kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

しっかりと走る

2014-10-05 | 陸上競技
土曜日、この日は3年生を除いて一日練習。この1週間はかなり練習をしています。負荷を高めるという意味合いだけではなく「今やるべきことは何か」を考えさせる必要があると思っていたからです。先週の土曜日は完全な一日練習でしたし、それ以後もほぼ休まず練習をしています。どれだけ負荷がかかっているかは微妙ですが、取り組みの姿勢に若干の変化は見られます。「失敗から学ぶ」という意味。まだ物足りない部分はありますが多少なりと感じる部分はあるのでしょう。

練習は通常通り。メディ投げをアップの代わりに行いました。今回は目標の距離を決めてそれを越えるだけ投げる。男女共に13m位で設定しましたがこれではあまり意味がなさそうです。最低15mオーバーを目指さないといけないと思います。それくらい投げられないと目的は果たせない。逆に少し重くしてパワーを重視して投げることも必要かなと感じました。どちらか一方だけをやるのではなくバランス良く力を出せるように取り組んでいきます。本当にそこまで考えてやる必要があるのかは分かりませんが(笑)。前の記事ではありませんが「教科書通り」の練習ではありません。これまでも様々な本を読んだり、講義を聞いたりしましたがやはり大切なのは「目の前で起きている事実を捉える」ことです。そこから見えてくるものをどう捉えて練習に導入していくか。通り一辺倒の練習では先はない気がしています。

そこからはハードルドリルをやってから並走。並走ではそれなりにバトンが渡るようになりました。まだまだ最低限のレベルでしかありません。高いスピードの中で渡す事が最低条件です。コメントの所に少し書きましたがうちでは「流し」というものをやりません。アップが十分であればいきなり全力で走っても故障はしません。これは冬でも変わりません。いきなり走って肉離れしたという選手は過去いないと思います。これも特殊なパターンなのかもしれないですね。もちろんバトン流しなるものも実施しません。いきなり全力でバトン練習をしています。

そこからバトン合わせ。この日は高校野球の秋の大会が近くの球場で行われていました。そのためうちの学校は練習会場になっていました。この段階ではまだ誰も練習に来ていないのでネットをずらしてバトンをすることにしました。練習スペースが狭いので出来ることをやるというのもなかなか大変なことです。可能な限りやりたいと思ったのでバトンだけはきちんと距離を作って実施することに。相変わらず安定感が...。女子は1-2、3-4共に2本中1本は「待って」という声がかかるような状態。うーん、このレベルで本当に戦えるのかどうか。全く自信を持てません。男子は比較的安定して来ていますが如何せん走力不足。ここをどう補うのかというのも大きな課題です。女子の2-3はきちんと渡るようになっています。リレーゾーンに入って少しの所で渡ります。練習でこれだけ出来るのに何故試合で出来ないのか?この状態で「バトンが流れる」というのはあり得ないと思います。女子はスプリントが上がって来ていると思うのですがここの部分の不安要素が大きい。男女共にまだまだやるべきことがあると思いますね。

この段階で他校の野球部がグランドに来たのでネットを元に戻す。これにより練習場所の確保が困難に。いつもと違う方向で走ることにしました。風が向かって走りにくい状態はありましたがそれでもグランドで走れるということを選択しました。
スタート練習も実施しました。前日にスタートの確認をやっていたので実際に音を鳴らしてスタート。かなり改善出来ている者もいます。県体まで上手く持っていければ本当に面白いと思います。ここは本数を多くしませんでした。感覚重視という所でしょうか。


そこから走練習。設定が難しい所はありましたが、約120mは取れたので上手く組み合わせて練習をすることに。短短は1セット目だけ120×2-60-30-60で。かなり変則的(笑)。2セット目からは120-60-30-60。短長は120-60-30-60を3サイクル。普段やらない練習なのでこれはこれで良かったかなという気もしています。30mを走るというのに何の意味があるのか?と言われると「勢い」としか言えません(笑)。30mから次の60mまでのレストは20秒くらいでしょうか。スピードを維持できる水準での練習を心がけました。普段心肺機能に負荷をかける練習はあまりしていません。時にはこのような形でやるのも効果はあると思います。最初の120mがきちんと走れていれば後の負荷を上手くコントロールすれば良いと考えていました。

途中で1人思うように走れないので別メニューに切り替えました。これは私の判断と本人の判断が一致しました。気持ち的にちょっと厳しいなという感じを受けたので。私は短い距離を走って動きを修正するのが一番だと考えていたのですが本人から「スタートから乗らないので1人で別メニューでやりたい。60mをやりた。」との申し出あり。感覚的に同じだったので練習を切り替えました。この辺りの感覚は本当に鋭いですね。これで良いと思っています。

他の者はかなり走ってから最後に60mを数本やって終了。動きの修正のための60mです。かなり感覚的に良い者もいます。疲労度はピークに近いと思いますが何とか故障もせずに強化練習の走りを終えることができました。先週の土曜日、火曜日、土曜日と3日間一日練習に近い負荷をかけています。合宿並みだと思っています。

