kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習の流れの中で

2015-12-10 | 陸上競技
水曜日、翌日から天候が崩れると聞いていたのでこの日に走っておきたいなと考えていました。前日には基本的なことしか行っていないのでこの日くらいは走っておかなければいけません。とはいえ、走りまくっていくスタンスではありませんから様子を見ながら。

最初はダイナマックスを使ってのアップ。ラグビー走などをやりました。ダイナマックスでリレーをするのですが人数の関係で私も参加することに。距離は短いのですが全く運動をしていない私からすればかなりきつい。特にバック走で戻ってくるのが・・・。選手の気持ちが分かります。だからといって練習を減らすことはないのですが。

これまでもそうですが「メニュー表」のようなものは基本的に作成しません。見ていて感じた内容、思いついた内容をやるようにしています。そういう意味では「適当な練習」といわれるかもしれません。計画的にやっていくといいながらも「思いつき」のような練習になります。「やることを最初に示してもらわないと困る」といわれるかもしれませんが、こちらとしては「練習の流れ」だと思っていますから示しません。

学校のグランドで練習をしようと思えばやれることが限られてきます。だから毎回ハードルとタイヤを準備してそれを使いながら実施する。前日はタイヤは準備だけして使いませんでした。無駄な準備だといわれるとそうなのですが、「ひょっとしたら使う可能性がある」という意味で準備でした。決まりきったメニューでやる。それが大半のパターンだと思っています。が、私は目の前で見ていて「こっちのほうがいいかな」と判断します。ある程度イメージしていることはありますがそれを身に付ける方法は様々だと思っています。その場で見ていて「こっちのほうがいいかな」と思ったものにしています。

だから最初から「何本いく」というのを宣言できません。やっていても変わる可能性があるからです。時間を見ながらこれは終わらないなと思えば減らすこともあります。逆に時間が少し余るなと思えば別のメニューを加えることもある。その時その時に必要な練習をやっていくことが大切なのかなと。

この日の練習ではハードルを使ったドリルをやっていつも通りのところまで行いました。ここからは思いつきでもも上げ。そこからハードル練習としました。重心の移動を作り出すためにハードルを使う。それも少しリズムが入ったような練習にしました。このリズムを覚えるまでに少し時間がかかります。練習をするための練習が必要になるのです(笑)。これは必要な時間だと思っています。今後の事を考えたらこの段階で身につけておきたい部分。見た動きがすぐに出来ると良いのですがそれは簡単ではありません。ひたすら練習。

リズムを伴うハードル基礎をやってから今度はまた別のハードル練習。これは何度かやったことがあるのでそれなりにできます。距離設定が難しいところもありますが特段難しい動きではない。この辺りからは空中で「待つ」感覚を養いたいと考えて実施しています。表現的に難しいのですが。浮いている間に動く。それが「膝と腰」の動きにつながると思います。動かないものは動かない。だから繰り返しやるしかない。

そこから距離設定を微調節しながらハードル走。この日は5歩で行いました。その時々によって距離感も変わってきます。正規のハードルの距離で上手く走る何てことは考えていません。ハードル選手を育てようというわけではありませんから。この手の練習をどのように位置付けるか。これも練習の流れの中で変えています。速く動かしたい時と重心移動を大きくしたい時では変わってくると思います。当然ですが。そういう部分を踏まえながらどうするかを練習の中で判断するしかありません。

そこから並走。久しぶりです。4本やってから今度はタイヤ引きと並走。最初の並走とタイヤ引きと組み合わせた並走では課題が異なります。これもまた面白いと思いますね。同じ「並走」であってもやる内容、目指す内容が違う。やろうとする課題に合わせて何となく変えました。普通に走るよりはこちらの方が最後まで頑張れるろうなという感じがあったので。タイヤ引きを2本やってから並走を1本。またタイヤ引き。本当は数セットやりたかったのですが2セットやって終了。本数的にはそれほどでもないですね。ハードル走である程度走っていますから問題はないのですが。

最後に追い込むことに。翌日からのことを考えて比較的強めの走練習。タイヤ引きで1本走ってほとんど休まずに折り返し。これを3本。時間の関係上2セットしかできませんでした。長い距離は走れませんからこういう練習形式で追い込むしかありません。かなりきついと思います。ショートスプリントであってもこういう練習は必要だと思っています。長い距離は合宿などでやれば良い。そう割り切ることにしました。最後は倒れ込んでいましたがどれだけ追い込めたでしょうか。

