合宿の内容を。もうここまで来たら何の話か分からなくなっていますが。基本的には「書きたいことを書く」というblogなので許してもらいたいなと思っています。かなり「マニアック」な内容になっているので「そこまで興味がない」と感じる方は読み飛ばしてください。本当に。
練習の中で「縦の動き」「地面に大きな力を加える」「力を逃がさない」という部分を重視してやっていきました。途中、スイッチングやスキップをやって「力の方向を変える」という部分も実施。1日目の午後は「加速段階の動き」もやっていきました。数歩だけですが。セミナーパークのタータンは硬い。あまり走るとダメージが大きすぎて怪我をしてしまう危険性があると感じています。ここで走る量は最低限にしないなと。「日本一硬いタータン」ではないかという話でした。記録が出るという話ではなく単純に硬化しているだけなのですが・・・。
ひたすら反発系の動きをやっていって2日目の午後は少しだけ(?)走る。タータンでは反発がもらいやすい状況になります。そうであれば意図的に「反発がもらえない」状況を作り出していくことで「反発がもらえる」時との「差」が明確になると思っています。セミナーパークの利点は「坂道があること」です。タイヤ引きでもいいと思いますが明らかに数が足りなくります。待ち時間が長くなると勿体ない。坂は便利です。
反発系の練習をして「走り」の中に「反発」を感じやすい状況を作る。その後、意図的に坂道に行く。そうなると進まなくなります。芝生の坂ですからやはり反発は弱い。そうなると「どうすれば速く走れるか」を身体が探るようになると思っています。片足スキップを40-55-70で2本ずつ。進まない中でどうするのか。間の動きが遅ければやはり走りが作れません。切り替える部分がきちんとできるかどうか。終わってから「パワーポジション」からのバウンディング。これは40m程度。最後に40-55-70を4本-3本-2本。競争形式に。
終わってからはすぐにタータンに戻っての走り。60mを3本としました。本当は5本くらい走れるといいのかなという感じもありましたが。16時終了を予定していたので本数を増やすとそれが果たせなくなる。見ていると本数を重ねるごとに走りが良くなってきました。芝生の坂道では反発がもらえません。そうなると本当は「接地」の部分を意識しして走らないといけない。膝の引き出しで進んでいく感覚が必要になるのです。坂道を走る効果はこの辺りにあると思っています。「競争」をするだけで速くなるわけではない。ここも理解してもらいたいところかなと感じていました。
「反発」とか「縦の動き」とかを意識できるというのはひょっとしたら一部の選手だけなのかもしれないなと思っています。特別意識しなくてもできる選手というのはいると思います。しかし、大半の選手はそうではない。以前から考えている「準備段階」を「走りに落とし込む」というのが必要になる。「準備段階」と「走練習」では意識する部分が異なってくると思っています。ここは非常に表現が難しいのですが。
実際に走るときに「足首を固定する」という意識を持って走ることができるのか。「足首」は地面に力を伝える道具であってそこを意識することで「大きな力を生み出すことはできなくなります。「膝関節」も同様かなと。あくまで「大きな力を生み出す」のは体幹であって末端になればなるほど意識すべきではないと考えています。「足首でのキック」を意識して進むというのは本来的にやりたいことではありません。
「反発をもらう」ことを意識して走る。それが本当にできるのか。様々なことをやる中で「結果」として「反発をもらっている」のであって「反発をもらう」ことがメインではない。ここは指導する中でこちらも忘れないようにしなければいけないなと思っています。「固定」や「反発」などはあくまで「速く走る」ための要因であってそれができたらすぐに速くなるわけではない。「道具」としての意味合いが強い。ここをはき違えると効果はなくなっていくのかなと感じています。
「道具」として使うのであればそこは「無駄に動かないほうがいい」と思っています。地面に力を加えるための「道具」が「脚」だと思っています。これは「地面に大きな力を伝える」という言葉通り「接地局面」においてです。実際は「接地」した瞬間に「道具」の役割は終えています。「固定」すべきは接地したその瞬間以外に必要ない。接地後にずっと固定していたら走り自体が作れなくなります。実際、接地した瞬間以後は足首は反っていきます。走動作の中でずっと「足首を固定する」というのではない。
「膝関節」などは顕著だと思います。「接地した瞬間」に固定され、それ以後は素早く屈曲していきます。瞬間的に固定できればそこから膝が進展して「地面を押す」という感じにはならないのではないか。「膝関節」のみでとらえるのではなく「重心移動」を伴っていて「腰」が水平方向に進んでいく中で「膝関節」がどのように動いていくのかを考えるべきだと思っています。「局所的なもののとらえ方」ではない。
「台ジャンプ」や「台ドロップ」だけを見ると「固定し続ける」というイメージになるのかもしれません。これはあくまで「道具」を作るための「準備」だと思っています。こうやってまとめていく中で「選手へ伝える言葉」も気を付けなければいけないな感じています。「固定」という言葉が独り歩きしてしまうのは避けたい。
余談になるかもしれませんが。「台ジャンプ」や「台ドロップ」をするときに「グー」と「パー」の話をしています。接地した瞬間は「グー」です。接地局面以外は「パー」です。力を入れるところと抜くところのイメージとして「グー」と「パー」を使っています。実際に走るときにそれがどれだけできるのかはわかりません。が、「準備動作」の中でそういう意識づけをしておきたいのです。実際に走るときには「重心移動」や「膝の引き出し」に意識をおく。これは今までの練習と同じなのです。
表現が非常に難しい。これって読んでいて意味が分かるのでしょうか(笑)。完全に自己陶酔かもしれません。が、頭の中のイメージでは「固定」「固める」「反発」は「準備」として練習に取り入れるという部分があります。実際に走るときにそれが「自動化」されるように「体に覚えこませる」という感じでしょうか。走るときには「末端」には意識を置かない。ゆっくりした動きや補強などの「意識しやすい」レベルのときにやっておくことが必要だと思っています。
何の話だ?!もうすでに「哲学」のような状況になっています(笑)。