前の記事の続きということで。
火曜日は1年生が不在だったため少人数での練習となりました。通常であればこの日はトレーニングなのですが前日に行っていたので専門練習と走練習に。専門練習に2時間程度時間を確保してその後短い距離を走っておこうと考えていました。3年生は卒業考査前なので1時間程度の練習としました。3年生はフリーでアップをしてそのまま折返し走。2セット行って終了。ちょうど1時間で終了しました。練習中、短い休息の間、ずっと手伝っているマネージャーと話をしていました。余裕なのかと確認すると「きついです」との返答。
翌日日誌を見てみると色々と書かれていました。一人での走り込みになっていたので精神的にも大きな負担があったようです。それをマネージャーが一人でサポートする。自分があまりにもきつそうにしていたらマネージャーが心配するし気を使ってしまう。それを避けたいから自分から話しかけていたとのこと。「私はきついです」を周りに見せることが嫌だといっていました。後輩に気を使わせるような先輩にはなりたくない。同じように先輩に気を使わせるような後輩にはなりたくない。これは進学してもずっと忘れずに取り組みたいと。元々、力はあったと思いますがこういう考え方をするようになってから確実に力が上がったと思います。きついというのをアピールしても自分にとってプラスにならないということを経験的に理解しているのです。実際は家の周りで練習をしたり、空き時間に散歩をしたりと見えない努力をしていた。それを周囲に感じさせないというのは大事なことです。こういう姿を見るとさらに1、2年生の取り組みとの「差」を感じてしまいます。
このタイミングで卒業生が来ました。仕事がいつもより早く終わったので来てみたとのこと。特に何があるという訳ではないのですが来たようです。この子たちにとって自分たちの「原点」がここにあるのだと思います。高校3年間という「青春時代」を陸上競技に賭けていた。周りから見ると「何をやっているのか」と思われるかもしれませんが卒業生にとっては「かけがえのない時間」だったのだと思います。今と比べると取り組みの意識レベルが確実に違います。「偶然集まった」だけの選手たちが県で優勝したり、中国大会に進む。さらにはインターハイに出場するまでに成長した。これには確実に理由があると思います。
卒業生が高校時代の「データ」を携帯に持っていました。治療院で身長と体重を測定したものでした。見てくださいと言われたので仕方なく(?)見てみると体脂肪率が「11%」でした。男子ではなく女子です。13%以下になるとあまり良くないと言われますからこういう場面で書くのもどうかと思いますが。しかし、それくらいの体重管理を自主的に行っていたのです。その姿を見て今との「差」を大きく感じました。全く違います。今年24歳、23歳になる年の卒業生です。うちの状況を知っている方ならなんとなくわかると思いますがうちが県総体で長距離抜きでトラック優勝、総合優勝をした年のあたりですね。このころはチームとして本気でした。チームメイトがすごく努力するので「自分もやらないと置いていかれる」という感覚が強くあったようです。だから家でも自ら努力する。それが「当然」でした。食事に関しても私が言わなくても徹底する。チーム内で指摘しあいながら取り組んでいました。競技力はここ最近の方が上かもしれませんが「取り組みの意識レベル」としては段違いです。
当時は実績はほとんどない状態でのチームでした。中国大会には進むようになっていましたが、まだまだ県内でも注目されるレベルではありませんでした(多分)。中学時代の実績はほとんどなし。決勝に残るような選手はうちにはきてくれません。それでも必死に選手と一緒にやっていく中で元長距離選手が400mHで2位となり、400mが67秒くらいかかっていた選手が61秒で走るようになる。こうやって少しずつレベルアップしていきました。指導者の力量云々ではなく選手の努力が結果に結びついたのです。それがどういうことなのかを目の当たりにしてきたのです。それから比べると今の取り組みは・・・。
卒業生がいたのであえて最後の集合の時にそのような話もしました。自分たちの取り組みが「一生懸命やっている」と思っている。「毎日補強をやる」といっても数日間で辞めてしまう。体重を減らすと言いながらそれを実現できない。注意をしても全く入らない。この状況で何を目指すのか?分からないのかもしれません。それでも話をし続けないといけないと思います。ここ最近は私自身甘くなっていたのかもしれないと反省しました。時には厳しく取り組まないといけない。そこができないというのは私自身が「原点を忘れている」のかもしれなないと反省させられました。卒業生の存在は私にとって本当に大きなものです。この子たちと出会ったことで自分自身の指導に対する意識も上がったと思います。この出会いがなければそれなりで終わってしまっていたのかもしれません・・・。
もう一度原点に戻りたい。そう思いました。これが選手に伝わらないのが最大の問題点なのですが。もちろん、全員に伝わらないのではありません。変えていかなければいけないと思います。
