kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合宿2

2015-01-07 | 陸上競技
合宿2日目。この日も朝から天気も良く暖かい一日でした。冬という感じがしないくらい暖かい。ずっとこのくらいの天気が続けば良いのですが。



練習開始前にうちの選手に話をしました。前日の練習では声を出すことをしていました。こちらが声を出すように話をしていますから当然といえば当然です。しかし、本当にそれがメインとなっています。声を出すために合宿に参加したわけではありません。強くなるために参加しているのです。声を出すというのはあくまで雰囲気を良くするための手段の一つです。日誌を見てもきちんと考えて行動している者が少ない。ここに取り組みの全てが現れると思います。声を出すことを意識してやった。明日はもっと出したい。この程度のことを書いているようでは練習の効果は出ないと思います。目的意識を持って取り組まなければいけない。どれだけ伝わるでしょうか。

この日の練習は午前は走り中心となりました。アップでは身体ほぐしと馬跳びなどを行いました。元々暖かかったのもありすぐに薄着で走れる状況となりました。馬跳びの距離が長いので終わる頃には汗をかいていました。とても1月とは思えません。








そこからは走りのための動きづくり。前日と同じように腿上げを中心にやっていきました。腿上げから走りにつなげて行く。かなりの時間ここに使いました。私も見ながら指摘する役割を果たしていきました。他の先生に指導をお願いしているのでサポートくらいはしないと申し訳ないですから。ある程度やってから走り込みへ。午前中は長めの距離を走りました。普段はあまりやらない練習なのでこういう機会に短長的な練習をするというのは大切なことだと思います。自分達は長い距離を走らないという「決めつけ」を抜け出すことも必要。基本的にはスピード重視ですが、やはり限界を超えてスピードを持続する練習も必要です。

メニュー的には250m-200m-150m-100mを40秒レストで。セット間は12分くらいだったでしょうか。このメニューを時間が許す限りです。かなりの量を走ったと思います。一応ぐったりした様子を載せておきます。



この練習が始まる頃、練習場所にお客さんがいらっしゃいました。最初誰だか分かりませんでした。挨拶をされて顔をみると学生時代の先輩でした。Facebookで合宿をやっていることを載せていたのでそれを見てわざわざ足を運んでくださったとのことです。いや、本当に懐かしい。学生時代私と同じヨンパを専門にされていた先輩で大学は違いますが大会では何度も同じレースを走っていた方です。私が大学4年生の時に広島から山口に就職で来られて、その時にあって以来ですから16年ぶりくらいでしょうか。お互いに近況報告をすることができました。また一緒に食事をしようという約束をしました。陸上競技をやっていたおかげで学年も県も越えて付き合うことが出来るというのは本当にありがたいことです。競技に感謝したいですね。

ということで走り込みはそれなりにしか見ていません(笑)。まずまず走れていたのではないでしょうか(笑)。

午後は坂道を使っての練習。最初に芝生の坂を使っての練習。バウンディングをしたりスキップ走をしたりと環境を最大限に使いながらの練習です。普段学校ではこのような環境はありません。坂のアスファルトでバウンディングする勇気がない(笑)。セミナーパークは最高の環境が整っていますね。






その後は階段トレーニング。これは私も初めて見る練習なので練習の意図を汲み取るようにしました。なんのためにその動きをしているのかを細かく打ち合わせしてから練習を始めているわけではありません。サポートする者がそれを見て判断するしかありません。ある意味、見る目を養わないといけません。試されています(笑)。意図を汲み取ることはできたと思います。場所的に狭いので指導されている方が下で細かく指示を出すのは難しくなります。私は階段の上側で動きが出来ていない選手にあれこれ補足をするようにしていました。動きの特性や狙いを意識させて練習をすることで効果は格段と高まります。

見ているとなかなかやろうとしている動きが出来ない者がいます。普段やらない動きだから出来ないのか、筋力的に出来ないのか、感覚が分からないのか。どれが原因か分かりません。意図する動きを意識するというのはこちらが考えるより難しいのかもしれません。これから先の指導の中で確実に生きてくる経験だと思います。なぜ出来ないのかをしっかりと判断できるようになりたいと思います。

そこの階段から移動して幅が広い階段へ。ここでも同じ動きをしていきました。選手には分からないかもしれませんが、すごく効果があると感じました。前の階段はかなり狭い幅でした。次の階段は広い。これが何を意味するのか?走りの中で感じる事ができればスゴい良い動きになると思います。ジャンプのような動きが多いので足にかかる負担は大きいかもしれません。それでも集中的にやるというのは確実に身につきます。階段をケンケンで上がる、横向きで階段に近い脚を引き上げながら腿上げをする。小さい重心移動から大きな重心移動へ。これで重心移動とフォローレッグを上手く使って前に進む感覚を作る。本当に勉強になります。

目的が同じでもそこにたどり着くための方法論は幾つもあります。指導者はその引き出しを多く持っておく必要があると思います。一つの手段では力が引き出せないかもしれませんが同じ目的を果たすために異なる方法でやればまた違ってくると思います。他の指導者の指導をじっくりと見ていくことで学べます。

かなり足にダメージがあったと思いますが最後に平地で走ることに。動きだけで終わるのではなくやはり走りにつなげて終わる。うちの選手、数人かなり良い動きをしていました。暗くなっていたから速く見えたのかもしれませんが(笑)。ダメージがあったとしても良い動きが出きれば進むのです。

本当に良い勉強になりました。私個人にとっても本当に良い一日でした。感謝。
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合宿1

2015-01-07 | 陸上競技
やっと合宿の話になります。いや、前置きが長くて申し訳ありません。1月4日から2泊3日の合宿です。他校と一緒に練習をすることで大きな刺激となります。この刺激がチームにどのような影響を及ぼしてくれるか。単独でやっていくことには限界があると思っています。競技力があって特別なことをしなくても戦える状況からスタートするのではないですから地道にやっていくしかありません。合宿前日の夜、ある番組で日本を代表するような女子スプリンターの映像が流れていました。全くスポーツ番組ではないのですが(笑)。小学校の時に初めて100mを走った時の映像です。衝撃的でした。尋常ではなく速い。小学生ですから技術とか云々の話は理解していないと思います。それでも「速い」のです。多分、今のうちの選手の100mのスピードと同等かそれ以上の速さだと思います。全国で戦うというのはそういうことだと思います。「力の差」を認めながらそれを埋めるために何をするのか。最大限のことをやっても勝てないかもしれません。勝てない確率の方が高い。それで諦めるのであれば他の事でも諦めてしまうでしょう。競技を通じて「戦う姿勢」というのを身に付けてもらいたいと思っています。

初日の午前中は「動き」中心です。身体ほぐしやももあげが中心でした。今回は80人くらいが短距離です。これだけ人数が多ければなかなか細かい部分まで指導はできません。指導される方が何を伝えようとしているのかを考えないといけませんし、感じ取らないといけません。そこができないようであれば「やるだけ」の練習となってしまい身に付くものはないのです。練習開始前にうちの選手にはかなり言っておきました。前に出ることでしか人の目にはつかない。人の陰に隠れているようでは誰も指導してくれない。前から言っているのですが「言われたことをやる」のはできます。しかし、自主的に動くとか考えて動くというのが苦手です。それができないから取り組みが変わりきらないのです。

もも上げの部分で上手くできない選手も複数います。脚が回ってしまったり接地ポイントが前にズレる。これを修正するというのはなかなか時間がかかります。その中でどう対応していくかですね。本数は多めに設定されていますから一本一本課題を持って取り組めば動きが取れない変わる可能性が十分あります。最後に短い距離を走って終了。この日が練習始めというチームもあるでしょうから様子見でしょうか(笑)。

午後は坂道を使っての練習。変形ダッシュを行ってから坂道走へ。変形ダッシュでは反応の鈍さが目立ちました。特にうちの選手は反応してから動き出すまでに時間がかかります。ここは改善しないといけないですね。なかなか学校ではこの手の練習をしません。あれこれやる中に取り入れていかなければいけないと感じました。
坂道走では60mを走って40秒休息、さらに60m走って40秒休息、30m走って終わり。これをセット間が10分から少しずつ短くなって行きました。みていると坂道なのに身体がすぐに起きてしまう選手が複数いました。走りにつながりません。加速段階での動きがきちんと出来なければ中間の動きにはつながりません。何度か指示をしましたがキツさが先に出てしまうのかなかなか動きを作れません。本当に集中すると数日間で確実に動きは変わると思います。それを集中的にやることが出来るのが合宿の最大の利点だと思っています。







暖かく過ごしやすい一日でした。
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練習始め~合宿前日~

2015-01-07 | 陸上競技
毎年恒例となっている新春合宿が1月4日から6日まで実施されました。合宿中はなかなか時間が作れず更新に到達できませんでした。更新するのにそれなり時間がかかるのでその確保が難しい状況となります。お許しください(笑)。

