることが正しい」と感じているからこのような結果となる。客観的にみて「視野が狭い」という部分がある。ここが打破できないような状況では成長はないと思いますね。

結果が顕著に出たのは400m。男子は触れず。細かいことを言えばきりがないですが「言われたことのみ」「方向性を間違える」というのを繰り返し言って言っていましたがそれが実行できないという状況が続いていました。結果は全く力が出せず。「物事への取り組み」と「競技結果」が純粋に比例するとは限りません。しかし、最低限の取り組みを考えないと何も変わらないのです。女子の400mは記録なしで申し込んだので最終組となりました。県新人で400mHに出場、その後本格的に短長へ移行。元々「嫌なこと、苦手なことを避ける」という傾向がありました。かなり話をしてこの1か月間で一番変わった気がします。前半から積極的に走っていきフィニッシュタイムは1分3秒79、全体の12番目の記録でした。もう少し競れる組であれば3秒前半まで行けたかもしれません。初めての400mです。それでこれくらい走れれば来年は面白い。この子は現在リレーメンバーから外れています。自分が戦う場所を見つけるためにもこうやって積極的に取り組むことが必要。これが結果につながればショートスプリントも確実に伸びていきます。同じ練習をしていて「記録が伸びる」「記録が停滞する」ということがあります。これには必ず原因がある。顕著ですね。

100m、大きなエースが出場。見ているとどうも動きが悪い。国体の時に動きが大きくなりすぎて前に進みません。本人の感覚的には「すごくよく動いている」という感覚のようでしたが私の目から見ると・・・。実際にレースに出てみると予選で12秒59(+1.1)です。本人も感覚とタイムの差、主観と客観の差に戸惑っているようでした。自分の動きを動画で見るとイメージしていたものと全く違う。何故なのか分からないと。少し時間をかけて話をしていくと原因判明。「自分の動き」をしっかりとするように指示をして決勝のアップに付き合いました。数本やる中で本人が「感覚が全く違う」と感じたようです。自分本来の動きを見失うと走れません。周囲から様々なアドバイスを受けることが多くなりますが、一番本人の動きを見ているのは私だと自負しています。まずは本人に合った走りをする。これが大事だと思います。

決勝ではスタートはまずまず。中盤からスピードに乗ることができたのでこれで勝負ありだなという感じ。本来の走りに近づいていました。後半しっかりと走れて12秒32(-0.6)、昨年に続き二連覇です。県総体、県体と県内の主要大会で二連覇ですから立派なものだと思います。この子のいいところは「勝ちたい」という気持ちが強いこと。また素直に話を聞いていける。それが結果につながっていくのだと思います。予選で上手くいかなくてどうするかを考えながら話を聞きながら修正していく。競技に勝つために貪欲になれる。他の子が見習うべきだと思いますね。それができるかどうかの差です。

リレー、女子は前回のリベンジを果たすという大きな目標。県新人の準決勝で51秒18。決勝で失格。それからリレーについて真剣に考えさせました。それでもまだまだ「絶対にやってやる」という水準に達さない。もどかしさもありましたし、取り組みに対する甘さが目立つのが気になっていました。ライバル校が棄権してしまったのでリベンジを果たすという一つの目標は果たせず。あとはタイムだけでしょうか。レースは1走が良く走りました。外側を走るチームに追いつきながら2走へ。ここでまたもバトンが流れる。2-3走も同じく流れる。何をやっているのか。最後のバトンは無難にわたりました。電光掲示板を見ると3位に入ったことが確定していました。最低限のレースはできたなと感じていました。「バトンをつなぐ」という意味でのレースです。本当に最低限。記録もパッと見ると県新人と同じ。うーん、と思ってもう一度見てい見ると「50秒18」でした。1か月前よりも1秒アップ。12秒台で走る選手が1人もいないはずなのにこのタイムというのは・・・。

本人たちに聞くと「記録に満足している」とのこと。ここに「甘さ」があると思います。全てやるべきことをやってこのタイムなのであれば「満足」できるかもしれません。しかし、バトンが2つ流れてこの結果。本来であれば50秒切りができたのです。県新人の時に「49秒8が出せる」と言っていたのですが、やはり実際にはそれくらいの力はあったということです。チャンスは何度もない。それなのに「今までよりも良い記録だから満足」と感じるようでは戦えないと思います。反省すべき点がいくつもあっての「50秒18」です。この記録の意味がどれだけの人に分かるかは正直分かりません。50秒切りをするというのは「普通のチーム」には簡単なことではありません。その一歩手前まできているというのは・・・。私自身やっていることに自信を持てます。スーパーエースがいなくてもこれくらいの記録が出せる。冬を乗り切れればインターハイが狙える位置まで行ける可能性があります。もちろん、選手の意識の問題も大きく影響してくると思いますが。

男子のリレー、こちらもチームベスト。44秒81。この記録を県新人で出しておけば確実に決勝に残れるタイムでした。が、今回はこのタイムで9番目。結局入賞できない。これがチームの弱さだと思います。あと少しで8番というところと9番ではこれから先の意味が違ってきます。取り組みの甘さが顕著に出ているのだと思います。力自体は確実に上がっているのですがそれが9番では駄目。戦える位置にはいません。もう少し真剣に考える必要があると思いますね。

書きたいことはあるのですがひとまずここまで。お許しを。
コメント
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