kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

タイヤ引きをする

2015-01-20 | 陸上競技
月曜日、天候的にはまずまず。この週は予報では水曜日、木曜日と雨予報でした。通常であれば水曜日に走るのですがこのままでは無理。こちらとしては走りたいのですが。少し日程変更をして月曜日、火曜日と連続で走ることにしました。この週も検定課外がありますから数人は最初から練習に参加できません。これは仕方ないことなので朝の段階でドリルをしておくことにしました。この手の練習は繰り返しだと思っています。やっていく中で感覚を作ることが大事。何度かやったくらいではその感覚は作れません。朝のドリルでは通常通りの流れでやっていき最終的に普段よりも幅を広げてやりました。動きの意識は「重心移動」です。この時に「膝」を上げたときにタイミングを合わせて進むという感覚を大事にしたいと思っています。これができるようになるかどうか。簡単にはできませんからやはり「繰り返し」です。

小学校の時に計算問題の「ドリル」があります。これも基礎的なことをひたすら繰り返す。そのうちに自然に計算ができるようになる。最初はとにかくひたすらやる。そのうち考えながらやる。で、自然に動きができるようになる。流れ的にはこのような感じだと思います。実際の練習も同じ。ひたすらやる中で感覚を作りたいと思います。時間はかかりますが・・・。

午後は通常通り。私は課外があるので選手に練習を任せることに。練習前に3年生に雑誌の記事を渡しました。この日の日誌に「他の生徒は部活を引退して遊んでいる。自分は目標があるから同じことはできない。」ということが書いてありました。それでもやはり周りとのギャップは大きいと思います。自分だけ競技をしているという感覚になるでしょう。それを越えることができるか。他に誰かやっていれば違うのでしょうが一人でやるというのは難しい。そのこともあってたまたま見た雑誌の記事を渡しました。「大学に進む時の冬季練習」について書いてありました。強い選手であってもやはり「少しくらいいいか」という気持ちになるのです。それが最終的に自分にマイナスになって返ってくる。その部分を理解させなければいけません。厳しいようですが「大学で競技をやる」と決めたのであれば今は遊べません。この子にとって「大学1年生が勝負」というのは変わらないと思います。「日本一」に貢献するためにはやはり11秒台に入る必要がある。そうでなければリレーメンバーに入れません。今は練習の中で右手でバトンをもらう練習もしています。これまでアンカーしかやったことがなかったですが「どこでも使ってもらえる」ようにしておくことが高校の指導者としての責任だと思います。やれることはやっておきたいですね。

私が練習に行ったときにはマーク走に入っていました。本来であれば並走をしたいのですが人数もそろわずバトンをつなぐことも難しいのでマーク走で。この日はタイヤ引きをする予定にしていたのでそこにつながるような練習を前半部分にしておきたいと考えていました。マーク走に関しては前の記事に書いた気がするので割愛。走るために何をするか。練習の流れはどうなのかという部分です。ひたすら足を運ぶという練習。久々に女子のエース候補の選手が走っていましたがやはり力は確実に上がっています。とにかく怪我から回復することが最優先。走ればスピードが出る。しかし、足が張る。これの繰り返しですから様子を見ながらやっていかなければいけません。速くはなっています。

そこからタイヤ引きへ。最初にマーク走からの流れで60mの短いタイヤ引き。10m地点にマークを置いてそこまでは前傾を意識。起きてきてからきちんと前に引き出す感覚を作る。タイヤを引くと負荷がかかるので最初の数歩が難しくなります。そこをしっかりと前に進む感覚を作る。リズムを重視して練習を進めました。ここから課外で遅れてきた者も参加。アップが足りませんがそのようなことを気にしていたら練習になりません。もっともっと効率よく練習を進めていかないといけないですね。

最後は長めのタイヤ引き。この日はグランドが専用使用だったので長い距離を走ることに。といっても150mあるかないかの距離ですが。普段は最長でも120m。それより長くすることはありません。グランドが自由に使える状態だったので普段よりも長くして後半に課題を置きました。パワーで走るのではなく脚を前に運ぶことで進む。短い距離では押し切れるが長くなるとそれができない。ここでしっかりと感覚を作らせたい。また、疲れてくると膝の引き出しができなくなります。これにより腰が進まなくなる。当然の話ですが。これを疲労感の中で意識的に引き出して進むようにする。「ドリル」とは別に走りの中でやっていきます。150mタイヤ引き+60mを時間の許す限り。といってもそれほどの本数はいけませんでしたが。

何故か分かりませんがこの日は良く声が出ていました。何か自分たちで決めたのでしょう。1年生が良く声を出していました。2年生はまずまず。3年生から2年生女子が「2年生の意地を見せろ」と言われていました。まさにその通りですね。練習中に下級生に負けて仕方ないと思っているようでは先には進みません。意欲的に取り組む必要があります。タイヤ引きの1本目は珍しく下級生を抜いていました。今の力的には2年生が一番下ではないかと感じる場面が多い。それでも意識的なもの、取り組みが変われば分かりません。1年生の時に13秒1で走っている選手ですから取り組みが変われば大きく伸びると思っています。中心となるべき選手ですからきちんと成長してもらいたいですね。まずは基本的なこと。ここの徹底です。

雰囲気はかなり良かったと思います。新チームになって初めてかもしれません。結局は私がどれだけ話をしても本人たちが変わらなければ何も変わらないのです。逆にいうと本人たちがその気になれば一気に変わる。簡単です。「その気になる」というのが難しいだけ。大きな成長に期待したいと思います。
コメント
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