kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中四国合宿3日目~爆発的乳酸蓄積~

2015-12-30 | 陸上競技
更新だけをしていたらもっと簡単に終えることができるのですが、他にもやることがあるのでなかなか進みません(笑)。それなら妥協して話をまとめろという話なんですが。

3日目午後、走り込みとしていました。合宿が始まってそれなりに走っていますが心肺機能や乳酸耐性を高めるという練習はできていません。ヨンパをやるためにはここの部分は避けて通れない部分です。この手の合宿でやると面白い練習携帯が鳴りるのでやる事にしていました。

午前中かなり動いているのでアップは最小限でいいだろうと思い、マークアップを実施。これも少し前に思いついた練習です。誰かがやっているというより「思い付き」で始めた練習。これも負けたら罰ゲームという形で進めていきます。ルールが難しいとそれを覚えるだけで大変になります。できるだけシンプルに。選手たちはこれまでの練習の流れを把握してくれていますからかなりやりやすい。マークを使って身体を動かすだけですがワイワイ言いながらやっていました。これですでにアップは十分。

スパイクを履いてからダイナマックスを使ったスキップ走。これを数本やってから早速走練習へ。150mをリレー形式で。少しルールがあるのでそこの部分は早い段階で資料を渡して理解してもらう事に。数人は把握できていませんでしたが「一緒に走る人について行く」ことで対応。今回はYコーチが走力でチーム分けしてくれたのでそれに従い実施。ポイント制にして上位チームには「豪華景品」を出すことに。まー大したものではないですが(笑)。7チーム作れたので4チームと3チームの2組に分けて走ることに。

エンドレスリレーと言われるものと似ていますが基本的に勝負にならないと全力は出せないと考えています。毎回毎回リセットして全力で競争する。昨年合宿でやった時には4本3セットにしました。これは4本目がかなりきつい。その分スピードレベルが落ちます。乳酸が蓄積した中でどれだけ動けるかという部分に重きが置かれます。今回は3本ずつ。何セットやるかは決めていませんでした。3本であればなんとかスピードが維持できる。諦めずに我慢できるレベルの本数ですからキツイはずです。3泊4日の合宿の3日目。疲労度はピークです、その中でもこちらの工夫次第で走ることはできると思っています。

かなりキツイと話していましたが、リレーなので手を抜けません。自分1人が手を抜くとチームメイトに迷惑をかけるからです。いつの間にか全体の連帯感も強くなっていて練習中にひたすら応援するようになっていました。「もう無理だ」と言いながらも走り始めると必死になる。これは本当に凄いことだと思いますね。キツイでしょうし痛いところも多少なりと出てきているはずですが、練習を抜ける選手はいませんでした。我慢しろという気はサラサラありません。怪我をしても仕方ないので。2人ほど少し違和感がと言ってきたので止めました。ここで怪我をして冬期練習を棒に振るのでは意味がなくなりますから。

大勢の指導者の前で走らせています。苦情が来るのではないかという不安もありました。後の懇親会で「あのリレーのやり方を教えて欲しい」と言われる指導者の方もいらっしゃいました。「走らせすぎではないか?!」と言われる恐れが一番気になっていたのですがなんとか乗り切ることができました(笑)。4セットやりましたが良い表情で練習に取り組んでくれたと思います。もう少し走っておきたいなという気持ちはあったのでバトンをダイナマックスに変更してスキップリレー。疲れてきた中での切り返しを重視。とはいってももう既に走るエネルギーは残っていませんでしたが(笑)

時間が余ったので補強をする事に。ダイナマックスを使っての連続投げ。これでグランド1周。フロント投げとバック投げで。Yコーチに任せたのですがバック投げの時にバック走をさせていました(笑)。選手が自主的に望んでいたからとのこと。本当かどうか分かりませんがかなりキツかったはずです。その後も真上投げをやったり叩きつけをやったり。ドッヂボールもやりました。何人かがめちゃめちゃやりたがっていたので。罰ゲーム付きでやったのですが盛り上がりました。もう走らなくて良いという部分もあったのでしょう。凄いテンションでした(笑)。

色々と補強をやって終了。午後も3時間みっちりやることが出来ました。これくらいのモチベーションの中で練習ができれば確実に強くなると思いますね。各県を代表してきているという部分もありますがとにかく明るく元気よくできる選手が集まってくれた感じがあります。本当に良い雰囲気の中で取り組んでくれている気がしました。感謝したいですね。

残り一日、また書きます。
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中四国合宿3日目~スピード練習2~

2015-12-30 | 陸上競技
続き。

基本的な技術練習をやりました。これはハードル選手として合宿に参加して求められていないのかもしれません。しかし、そこがきちんとできるかどうかは大きな問題だと思っています。繰り返し書いていますが速く走れないとどれだけハードル技術を磨いても勝負には参加できません。勘違いしちもらいたくはない。ハードル選手というのはハードルドリルをしていたら速くなるわけではありません。一時的に活躍するかもしれませんがその先はスプリントと基礎筋力です。そこがきちんとできなくてハードルに特化したとしても絶対に結果は出ません。そこを見極められるかどうか。話が完全にそれかけて個人的感情の話になるのでここはそれくらいでやめておきます(笑)。

スプリントを磨くためにきちんとした動きを身につけたい。基本的な動きをやることにしました。初日にやったハードルを使った股関節の動きをここでもう一度やりました。軸足にしっかりと体重を乗せる。この部分がきちんとできるようにならないといけません。これはあくまで感覚的な問題です。軸足に体重がしっかりと乗る。この感覚を身につける。さらにそこに軸を作る。まーうまく表現できないのですがある程度やってもらったらわかるようになります。この時点でかなり股関節にダメージが蓄積しているのでキツかったと思います。そこで股関節の動きをきちんと意識させてからドリルへ。チューブを使って「足運び」を意識した練習へ。ウォークの中で丁寧に実施。さらにはもも上げまで。

脚が回らない方がいいと思っています。関東の方の大学では「足を回す」動きを意識するところもあるようです。その理由をいつかきちんと聞いてみたい。何か意味があってそこにたどり着いたのだと思います。今の私は「直線的な足運び」を意識したい。逆のパターンだと動きが崩れる可能性もありますがこちらの動きをやって走りが崩れるとは思いません。

そこから壁を使った練習へ。これも資料を作って配布しています。モデルは前任校の選手。資料を作ったのでそれに細かいことは書きました。それを参考にしてもらうだけで随分違うと思います。腰の移動のためにハードルを使った練習を。この手の動きも工夫をしていくと随分違ってきます。出来ると思ってやっているのと実際の動きの違い。サポートして腰の移動をさせると「おー」という感嘆の声が。ある程度のことをやっているとは選手は感覚をつかみます。移動する感覚をつかむことで「これまでとは違う」という部分を感じてくれたのではないかと思います。それだけでも大きな意味があります。

移動を作ってからハードルでの動き。まだスイッチングの部分が足りないなと思いますが、股関節周辺の筋力アップが出来れば変わってくるのだと思います。一朝一夕にできることではありませんから継続してやってもらうしかありませんね。それでも移動を作ることの意味は感じてもらったのではないかと思います。そこまでやってやっとスパイクへ。出し惜しみせずにきちんとやっておこうと思っていたので出来ることを、混乱させずにきちんと出来ることをさせたい。

チューブを使ってのダッシュを。ここは課題となる部分がいくつもあります。短時間で習得するというのは難しいですが繰り返しやっていきたい。足の疲れなどもかなりあると思いますから無理はできません。かといって頭で理解するだけで練習出来なければこれも意味はなくなると思います。本数を重ねる。その後、マーク走へ。これも課題があります。指示をして置いてもらい1本走らせました。が、これは違うなと感じて確認するとやはり違う。単純なことですが「道具を使えばいい」のではない。きちんとした使い方でなければ意味がなくなるのです。すぐに修正。きちんと選手に「何のためにやるか」を理解させながらやりました。動き的な変化はかなりありました。

午前中の最後にバトンの並走。私としては通常練習の中に位置づけています。が、初めてやる選手には流れを理解するのが難しいのかもしれません。それでもこちらとしての最大の狙いを実現するためにはこの練習が一番だと思います。疲れもあるでしょうから4本限定。上手くいってもいかなくても4本。それぞれの走力を各自が把握しながらやるのでこれはこれで面白いと思います。上手くいくところもあればいかないところもある。これも練習です。

普段の走りを見ていないので何とも言えない部分があります。あとは本人たちの感覚の部分だと思いますね。すぐに劇的な変化は生まれないと思います。しかし、確実に違いは出てくる。そう思っています。

大きな負荷をかけることはしませんでした。午後に向けてしっかりと準備ができたと思っています。練習は流れです。ぶつ切りにしてやっていくつもりはありません。流れと効率性を重視しながらやっていました。我ながらやりたいなと思っていることに対する時間配分が上手くいきました。様子を見ながら配分を変えている部分もあります。実際に見ながらでしかできないことはたくさんありますから。

残す練習もあと2回。この中で変化を生み出せるか。楽しく練習させてもらえていることに本当に感謝しないといけないなと感じながらやっていました。充実した時間を過ごせていました。自然に笑顔になる。ありがたい。

また書きます。
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