火曜日は1年生が不在だったため少人数での練習となりました。通常であればこの日はトレーニングなのですが前日に行っていたので専門練習と走練習に。専門練習に2時間程度時間を確保してその後短い距離を走っておこうと考えていました。3年生は卒業考査前なので1時間程度の練習としました。3年生はフリーでアップをしてそのまま折返し走。2セット行って終了。ちょうど1時間で終了しました。練習中、短い休息の間、ずっと手伝っているマネージャーと話をしていました。余裕なのかと確認すると「きついです」との返答。
翌日日誌を見てみると色々と書かれていました。一人での走り込みになっていたので精神的にも大きな負担があったようです。それをマネージャーが一人でサポートする。自分があまりにもきつそうにしていたらマネージャーが心配するし気を使ってしまう。それを避けたいから自分から話しかけていたとのこと。「私はきついです」を周りに見せることが嫌だといっていました。後輩に気を使わせるような先輩にはなりたくない。同じように先輩に気を使わせるような後輩にはなりたくない。これは進学してもずっと忘れずに取り組みたいと。元々、力はあったと思いますがこういう考え方をするようになってから確実に力が上がったと思います。きついというのをアピールしても自分にとってプラスにならないということを経験的に理解しているのです。実際は家の周りで練習をしたり、空き時間に散歩をしたりと見えない努力をしていた。それを周囲に感じさせないというのは大事なことです。こういう姿を見るとさらに1、2年生の取り組みとの「差」を感じてしまいます。
このタイミングで卒業生が来ました。仕事がいつもより早く終わったので来てみたとのこと。特に何があるという訳ではないのですが来たようです。この子たちにとって自分たちの「原点」がここにあるのだと思います。高校3年間という「青春時代」を陸上競技に賭けていた。周りから見ると「何をやっているのか」と思われるかもしれませんが卒業生にとっては「かけがえのない時間」だったのだと思います。今と比べると取り組みの意識レベルが確実に違います。「偶然集まった」だけの選手たちが県で優勝したり、中国大会に進む。さらにはインターハイに出場するまでに成長した。これには確実に理由があると思います。
卒業生が高校時代の「データ」を携帯に持っていました。治療院で身長と体重を測定したものでした。見てくださいと言われたので仕方なく(?)見てみると体脂肪率が「11%」でした。男子ではなく女子です。13%以下になるとあまり良くないと言われますからこういう場面で書くのもどうかと思いますが。しかし、それくらいの体重管理を自主的に行っていたのです。その姿を見て今との「差」を大きく感じました。全く違います。今年24歳、23歳になる年の卒業生です。うちの状況を知っている方ならなんとなくわかると思いますがうちが県総体で長距離抜きでトラック優勝、総合優勝をした年のあたりですね。このころはチームとして本気でした。チームメイトがすごく努力するので「自分もやらないと置いていかれる」という感覚が強くあったようです。だから家でも自ら努力する。それが「当然」でした。食事に関しても私が言わなくても徹底する。チーム内で指摘しあいながら取り組んでいました。競技力はここ最近の方が上かもしれませんが「取り組みの意識レベル」としては段違いです。
当時は実績はほとんどない状態でのチームでした。中国大会には進むようになっていましたが、まだまだ県内でも注目されるレベルではありませんでした(多分)。中学時代の実績はほとんどなし。決勝に残るような選手はうちにはきてくれません。それでも必死に選手と一緒にやっていく中で元長距離選手が400mHで2位となり、400mが67秒くらいかかっていた選手が61秒で走るようになる。こうやって少しずつレベルアップしていきました。指導者の力量云々ではなく選手の努力が結果に結びついたのです。それがどういうことなのかを目の当たりにしてきたのです。それから比べると今の取り組みは・・・。
卒業生がいたのであえて最後の集合の時にそのような話もしました。自分たちの取り組みが「一生懸命やっている」と思っている。「毎日補強をやる」といっても数日間で辞めてしまう。体重を減らすと言いながらそれを実現できない。注意をしても全く入らない。この状況で何を目指すのか?分からないのかもしれません。それでも話をし続けないといけないと思います。ここ最近は私自身甘くなっていたのかもしれないと反省しました。時には厳しく取り組まないといけない。そこができないというのは私自身が「原点を忘れている」のかもしれなないと反省させられました。卒業生の存在は私にとって本当に大きなものです。この子たちと出会ったことで自分自身の指導に対する意識も上がったと思います。この出会いがなければそれなりで終わってしまっていたのかもしれません・・・。
もう一度原点に戻りたい。そう思いました。これが選手に伝わらないのが最大の問題点なのですが。もちろん、全員に伝わらないのではありません。変えていかなければいけないと思います。