kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

「同じような練習」の意味

2015-12-06 | 陸上競技
これも大学生と話をしていて感じた部分。重心移動感覚がなかなか分からない。これまでそのような事を考えて練習をした事がないとのこと。卒業生が普段やっているドリルを教えたが、感覚がつかめない。上手くできない。どうしたら良いだろうか?という話だった。

こういう部分、意欲的に学ぼうとする姿勢は本当にすごいと思う。自分に足りないものがあるからそれを何とかしようと思う。たまたま私が関わった選手と同じチームでやっている。それがなければ絶対に関わりはないだろう。こういう巡り合わせがあるというのは大切だと思う。教え子が「せっかくだから一緒にやろう」と誘ってくれた様子。こういう機会があることでこちらが学べる。どういう練習をしたら感覚がつかめるかを確認しながらできる。勉強になる。

基本的なことをやる。その中で動きをの改善が出来るようにする。この日はハードルを使った練習をした。感覚的な部分をどうやったら作れるだろうか。これはこちらが見極めながらやっていくしかないと思っている。一律の練習というものは存在しない気がしている。見ている中でどうすれば良いのかを考えながらやっていく。だから私の指導スタイルでは大人数の指導は向かない(笑)。見ることが出来ないから。これが正しいかどうかは分からない。

たまたま前日に同じような練習をした。シザースが苦手な選手が多いので別の形で「同じような練習」をした。これはいつも書いている「同じような練習」とは意味が違う。形が似ていてもやろうとしている動きの意味がハッキリしていなければこの意味はなくなるという部分で「同じような練習」という書き方をしている。プレートを使った練習などは特にこの辺りが大きく影響する。

BOSSがよく言っていたが「スイング歩行の意味」と重なる。長距離種目の強豪高校がスイング歩行をしていた。それによりかなりの高校で「同じような練習」が流行った。が、本来の狙いとは完全に異なっている。コピーをしているのだが「狙い」が明確でないので本当に狙いとする部分の強化はできない。腕で回す動きをどれだけやっても本来の狙いとは遠くなる。マニアックな話になるので面白くないですね(笑)。

今回書いている「同じような練習」の意味はちょっと違う。狙いが同じだが方法論が異なるという意味での「同じような練習」です。重心移動を作る練習。方法が一つしかなければそれをひたすら繰り返すしかない。その練習で感覚をつかめない選手もいる。だから目的が同じだが別の練習内容で身につけさせる。重心移動の感覚がつかめないという選手にどうすれば身につけさせるか。たまたま前日に同じ課題を考えていたので偶然なのですが。

「似て非なるもの」という言葉がある。これが「同じような練習」に当てはまる。似ているが全く違うもの。似ていてるだけでは違う。逆に見た目は似ていないが「狙い」が同じになることもある。この辺りは全てのことに言えるのではないかと思っています。こちらが「こういう動きをしたい」と思っているからこ手段が増えていく。だから考えていかないといけない。

哲学とか禅問答のようになっていますね(笑)。なかなか面倒な話になっている気がします。分かりにくい(笑)。

選手にはそのことは分からないかもしれません。一応説明をしてから練習をやります。その中で「こういう動きをやりたいから感覚をつかめるようにやろう」と伝えます。そこが分からなくなったら意味がなくなるかなと思います。やっている動きが違っても「狙い」が同じだったら良いと思っています。方法論が異なる。こちらとしては引き出しの数を増やしていく。一つの目的のために様々な手段を使っていく。陸上競技はシンプルです。だからこそ、一つの方法ではないのではないかと感じています。

最近よく思う。こうやって考えてやっていたことが偶然、すぐに他の場面で生きてくることがある。偶然なのか必然なのか分からないが、確実に考えていることが役に立つ。前の日にやった事がこの場で生きてくる。つながりがあるのかなと。最初からこの日のために何かを考えていたわけではありません。見ている中で「この動きが良いかなー」と思うだけ。正解はないと思います。

ひたすら走る。この手の練習は最近は苦手です。どの口が言うのか?と教え子達に怒られるかもしれませんが(笑)。まー当時もひたすら走らせているだけではなかったですが。今までの事があるから今の段階がある。多くの選手に感謝しなければいけないなと思っています。

全てはつながっている。そう思ってやっていきたいと思いますね。

どんなまとめなんだろう(笑)。お許しを(笑)。
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知識よりも大切なもの