練習中に転倒する選手が数名。大きな怪我にはつながっていませんが、気をつけなければいけません。肉離れなどではなく、防げるはずの怪我をするのは避けなければいけないと思っています。冬期練習をきちんとこなしていくためにもこういう部分は必要だと思いますね。怪我をせずに冬期練習をする。ここは大切です。

まずまずかなと。人数はそれほど多くありませんが他校に負けない練習をしていきたいと思います。少しずつ少しずつですね。
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基礎練習~股関節周辺の動き~

2015-12-10 | 陸上競技
火曜日に考査終了。その日から通常通りの練習となります。とはいえ身体を動かす量も明らかに減っています。前回の考査終了後にはほとんど身体を動かしていない者が大半で練習になりませんでした。そのことを重々言っておいたので今回は多少は違ってくるのかなと。この冬どれだけきちんとできるかだと思っています。初めてきちんと越える冬期練習です。この冬に練習ができなければ来シーズンは戦えないというのだけは確かです。

練習再開ということもあり最初は軽く身体を動かすこととしました。走りこむほどの元気はないだろうなというのともう一度丁寧に動きの部分をやっていきたいという気持ちがありました。最初はドッヂボールをやりました。これを数セットやってからバランスディスクを使っての練習。今度の中四国合宿でもやろうと思っていることです。普段やっている練習がそういう合宿でやる内容と同じ。この意味ですね。

あえてこの日は合宿初日に計画している練習と全く同じ事をやりました。試しにやってみるという感じです。先週の土曜日に大学生達と一緒に練習をしました。その中で学生選手でも股関節周りが上手く使えていないなという感覚がありました。力はある選手達ですがまだまだ身体の使い方自体が上手くないという感じでした。一応他の目的で作った基本メニューを渡して「2ヶ月間2日に一度やったら必ず強くなるよ」とい話しました。やろうという意識レベルは高いですから必要な練習がきちんと出来れば大きく変わると思います。

話がそれましたが段階を追って練習を組み立てることにしました。股関節に意識を持って行って動かす練習から少し動きながら行う練習へ。そこから重心移動とスイッチング。ここに様々な要素を取り入れています。分かってもらいにくい部分があると思います。見てもらうだけではきっと分からない。やらないよりはやった方が良いとは思いますがそれでもこちらの狙いは動きを見ながら理解しながらが理想ですね。本人達の主観と客観的な部分は絶対に違いますから。

そこの基本的な部分だけを1時間半くらいやったでしょうか。我ながら徹底的にやるなと思います。選手の気持ちの部分がそこまで付いてくるかどうかになりますが、きちんと練習が積めている選手であれば確実に身体つきや動きが変わってきているのを見体感できるはずです。そうなるとモチベーションもある程度上がる。私のスタイルは休息時間をそれほど取りません。関西の高校などはほとんど休みなしに動き続けます。ここの部分に工夫の余地があると思っています。動き続ける1時間半というのはキツイかもしれません。まだまだ休んでしまう部分があります。変えなければ。

そこからもも上げ。いつもよりも長い距離で実施。股関節周辺をきちんと使ってからそのまま足の動きまで。重要なことだと思いますね。30m程度の距離でもも上げ。後半動きが崩れてきます。そこの部分を丁寧にやっていくことが重要になってきます。久々にやりましたがかなり膝締めができるようになっている選手もいました。逆に股関節の部分が上手く使えていなくて足が前まで出てこないもも上げをする選手も。こういう動きをしていたら回転してしまうので上手く走れません。何度か動きを止めて指示しました。数本やって今度は少し強めに。この中で接地ポジションも確認する。

前の動きの中で重心の移動をやっています。チューブを使うとその部分が抑えられてしまう可能性もあります。それでも足運びは大切です。「走っておけば速くなる」とは思っていません。足が回るような走りは目指していません。見た目の動きは回ります。が、その回るという部分がどのような意味なのかを理解しながらやっていきたいと思います。やはり地道な作業です。時間がかかります。1度や2度やったくらいで「速くなった」とか「結果が出なかった」というものではない。繰り返さないと効果は出ないと思っています。その部分の理解も必要ですね。

最後に少し走って終わり。走り的にはやはり変わってきたかなという感じがあります。これをあとどれくらい繰り返して本物にできるか。時間と熱意が必要になります。走って股関節補強をして終わり。かなりのダメージだと思いますが冬は徹底してやっていきたいと思っています。大きな成長のチャンスだと考えていますから。

本格的に冬期練習に入ります。見守ってもらえたらと思います。

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