食事休憩を挟んでバランスディスクとケトルジャンプ、ダイナマックスを使った補強。更にはプレート回しとスイング歩行。スイング歩行はかなり本数を多くしました。体幹補強をもうワンランク上にしたいと思っていたので効果があるトレーニングを再考した結果以前導入していた練習を行うことに。今までよりも質を高めるために細かい部分を正確にやって行くことにしました。昨年は女子は2キロでスイング歩行をしていましたが今回は4キロで。最初は出来ない所もありましたが、この日はある程度しっかりと出来ていました。この手の練習がきちんと出来るようになり、継続できれば効果は高いと思います。

最後はフリーで。この時間帯に高跳び練習もさせました。疲れ果てているとは思いますしバネも尽きているでしょう。その中でどうやって自分の身体をコントロールしていくか。助走をコントロール出来ません。踏切が近くなることを修正したかったのですがなかなか...。感覚を磨くしかないのだと思いますね。

かなり高い負荷をかけ続けました。あとは本人達がこのことをどう捉えるかですね。翌週からはテスト週間に入ります。そこを踏まえて貯金を作る。テスト週間には少し練習量を落として行くつもりでいます。勉強もしなければいけませんから。この中でどうやって戦える状態を作るのか?本人達の本気度を見ていきたいと思います。私から言われてやるだけではない。翌日の休みを自分で勉強時間に充てられるか。足りない補強をどう取り入れていくか。選手の意識次第だと思います。

流石に私も疲れました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短い距離とスタート練習

2014-10-05 | 陸上競技
金曜日、この日は午後から会議。これは色々あって参加しなければいけないものでした。この会議の中で一連の流れが分かって納得と言えることがありました。いや、これって私には基本的に関係ない流れです。一ヶ月前の事が鮮明に浮かんで来てちょっと考えるものがありましたね。あーこういう経緯があってなんだなと。まーそれでも私は我慢しますけどね。一時的な感情だけで動くのは良くないでしょうから。

そのため練習は前半見ることが出来ませんでした。私が練習に参加した時には並走をしていました。3年生は国体のための壮行式が行われることになっていたのでこの段階で練習を抜けました。残すところあと2週間程度。何とか万全の状態でレースを迎えさせたいですね。故障というような状態はありませんが調子の波があるのは確かです。体調などを見ながら練習量の調整もしておきたいと思います。

短い距離をやってバトン合わせをやった気が(笑)。このの記憶があいまいです(笑)。スタート練習をするつもりでしたからピストルを準備させていました。以前から何度も言っているのですが道具の整備をしません。錆びているので先日から私がひたすら磨いたりしています。この時間、私は練習以外のことをしているのです。まーこれがどういうことなのか?考えてもらったら分かるとは思いますが効率的には良くない。練習を見ることから離れてしまいます。うーん、なかなかです。

スタートの確認を1時間程度行いました。スタートドリルを地味に続けます。女子キャプテンはかなり動きが良くなって来ました。意識と比例していると思います。他の者はまだまだでしょうか。男子の数人はちょっと改善するまでに時間がかかりそうです。真面目にやっているのですが感覚的なものがあるのかこちらが求めることができません。難しいことを求めているわけではないのですが。また、声が小さいのでこちらが言ったことに対してのどれだけ理解しているのかも分かりません。ここはコミュニケーションの部分です。一方的な話にならないように気をつけているつもりなのですが返答がない中でどれだけ話が伝わっているのか不明。

スタートからの流れを改善出来るかどうか。スタートに関してはまだまだ勉強不足だと考えています。それなりに出来ると思いますが。うちにはいませんがスタブロを平行に揃えてスタートする選手もいます。ここに関して本当にそれがその選手に適しているのかどうかを検証した方が良いのでは?と思います。明らかにスタートで加速に乗れないのにそのまま。一時期流行ったのでそのまま今でもやっているというのもあると思いますが。

更には一歩目を出した時に後ろに残る脚が地面をする。この動きをする選手も今でも見かけます。ジャマイカスタートとして流行りました。見ていると「する」ことが最大目標になっている選手もいます(笑)。結果的に後脚を「する」のであって狙ってやっているわけではないはずです。局面だけを見て真似をすることにどれだけ意味があるのか?トップ選手がやっているからと言って高校生が真似をすることが本当に選手にプラスになるのかどうかですね。ここは選手云々ではなく指導する側が見ていかないといけません。「やっておけ」というだけでは改善されないでしょうね。

私も高跳びなどは「やっておけ」で終わっています。本来であればもっと勉強して見ていかなければいけないのかもしれません。が、そこまでの余裕がない。全ての種目に専門的な指導ができる指導者というのに憧れますが今の私ではちょっと難しいかなと感じています。まだ短距離のことも細かく指導出来ないのですから。ある一定のレベルは出来ますが(笑)。

スタートの動き改善することが今後の課題だと思っています。が、そこだけをやり続けても意味がない。全体の中のスタートでなければいけないと思います。中間につながるスタートをする。もっと改善の余地はあると思います。短時間でやっていくには難しいのかもしれないですね。一歩目の引き出しが出来るようにならないといけません。ここの感覚の養成のために時間をかけているつもりです。土の上でやっている部分もあるのでもっと効率良く出来るようにしていきたいですね。

まずまずの練習だったかなと思います。高跳びが手間取ったので他の者も待たせました。なかなか細かい事ができません。器用ではないので他者よりも時間がかかります。それでもやっていくしかないのかなと感じています。難しいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする