kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基本的姿勢4

2015-05-21 | 陸上競技
書きたい所に届きません(笑)。一応、選手に話した内容を記しておこうと思っているのに(笑)。で、以下の文章は選手に配った資料の中に書いたモノです。「ジェンダー」 の概念からすると「差別」といわれるかもしれません。が、実際に少なからず「性差」があるのは間違いないと思います。それを理解しないで「みんな平等だ」「差はない」とするのは正しくないのではないかと思っています。

男子が強くなるためには「自分自身がやる気になる」ことしかない。他の誰かに何を言われても自分が納得しなければ努力できないから。女子が強くなるためには「指導者を信じて全力でやる」しかない。どうしても「守り」に入ってしまうから。

この部分、正しいかどうかはわかりません。私がこれまで感じてきたことです。


男子が強くなるためには「自分自身がやる気になる」ことしかない。他の誰かに何を言われても自分が納得しなければ努力できないから。

男子、結局何を言われても選手自身が「これをやることに意味がある」と思わない限りは何も変わりません。本人がその気にならない限りは、指導者にないを言われても動かないと思っています。正確には「いやいややっている間は強くならない」という感じでしょうか。大半の選手は「なんとなく」やっています。他の人よりも走るのが少し速かったからという状況で始めたり、団体スポーツに入るのはちょっと気が引けるというな状況で陸上競技部に入ります。多少偏見が入っているかもしれませんが(笑)。

それが「絶対に強くなってやる」という気持ちが芽生えると行動自体が変わります。私自身、指導者に何かを教えてもらう機会は現役時代少なかった。高校に入って「強くなりたい」という気持ちが芽生え、2年生になってからは自分で本を買ったり専門書を読んで勉強を始めた。独学でトレーニングについても考え始めたのはこの時期だったと思います。もちろん、「所詮高校生」でしかない。受け売りの中でやっていたので効率の良い練習ができていたか、本当に正しいといえる練習をしていたかは別です。今から考えると本当にもったいないことをした高校時代だったと思います。もっと強くなれた(笑)。

これは一例ですが、自分で「やる気」になったからほかの部分のも派生したのです。中学時代は決勝に残れるか残れないような選手。完全にやらされていました(笑)。それから意識が変わったことにより明らかに競技力が伸びましたし、人間的にも大きく成長したと思います。学生時代は100人の部員をまとめるキャプテンにもなりました。男子選手は「やる気」になれば、自分で勝手に努力を始める。そういう部分が往々にしてあると思っています。偏見かもしれませんが(笑)

女子が強くなるためには「指導者を信じて全力でやる」しかない。どうしても「守り」に入ってしまうから。

女子の指導は難しいといわれます。指導する側を向かせるのが簡単ではないからです。私は性格的にこんな感じですからなんとなく女子の指導に向いているのだろうなと感じてやってきました。メリハリというか「やるときには徹底的にやる」部分がありますから。また、女子は「指導者を信じる」部分が必要になると思います。これも感覚的な話なので批判されるかもしれませんが、女子を指導するのであればある程度以上のコミュニケーションが必要になります。無口な人は女子の指導には向かない気がします。関わりができない人はどちらかというと男子のほうが向いている。女子は言葉数が少ないと「何も教えてくれない」というようなとらえ方をします。本当に教えてもらえないのかもしれませんが(笑)。

女子の場合、「指導者と目標を共有する」ことができたときに大きく成功する気がします。この部分は難しいですが私は女子選手とかかわるときに様々な話をします。自分自身が素直に感じたことも隠さず出します。時には「厳しく」接することもあります。どうしても「自分の限界はここだ」と決めてつけてしまう部分があるからです。そこを打破するためにはやはり「リーダーシップ」が必要になります。多少強引でも引っ張っていく姿勢がなければ女子は上手くいかない。その「上手くいく」というレベルがどの水準なのかはわかりませんが(笑)。潜在能力を引き出すという意味合いではやはり今の指導スタイルが適しているのかなと思っています。

このあたりの話、突き詰めて考えていくとかなりおもしろいと思っています。ここまで選手には話をしませんが(笑)。このエッセンスを話しました。男子は「誰のためにやるのか」をしっかりと考えること。女子は私のいうことを素直に聞いて全力で取り組むこと。ここです。どちらにしても「素直に話が聞ける選手」が強くなる。これだけは間違いないと思います。

こういう「基本的姿勢」をどれだけ意識して指導できるか。これが私の中の今後の課題にもなります。良いチームを作って選手が「やり切る」経験のサポートをしたい。そう思っています。長々と書いてしまいました。お許しを・・・。


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基本的姿勢3

2015-05-21 | 陸上競技
長いですねー。こんなに書いていたらまた「長すぎて読む気にならない」と厳しく怒られるかもしれません(笑)。そういえば昨日は「遠くにいても声が大きすぎてうるさい」と複数の指導者から指摘されました。この辺りも自覚はあるのですが、やはり大きいですよね(笑)。許してください。