合宿のことを書く前に1月3日のことについて若干触れておきます。忘れかけていました。

これまた毎年のことのですが合宿開始の前の日を練習はじめとしています。年が明けたからといって大きく変わることはないのですがなんとなく気持ちを新たにという部分はあります。ということで毎年近くの八幡宮にお参りに行っています。ここまでジョグで走ってからお参りをし、絵馬を書いて破魔矢を買う。何年やっているかは忘れましたが多分顧問になってからずっと続けているので10年くらいになるでしょうか。毎年毎年訪れるメンバーは変わりますが「この1年が選手にとって意味のある1年になるように」という気持ちは変わりません。恒例行事となっているからというだけではなく「けじめ」という部分が大きくあると思います。「福みくじ」を引くのですが全く当たりません(笑)。私は今年も8等。一人だけ4等があたり鍋をもらっていました。こういう運はほとんどありません(笑)。












その後、学校に戻って練習開始。メディ投げから始めました。走る技術云々よりもまずは「低下した筋力を戻す」という部分が最優先となると思います。たった、数日間の休みかもしれませんが運動量が明らかに減っています。筋力的に低下してしまうと走れませんし、技術的なこともできなくなります。そのため筋力を戻すことが必要になります。前日までが寒かったのでグランド状態は最悪。メディ投げもなんとかで来たという感じでした。

終了後はシャフト補強。できれば硬くない所でやりたいのですが場所がないため駐車場で実施。一番最初の練習ですが覇気がない。特に女子。せっかく年末にある程度声が出せるようになったのですがあっという間に元に戻ります。何度このレベルのことを繰り返すのでしょうか。いつまでたっても前に進みません。男子キャプテンも声をかけに行っていましたが全く変化なし。昨年選手からマネージャーに転向した者がいるのですが、「声が出ない部分」を指摘すると「仕方ないです」という返答。こういう状況だから「過去最低」と言われるのです。なかなかこちらの想いが伝わりません。言っても仕方ない、言っても変わらないと思っていたら私はとうの昔に話をするのを辞めています。変化が見られなくてもしつこく言い続けるしかないのです。それがなければ成長はない。全体的にこのくらいの意識レベルですから思った以上に厳しい。通常のチームであれば「声も出て良い雰囲気」と言われるのかもしれません。しかし、「中身の伴わない」現状ではどれだけ声を出しても意味はありません。比較的厳しく指導。真剣になるなら変わらなければいけない。

今のチームの最大の欠点は「自分たちはやっている」と思っていること。声だしにしても練習に対する取り組みにしても「自分たちはできている」と思っています。客観的に物事をとらえることができない。この状況ではどれだけ話しても伝わりません。「足りない」という感覚からスタートできないといけないのです。なかなか難しい部分。ここが変われば一気に変わると思っていますが返ることができるのか??これが大きな疑問です。

翌日を練習始めにしなくて良かったなと改めて思いました。恥ずかしくて一緒に練習できません。このような書き方をすると批判をされるのかもしれませんね。表面的に見た部分と深く関わって見る部分では全く違うのです。半年前に比べると練習自体はそれなりにできるようになっています。しかし、その「中身」です。内面的な変化が大きく見られない。日誌等を見ると「これが上級生の書く内容なのか」とがっかりすることが度々あります。私は練習日誌には「心の成長」が現れると思っています。書くだけの内容と「自分がどのような選手になりたいのか」という内容の日誌では本質的な部分が大きく異なります。それがなかなか見られない苦しさ、もどかしさがあります。一時的な変化ではなく内面的な変化が必要なのです。そこをどれだけ理解してくれるか?話をしても本人たちが「変わる必要性」を感じていない限りは変わらないと思います。

表面的に「声を出す」という部分は変化があるかもしれません。しかし、何のために??という部分が明らかに欠落しています。外部から見ると「元気のいいチームですね」と言ってもらえるのかもしれません。本当は全然です。私が求めていることが伝わらないもどかしさがあります。「仕方ない」で諦めるのではなく絶対に何とかしないといけません。

合宿前日、まだまだ足りないなと感じる部分がたくさんある1日でした。合宿で変化することを期待して最後に話をしました。今の3年生が1年生の時、合宿時にかなり厳しく指導を受けました。これまでやってきた合宿の中で一番意識レベルが低いという指摘でした。実際に低かったと思います。嫌々練習をする姿があり、返事もしない。その状況からしつこく言い続けてなんとか変化が見られた。最終的には「本気で戦いたい」と思えたから変わったのだと思います。これは教えらえてできるモノではない。自分たちが感じと習いといけないのです。まだまだ力不足は否めません。それでも今のメンバーでやっていくしかないのです。変化を期待しながらやっていきます。
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