2015-12-06 | 陸上競技
毎回のことですが、blogを書いていたら話が大きく逸れます。昨日書いた内容などは全く書くつもりがなかったのに(笑)。書いていたら頭に浮かんできたので、気がついたら全く最初書こうと思ったこととは違う内容になったしまっていましたね。何なんでしょうか(笑)。それにより何を書こうとしていたか分からなくなる(笑)

昨日書こうとしたタイトルが「知識よりも大切なもの」だったのです。「知っている」というのではなく「意味がわかるか」という部分。ここに注目してやっていかなければいけない。そう思って書き始めたはずです(笑)。

もっというと「意味が分かる」ったとしても「判断できるか」ですね。やはり大切なのは目の前で見ることだと思っています。世の中では様々なく学校で練習をしています。土曜日にプライベートで大学生と練習をしました。その中で様々何を話をしました。県内の学校ではありませんからどのような練習をしていたのかは分かりません。比較的走り込みが多い学校だったとのこと。細かいことを教えてもらったことはないという話でした。

多分、練習メニューなどはどこでもほとんど同じだと思います。これだけ情報が溢れているので共通する練習などの方が多いです。専門書などもありますから「短距離の練習はこういうものです」と示されてある。知識として「こういう練習が良いですよ」という部分だと思います。知識というか情報は共有できます。が、その意味が分かるかどうかは別だと思っています。指導を始めると色々な学校と合同練習などをやります。その中で「良いな」と思った練習を取り入れていくというのはどこにでもあります。が、そこの意味を理解して導入できるかだと思っています。

ポイントになる部分を見極める。それを練習の中にどう取り入れていくのかという部分だと思います。大学生と練習をすると指導に飢えているという感じがあります。なかなか専門的に指導を受けるチャンスがない。運動生理学やバイオメカニクスのような知識は身につけていると思います。が、それを現場でどのように生かすのか。分かっていたとしてもそれを練習の中にどうやって取り入れていくのか。

知識を得ることは本当に大きなことだと思います。逆に「知識だけ」だと大きな間違いを犯してしまう気がします。頭でっかちと言われる状態。自分はあれこれ知っているからという勘違いをしてしまう。インターネット上や本などを読み漁る。それにより自分はすごく知っているつもりになる。知っていることとできる事は全くもって違うのです。そこの認識をしない限りは何も変わらないと思っている。

バイオメカニクスは動きの分析をする。このような走り方をすればもっと速く走れますよ、と示す。大半の分析は速い選手の動きを調べて共通する部分を探す。そこから「こういう動きが走るためには必要なんだ」と結論づける。確かにそういう部分がある。が、我々が必要とするのは「速い選手の動き」の情報ではない。こういう情報をどれだけたくさん知っていたとしてもそれが何になるのか?たくさんの練習方法を知っているから良い指導ができるかどうかは別問題だと思っています。

選手も同様。動きに関して様々な事を教えてもらう。教えてもらえるだけ恵まれているのだが。が、その意味も分からず表面的な知識だけであれこれ考える。「骨盤の動きが」とか「乗り込み動作が」とかものすごい微妙な表現をする。この手の話は選手が本当に理解できるかどうか?そうやって言う選手の方がすごいという感じがするが、高校生くらいでこの手の話をしているというのは「知識偏重」になっている気がする。まだまだ自分の身体の動かし方さえきちんと理解できていないのに「骨盤の...」というのには違和感さえ感じる。

多くの情報が溢れている。ここの部分をどう理解するか。知識がある。だから?スプリントなどについてしっかりと考えていかなければその知識は無意味だったりする。求めていく動きがあちこちブレるようでは指導者も選手も何も変わらないと思う。理想とする動きがあってそれを身につけるための方法論を考えていく。最新の理論が云々ではない気がしています。他校がやっているからでもない。もちろん、こちらがやろうとしていることにマッチングする練習方法なら恥も外聞なく取り入れます。それがプラスになるのであれば。

大学生と一緒にやって練習が「楽しい」と言ってくれる。この楽しさはワイワイやって無駄な話をする「楽しさ」とは全くの別物だと思います。一つ一つを何のためにやろうとしているのかを伝えながらやるから「楽しい」と感じてもらえるのだと信じています。また一緒にやりたいと思ってもらえる事がこちらとしても嬉しい。これまで求めていたモノに対してある程度の答えを示してあげられてるのではないなと思っています。

知っている。が、それをどう伝えるか。どう練習の中に落とし込むか。ここに全てがかかっていると思っています。そのために知っている知識をどう生かすか。それが私の使命なのかなと勝手に思っています。

多分昨日書こうと思ったのはこのような内容だったと思います。まー良いかな(笑)
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