男女が多く混在するチーム。これまで私は「女子向きの指導者」だと自覚してきました。教科的にも女子と関わる時間が多くなるので、どちらかというと「女子の指導が向いているのかな」と感じています(笑)。もちろん、男子の指導もできます。大きくざっくり分けると、という話だと思います。

話が逸れますが思い出したので書いておきます。以前、どこかの場面で中学生を指導する場面がありました。正確にいうと翌日に中学生を複数名指導することになっていたと思います。その時、「あんた、中学生の指導とかできるのか?」と言われたことがあります。心の狭い私はかなりカチンと来ました。こんなこと書く必要はないのかもしれませんが(笑)。悪い意味で言われたのではないかもしれません。まだそれほどの実績を出していない(いや、今もですがら)のに指導できるの??というニュアンスでした。発達段階に合わせてやるべきことがある。それは私はかなり意識してやっているつもりです。そこを否定されるとさすがに...ですね。

話を戻します。上述のように「中学生の指導できるのか?」と言われる部分。これは同時に私に「男子の指導が出来るのか?」と言われる部分だと思います。女子ではそれなりに結果を出したかもしれない(私的にはまだ出していないと思いますし、そこだけを目指しているわけではないのですが)。でも、男子は無理でしょう?という判断もされるかなと。ここ最近は「関わり方」自体の見直しをしようと思っています。それにより指導の幅も広がるという自覚がありますから。

あー、なんか関係ない話が長くなっています。ちょっとマイナス的な感じに書いているのでこの記事と同じ場所に書きたくないですね(笑)。しつこく記事を替えます。
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基本的姿勢2

2015-05-21 | 陸上競技
前の記事の続き。

私の指導スタイルは「チームを作る」所からスタートします。これも先日選手に話した内容を元に記事を書いておきます。

ここ最近は「話をするだけ」にしないようにしています。イメージ力というか話を聞く時に何の事を話しているのか考えながら聞く選手が少なくなってきている気がします。とりあえずその場にいるだけになってしまう。そのために資料を配ってそれを元に話をする。それでも「お腹が空いていない者に料理を食べさせる」形に変わりはないのかもしれませんが。以前はblogの存在を選手に伝えていました。私が話した内容を再確認するためにblogを利用していると思っていたからです。選手がもう一度その話を読む事でこちらが何を伝えようとしているか考えるきっかけになるからです。今は知らないのではないかという気はします。それはそれで良いかなと。

で、配った資料の一部をここに載せておきます。先ほどの心理学者の言葉、桃太郎の話以外の内容です。


「部全体でどのような方向に進むのか。そこを各自が考える必要がある。何のために陸上競技部に所属するのか。「なんとなく所属する」のであれば、時間がもったいないのでは?「個人種目で好きにできるから」と考えているようでは競技にならない。
「集団スポーツ」では「弱い者」「努力できない者」がどれだけ集まっても勝負にならない。チームスポーツが強くなるためには「個」の力が必要になる。逆に陸上競技で強くなろうと思ったら「集団」の力が必要になる。一人ではできない事でも「集団」ならやり切れる。「チーム」を作ることで初めて「個」が強くなる。だからこそ、「チームのために何ができるか」をきちんと理解する必要がある。そして行動で示す必要がある。」


ここの話は良くします。陸上競技は個人種目。だからこそチームを作る必要がある。だからリレーを中心にチーム作りをしているのです。1人では戦えないかもしれないが力を合わせれば「鬼退治」ができる可能性があるからです。そして、ある程度の水準まで来たら「チームとして戦うため」に「個」が強くならなければいけない。各自がチーム内で「個」の力を最大限に発揮していくことでしかリレーは戦えなくなるからです。今はまだここまでいきません。戦う準備のためにチームを作ることが最大目標になるからです。その中でどうやって戦うかなのだと思っています。

さらに「チームとして戦うために」という部分で補足をしました。

集団は一番意識の低い者に合わせて動く。「自分には目標があるから良い」ではなく、同じ集団に属する「取り組みレベルの低い者に合わせて動く」ことになる。「やらされている」「言い訳をする」選手に合わせるのです。本当に意味があるのか?
支えてくれているマネージャーに感謝しなさい。自分たちだけではできない。マネージャーを含めて「チーム」。理解できるか?


