kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

雰囲気が重い

2015-01-17 | 陸上競技
木曜日、この日はトレーニング。朝練ではバランスディスクを。これは毎回の事なのも問題なし。

午後は商業系選手が不在の中で練習開始。通常通りのトレーニングとしました。年明け以来故障者がなかなか回復しません。練習量の調整はしているのですがなかなか。この日もシャフト補強をやったのですが実際に全ての種目ができるのは2人だけ。うーん、どうなんでしょうか。その部分はある程度目をつぶらないといけないと思います。しかし、雰囲気が悪すぎます。声も出なければ表情も暗い。このような練習を見ているとさすがにこちらが滅入ります。この状況で50分程度シャフト補強の様子を見ていました。なかなか厳しい状況です。自分たちは一生懸命にやっているという感覚なのでしょうがそこまでの水準に達していません。

シャフトが終わってから集めて話をしました。本当にこのような練習でいいのか?何のための練習なのかが全く見えません。この状況でどれだけ練習をしても効果はないと思います。何人かはやっていて「雰囲気が悪い」と感じたはずです。それを客観的に見ていたマネージャーも然り。それなのに誰もが「気づかないふり」をして淡々と練習をする。それで本当にいいのか?元気が出ないという理由が分からなくはありません。怪我が多く万全の状態で練習ができないのですから自然と気持ちも下がります。しかし、そういう時だからこそ「カラ元気」でも良いから元気よくやる必要があると考えています。身体の状況が悪いうえに気持ちも下がっていたら練習どころではないのです。

女子が遅れて集合したのでこちらにも。上級生の行動と取り組みについてです。今のままではどちらが上級生なのか分かりません。1年生が「すごくできる」からそういう見方になるわけではありません。1年生はこれまでどおりのレベルです。意識レベルが特別高いとは思いません。うちのチームのピーク時に比べると1年生の意識は70%くらいだと思います。同じ1年生でも本当に強くなる時はもっともっと意識レベルが高かったですから。その時の上級生の意識レベルと比べると今の上級生は30%にも満たないと思います。比べる基準がどこなのかという話もありますが、上級生としての取り組みはかなり低いと思っています。この中から「自分が中心になる」という選手が出てこないとチームは変わりません。誰もが人任せでやっている状況ではチーム自体が成長しないのです。

女子、「声を出す」ということを求めますが小さい。それも「言われたから出す」という水準でしかない。ムードメーカーになる者、リーダになる者どちらもいないのです。更には陰から支えるという者も不在。それぞれが「責任放棄」をして「誰かがやったらやる」という姿勢しか見られません。厳しいようですが。これを打破しようと思えばかなりの「覚悟」が必要です。うちのような「普通のチーム」が「強豪校」と戦おうと思えば思い切った行動の変化が必要です。今の1年生は個人で県の決勝に残った選手はいません。そのような状況でもリレーだったら戦える。県内ではうちも「強豪校」と言ってもらえるのかもしれません。しかし、スタートラインが大きく異なる選手と戦おうと思えば今のままでは絶対に無理です。変化を求めます。

あとは練習を見ていました。途中で卒業生が来てくれました。一人は短距離選手。うちのチームにおいて一番最初に「エース」として存在価値を示した選手です。もう一人は長距離選手。この子は今も一人で競技をしています。今月末に実施される「大阪国際マラソン」に標準記録を突破して参加するとのことでした。すごい話です。現時点でフルマラソンが3時間ちょうど。応援したいと思っています。

話を聞くと今は二人で「朝練」をやっていること。5時半起き(集合?)で二人で朝練をやってから仕事に行くと。短距離の子はほとんど運動をしていないので「電動自転車」で付いていくだけだということですが(笑)。で、体幹が弱いので今は二人でトレーニングを実施いているということ。うちがやっているトレーニングを見て感動していました。長距離がここまでやる必要があるかどうかは分かりませんが必要な部分もたくさんあると思っています。少しだけ紹介をしておきました。

練習をしていて少しずつ強くなると色々な人が「こんな練習をしたほうが良い」とアドバイスをくれるようになったようです。あれこれやれと言われるので気が付いたら「何をやればいいのか分からなくなった」と話していました。「タイヤ引きをやったらいい」とか「ハードルジャンプをやったほうが良い」とかのアドバイスもあるようです。多くの人が「経験則」で話をします。自分自身が成功した経験からの話です。それが万人に当てはまるかどうか。「強豪校がやっている」という理由で様々な練習をするというのもあるでしょう。しかし、何のためにやるのか、正しい動きは何かを考えないでやる練習では効果はないと思います。長距離がハードルジャンプをする必要性が私には見えません。「自分の基準」だけで物事を言うのは良いことではないと思っています。私自身にも言えることですが。

例えば小学生には上手くいく練習でも高校生には上手くいかないことはたくさんあります。高校生段階でやらないといけない練習を小学校や中学校でやれば「一時的な飛躍」はあると思います。しかし、それが長期間続くとは限りません。小学校の時に活躍した選手がそのまま右肩上がりに伸び続ければ簡単に世界レベルの選手になるでしょう。そうではないのが現状。身体能力に頼った競技力の向上や「練習の先取り」で伸びた記録はいつかは停滞します。その時に何をするのか。ここが大事だと思っています。工夫が必要になるはずです。まだまだ私もできることがあると思っています。

なんの話しか分からないですが記録だけしておきます。トレーニングをしたということです。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイヤ引き(多分)

2015-01-17 | 陸上競技
遅れに遅れてやっと水曜日の内容の更新。遊んでいるわけではありませんが本当に時間がないのです。お許しを。忘れかけているのでどこまで書けるか分かりませんが、記憶を手繰りながら記録しておきたいと思います。

