kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

誰のためなのか

2015-05-13 | 陸上競技
ちょっと思うことを。

チームを作る。これは本当に大変なことだと思います。積み上げていくことでしか集団はできない。この積み上げに関してはかなりの時間を要します。簡単なことではありません。時間をかけ、「集団」の意味を理解し「目標」を共有する。クラスというのは同じ目標を共有するのは難しい部分があります。何かを一緒にやるということは少ないですから。それでもある程度は集団として成立する。が、部活動において「集団」という意識は必要不可欠だと思います。

積み上げるのは恐ろしいほど時間がかかります。そしてその必要性を感じさせるまでのエネルギーの量というと尋常ではないレベル。簡単にできることではない。とにかく「意思」をきちんと伝えていき、それを理解させるという部分に大きな力を使うことになるからです。この集団は1年ごとに入れ替わります。いいチームができたと思ってもそれは1年も経たずに入れ替わる。そしてまた最初からチーム作りを始めないといけない。この大変さは本気で「チーム作り」をしたことがある人にしか共有できない部分だと思います。それなりの集団でよければ簡単に作れます。本当に厳しい。

逆に崩れるのは一瞬です。あれだけ労力をかけて積み上げていってもたった一人でも「集団」という意識を持てない者がいればあっという間に崩れます。そして戻りません。積み上げる労力と崩れ去る儚さ。このギャップは半端ないですね。そうならないように毎日、きちんと練習や生活をコントロールする必要があると思っています。少しの変化も見逃さずチームとしての活動をしていく。

陸上競技は個人種目の部分が大きい。だからそこまで集団として活動する必要がないと言われるかもしれません。そこの部分は人それぞれの考え方だと思います。私は個人種目だからこそ集団としての力が問われると思っています。一人だけ強くて一生懸命にやる選手がいればそれでいいのか?そこに価値はないと思っています。これは私の価値観。強要するなと言われたらその通りなのかもしれませんが。

練習をする。集団活動をする。ここにどれだけの価値を感じることができるか。どうしても「やらされている」という感覚を持つと思います。勉強も同様。怒られるからやる。指摘されるからやる。みんながやるからやる。この部分、否定できない事実です。最初の段階で「自分のために最大限の努力をする」という高校生は本当に少ないと思います。これまでほとんど見たことはありません。最初は多少強引にでも「方向付け」をしなければいけないと思っています。全てにおいて「自分のためだから」と最大限の努力をできるようであればあっという間に力は上がります。それができないから難しい。

「自分のためにできることは全て全力でやる」という気持ちが持てたら・・・。一瞬で人は変わります。すべてはつながっている。一つだけ一生懸命にやるのは意味がないと思っています。マルチタスクと言われるように実際には複合的に活動していくことが必要。勉強も練習も日常生活もきちんと全力で送らないといけない。これはどれだけ言われても本人が必要性を感じないようであれば何も変わりません。「やらされている」感覚を持ち続けている間はどのような練習をしても効果はない。嫌々やっているだけですから。求められている部分は結局は自分自身のためなのです。ここを理解できない間は何を言っても強くならない。そう思っています。

この手のことを書きたいなと思っているのですが・・・。ちょっと頭の中の整理をしながらですね。今のチームが云々ではなく一般論としてですが(笑)。また書きます。

コメント
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