kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

どこを基準にするか

2017-09-01 | 陸上競技
水曜日。この日は強化練習最終日。31日は夏休み最後の日ということで休みにしようかなと考えていました。かなりの頻度で休みを入れています。もっと計画表を作って渡す方が良いとは思うのですが。状況によって大きく変わることもあるので。

最初に話をして始めれば良いのかもしれませんがこの日はほとんど話さず。自分達がこの二日間やってきた流れの中でどれだけの練習ができるか。ここはすごく大切なことだと思います。

アップメニューをやってからDM投げ。さらにはハードルドリル。基本的なことを確認です。そのままシャフトトレーニング。走るだけではなく身体づくりをしっかりとやっておきたい。当たり前の話ですが。そこからスパイクへ。スイッチングと片脚スキップ、シザースを。中間の重心移動を作り出したいと思ったからです。最初から細かくメニューを決めているわけではありません。様子を見ながら必要な動きを入れていくスタイル。

流れの中でポールを使っての腿上げをしました。身体の前で足を動かすイメージと接地ポジションを作るため。この手の練習をする時に大切になるのは「何をやろうとしているか」の理解だと思っています。本数を単純に重ねるだけではなく一本ずつ工夫をする、感覚を作ることが狙い。ひたすらやるだけになると何本やっても変わりません。ここの差は明確です。

中間のイメージを作りたい。そう考える中で道具を使って走ることにしました。本数的にはそれほどではないですが。タイヤ走→DM走→ポール走。意味があります。タイヤは自分の身体より後ろに重いものがあります。そうなると自然と重心が後ろになる。DM走は身体の少し前にDMを持つので重心が前になる。ポール走は長いので重心が更に前になる。この中で身体が前方向に進む感覚を作りたいなと思いました。きちんとやっていることの意味を説明できる練習です。その変化をどれだけ感じられるか。

かなり疲労度はあったと思いますがそこからシャフト補強。ひたすらです。

最後に走練習。距離が取れないので60から20まで。少しずつ距離と本数を減らしていく形で。この時、グループ分けをしました。そのグループの中でジャンケンをして負けた者は1本走ることができない。多少ゲーム性を持たせました。ここ。大切です。見ていると「走らなくてラッキー」と思う者が複数います。キツイでしょうからその気持ちは当然出てきます。が、本来であれば「絶対に強くなりたい」と思う者はきちんと走っておかなければいけない、という感覚になる必要があると思います。これまで練習が積めていない者は特にその気持ちを持つべきだと思います。

残念ながらそういう感じにはなりませんでした。高校生ですから仕方ないのかもしれません。何人かは走れなくて残念という雰囲気がありました。「どこを基準に置くか」ですね。「どれだけ走るんだ」とマイナスに考えている者は間違いなく強くなりません。なかなか。ここの差を感じ取れるかどうか長い目で見た時に大きなことなのですが。

最後はシャフトランジ。これもくじ引きで負荷を決めました。15人いたので5人ずつ。クジの番号でランジの歩数を決めました。強くなりたいと願う者は歩数に関わらず最大負荷をかけられる。キツイ時に本当の姿勢が見られます。この選手は強くなるだろうなと感じる者が複数名。こちらも答えてあげたいなと感じました。

どこに基準を置くか。この感覚は大切だと思います。同じ練習をしていてもその成果は全く異る。ここに大きな理由があります。狙いが明確になっている中での練習になるかどうか。

また書きます。多分。総じて大きく成長していると思います。その度合いに差はあるとしても変化はある。もっとチャンスがあると思います。
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