ここは一ヶ月半が過ぎて明らかに「取り組みレベル」に差が生まれてきたかなと感じたので話しました。先日も書いたように「短距離」と「長距離」の温度差が生まれたというのもあったので。例えば、集団で行動する。誰か一人が約束の時間を守らないで遅れてくる。すると他の50人はその遅れてくる一人を待たなければいけなくなるのです。意識が高く早く行動する者が複数いたとしても、結局一番遅く来る者に合わせてでしか動けない。

取り組みのレベルが飛躍的に上がった選手がいるとする。が、そこで自分自身のことしか考えられないようであればやはり強くはなれない。その理由は上述の通りです。どれだけ一生懸命にやっている者がいてもチームジャージやチームTシャツを着て手を抜いている者がいたら周りから見れば「同じ学校の選手」と思われます。一生懸命になれない選手のために全力でやろうとしている選手の評判も下がるのです。ここはあっという間。だから全体で「チーム」を意識したモノを身につけさせたい。

また、前任校の選手が多くの方から声をかけてもらっていました。これは「選手が一生懸命やっているから」という部分もあるとは思いますが、「kanekoの所の選手だから」というのが多分にあります。先日、卒業生が県選手権で優勝しました。その後本人から「色々な先生方から良い走りだったとほめてもらった。本当に嬉しかった。やっぱり多くの人に支えられているんだなと感じた」と言っていました。単に強いから声をかけてもらえるのではありません。こんな言い方をすると自信過剰、勘違いしていると言われるかもしれませんが「kanekoの所の選手だから」というのが少なからずあります。それだけ多くの先生方とコミュニケーションを取るようにしていますし、何かあったら絶対に自分から動くようにしているからです。

これから先、チームジャージやチームTシャツを着ていれば顔は分からなくても
「kanekoの所の選手」というのは分かります。多くの人にアドバイスを受けたり、応援してもらえるためには「強い個人」がいるだけではダメなのです。チームとしてどうするか?そこを考えられるようにならないとダメ。私を仲介して多くの人に見てもらう。その取り組みを応援してもらう。そんなチームを作っていきたいと思っています。そのためには「自分は勝手にやるから関係ない」という選手がいたら良くないと思います。集団が多くなればなるほどそのコントロールは難しくなる。そこをどうするかですね。意識レベルが上がった選手が下を引き上げる努力をしなければいけないと思います。そこが出来て初めて「チーム」となる。

長くなりました。もう少しだけお付き合いください(笑)。
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基本的姿勢

2015-05-21 | 陸上競技
チームを作る。この事がすごく大切だと思っています。そのためには物事に取り組む「基本的な姿勢」を身につける必要がある。そこを考えて、今チームに何を伝えるかを探っていました。ふと、自分の過去のblogの事を思い出してblog内検索をかけてみる。ある心理学者の言葉を引用した記事がありました。これは大切な部分だと思っています。ということで、早速載せておきます。これは選手たちにも配りました。もちろん、これ以外にも文章を加えてですが。まずは載せておきます。



あるスポーツ心理学者のメッセージを見つけました。

「やることをやったかのように見せかけて手を抜いたことはありませんか?見せかけだけの努力が本当の成功につながるのでしょうか?成功におよばないのがわかっていて、なぜそんな見せかけだけの苦労をするのでしょうか?見せかけなど関係ないのです。一生懸命できることをするしかないのです。成功に近道などありません。忍耐力と目的に向かう集中力がなにより必要です。格好をつけるだけでなく、自分らしさの勝利に向かうことが大事なのです。見せかけはただ単に成功の幻覚をつくりだすだけなのですから…」。


ここまでが心理学者の言葉。以下は私の考え。

チームワークを考える上で参考になるのは「桃太郎」か?桃太郎、犬、猿、キジといった特徴の異なる4人が集まって「鬼退治」という目標に向けて進んでいく。桃太郎をリーダーとしてキジが空を飛びながら敵を偵察し、猿が頭を使って作戦を立て、犬が先陣を切って実行する。それぞれに特徴(自分らしさ)があってそれを各自が自覚し、力を合わせて実行に移していく。「集まって楽しく過ごしている」だけでは目標には届かない。「犬猿の仲」と言われるが、感覚的に動く犬と作綿密な作戦を立ててやっていく猿とでは衝突する場面も多い。でもぶつかり合っても互いに考えを持っていることでより良い策がでてくる。この関係がチームには必要なのでは?「やってもらって当たり前」「誰かがやるだろう」という考えでは前には進まない。自分のチームにおけるポジションを理解して貢献していかなければ目標には到達できない。

自分自身を「犠牲」にする必要はない。自分の力で貢献できることをやっていくことで「力」は足されていき前に進むんですよ。「犠牲」にするものは考えではなく「時間」。目標を目指すためにはそれ以外の「時間」をある程度「犠牲」にしなければいけない。限られた「時間」だからこそその配分が大事になる。全てを平等にやることなんかはできない。人生は全て「不平等」。持っているもの、持っていないものがある。だから持っているもので勝負するしかない。そうやって自分自身のポジションを自覚していかないといけない。

限られた「時間」を大切にするための「考え方」を身につけることができるか?全て「誰かのせい」にしていたら自分自身の力は全く高まらない。遊んでいるだけです。「○○君が自分ばかり狙うから鬼になる」というレベル。逃げる「脚」がなければ違う方法で逃げるんですよ。「知恵」を使って隠れたり、「仲間」の力を借りて助けてもらうことはできる。


9年前の記事でした。2006年の3月。かなり前の話です。多分チーム作りに必死になって模索していた時だと思います。

続きはまた別に。
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