水曜日、朝練では脚運びを。見ていると動きにキレがないのでダイナマックスを使って「キック」をすることに。この動きがなかなかできません。動きのタイミングを合わせるというのが苦手なのか、ダイナマックスを蹴る前に手を放してしまいます。うーん、難しいことですね。繰り返しやっていく中でなんとか形になりました。「狙いとする練習」があってその練習をするために「練習」が必要になります。分かりにく表現かもしれませんが、やりたいことをやる前の段階に結構な時間を要します。もっと単純な練習にすればよいのかもしれませんがなかなか・・・。

この日はあり得ないことが一つ。前日に女子にはある程度話をしてました。月曜日の練習でかなり微妙なことがありました。上級生が下級生に励まされながら練習をしている。きつい練習で一番最初に「きついです」というのを表情、態度に示すのが上級生でした。そのことに対して女子を集めて話をしていました。このようなチーム状況で本当に戦えるのか?エースもいない、中心になる選手もしない、練習を引っ張る選手もいない。その上、上級生が一番最初に弱い部分を見せる。この状況で下級生が何を手本にすればよいのか。仮にもインターハイを経験して戻ってきた選手たちです。その状況があってこれでは何のためにインターハイに行ったのか分かりません。「肩書き」だででしょうか?それぞれの場面で「責任を果たす」という意識を持たなければいけません。

そんな話をした翌日(水曜日)に日誌の提出を忘れていました。朝の段階で女子全員分を代表が集めてそれを私のところに持ってきます。それほど難しい話ではありません。が、日誌を持ってきません。私はあれこれ仕事をしていて不在時もありましたが結局持ってきたのは昼休みでした。私が不在のため「遅れてすみません」というメモを残して置いてありました。うーん、前日に話をしてこれでは・・・。全員分の日誌を預かっていたのにそれを提出しないというのは自分だけの問題ではなく「周囲に迷惑をかける」のです。「忘れていました」で済む話ではない気がしています。どうなのでしょうか。

こういう内容を書くと少なからず批判が出ます。本人であったりその関係者が「気分を害した」と。このblog自体、「匿名」でやっていますがほぼ意味なく「kaneko」というのが特定されています。それにより私が書くことはそのまま「公の情報」となります。そのことに関してはかなり気を使っているつもりですがそれでも「批判」は出ます。指導というものを公にする必要性がないのではないか、指導された個人が今後の生活に支障をきたすのではないかという部分。一個人のblogではなくなっているためこういう批判は噴出するのでしょうか。某テレビ局のように「嫌なら見るな」というのも一つの主張かもしれません。とはいえ、「公」のものになる可能性があるので表現には気を付けなければいけません。「足元をすくわれる」という状況にならないように気を配らないといけないと思います。

それでも何度やっても「成長が見られない」というのはしんどいですね。そこまでやる必要がないと言われたら確かにそうです。越権行為なのかもしれないとは思います。それでも部活動というのは教育活動の一環と考えています。こういう話をすると「部活動の在り方」に論点がすり替わってしまうので現時点では止めておきますが・・・。変化がほとんど(全く)見られない中でどうするか。多大なエネルギーを費やしているのだけは確かです。

前置きが長くなりました。この日も前日と同様商業系の選手の検定課外。他の者を待たせるわけにはいきませんから工業系の選手は通常通りの練習。私は補習を申し出てきたクラスの生徒に教えることにしていました。そのため基本的な動きから開始すするように指示だけ出しておきました。こういう部分は「真面目にやる」ことができます。言われたことを一生懸命にやるというのはできます。周囲からすればそれだけでも「すごい」ことなのかもしれませんね。いつも通りの練習の流れで実施していきました。

人数がそろわないのでバトン練習はできません。そのため個人の走力を上げるための練習を中心に置きました。マーク走を繰り返す。以前マーク走をやって失敗したことがあります。これは「練習の偏り」があったからです。以前からやっていた練習でしたがある年だけ「意図的」に偏らせたことがあります。それが上手くいかなかった。情けない話です。そこから反省を生かして原点に戻るようなマーク走にしています。「最初の10m」と「加速段階」を意識させて「トップスピード」につなげていく練習です。これを繰り返しやっていくことで動きの変化が生まれます。マーク走を行うと目標があるのである程度の動きが修正できます。「脚を前に送る」という感覚を意識させたい。60m位の距離を3本を2セットやってそれから中間マークへ。これも3本。短い距離はかなり走りました。

その後、メインはタイヤへ。時間の関係でそれほど多くはできませんでした。前半の練習の流れからタイヤで意識するポイントも指示しました。120m×2本タイヤ引きを行ってその後タイヤなしで60m×2本。これを1セットとしました。2セットやった気がします。3セットだったかもしれません。流れを作るための練習です。更にラストの60mをどうするかというのも話をしていました。タイヤ引きをすると「パワー」で走ってしまい地面を蹴るような動きになりがちです。結局パワーがある選手がタイヤ引きが速いというのがあります。しかし、うちではそこに重きを置いていません。「脚を前に送る」という部分を意識させています。表現が難しいですが。

最後は雨が降ってきましたが一応予定していた練習メニューは消化。何人かは走りが良くなってきました。計算できるかもしれないレベルに近づいています。女子はエースと期待している選手が練習に参加できません。その代り他の者が力を付けています。1年生は3人しかいませんがかなり面白いと思っています。4継で49秒中盤は間違いなく届くレベルですね。が、これでは戦えません。エース不在の中でどうするのかを真剣に考えてもらいたい。が、上述のように「責任を果たさない」という状況が続く限り勝負はできないと思っています。なかなか前に進みません。

思い出した分だけ書いておきます。だらだらとすみません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする